PUMA CUP2014 エコパラウンド3日目レポート
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ひろ
2014年03月12日 23:35 visibility293
少し遅くなりましたが、PUMA CUP2014 1次ラウンド3日間が終了しました。
アグレミーナ浜松は2日目終了時点でグループ2位。
ワイルドカードも含めて十分に決勝トーナメント進出の可能性を残している状態。
同じ静岡県勢のデリッツィア磐田も、大量得点が必要なものの、北海道に勝利して勝点を4に伸ばせば、浜松が負けた場合はまだ可能性が残ります。
【1日目観戦記】
http://labola.jp/diary/282335007
【2日目観戦記】
http://labola.jp/diary/282695005
【PUMA CUP2014 グループE@エコパアリーナ】
第1試合 14:30~
エスポラーダ北海道 3-1 デリッツィア磐田(前半1-0)
公式記録
http://www.jfa.or.jp/match/matches/2014/0316puma_cup/groupE/schedule_result/pdf/m31.pdf
デリッツィア磐田のGKは初日から好セーブを続けている1.皆川。
1stセットに5.鈴木、10.門田、11.千葉、29.柄澤。ここに13.林、18.蔭平が短い時間で交代で入り、2ndに6.河合、8.伊藤、12.横山、20.大澤。ここに4.那須、19.鳥居が交代で組み合わされた。
グループリーグ3日目、どのチームも連戦の疲れはないはずがないが、平均年齢26歳強の若いエスポラーダに対し、30代以上の選手が多いデリッツィアは体力面では不利かと思われたがとんでもない。
個人的な印象としてはむしろこの3日間で一番動きがよく、立ち上がりからよく走りパスを回して北海道ゴールでへ襲いかかる。
それでもチャンスの数は北海道の方が多いか。
だがGK皆川の好セーブで最後の一線は越えさせない。
しかし前半9分、先制は北海道。ピヴォ当ての落としから2.髙山のミドルシュート。ここまで対等にやりあっていた磐田だったが、一瞬のマークのずれを突かれてしまう。
この先制ゴールを皮切りにカウンターの応酬が続き、多少バタバタした展開に。
手に汗を握るシーンが続く。
デリッツィア磐田も何度かバイタルエリアまで持ち込みチャンスをつくるが、北海道の身体を張ったディフェンスに決定的なシュートまで持っていけない。
公式記録を見ると、磐田のシュート数は前半13本に対して北海道は25本。しかし、前半に限っていえば倍も差がつくほど押されていたとは思えない。磐田がゴール前まで持って行きシュートを打とうとしても、相手DFがギリギリのところでブロックして弾かれてしまいゴールまで飛んでいかない。
一方で北海道はチャンスになるときちんとシュートまで持って行き、GK皆川に阻まれているシーンが多かったように思う。
プレスにかかる早さ、一瞬のブロックの早さ、この試合だけでなく3日間を通して、「F」と「地域」に感じた差。そんなところがこのシュート数に現れている気がする。
1点ビハインドのまま迎えた後半早々の4分、18.蔭平のゴールで磐田が同点に追いつく。カウンターからのチャンスにドリブルで中央を抜け出した5.鈴木から、左サイドでパスを受けると、冷静にGK関口の逆を突きファーサイドへ流し込んだ!
このゴールから北海道の怒涛の攻撃が磐田ゴールを襲う。しかしそれに耐えるデリッツィア。後日今季東海リーグのベストゴレイロにも選ばれたGK皆川がビッグセーブを連発。
味方同士のコミュニケーションミスからボールを奪われ、カウンターでGKと2対1の決定的チャンスをつくられるような場面でも、冷静にタイミングを計り、出るとなったら思い切りのよい飛び出しでチームを救った。
ここまで耐える時間が続いていた磐田だが、後半13分にはゴール前で与えたFKから10.鈴木にゴールを許し勝ち越されてしまうと、
その1分後には後半途中から投入のエース17.水上のゴールで突き放されてしまう。
コーナーキックからフィクソを経由して逆サイドに振られると、マークに付き直すことができずにミドルシュートを決められてしまった。
後半ここまで、中々攻める時間をつくれなかったデリッツィア磐田も意地を見せるべく終盤に怒涛の攻撃を見せるが、関口の好セーブもありゴールは実らず。試合はこのまま3-1で北海道が勝利。
決勝トーナメント進出条件は浜松とまったく同じなので、2点差勝利により最低でもワイルドカード枠獲得を決めた。
第2試合 16:45~
アグレミーナ浜松 3-3 カフリンガ東久留米(前半1-1)
公式記録
http://www.jfa.or.jp/match/matches/2014/0316puma_cup/groupE/schedule_result/pdf/m35.pdf
アグレミーナ浜松のベンチ入りメンバーは、2.向島、4.松浦、5.笠井、6.萩原、8.松本、10.剣持、12.内野、13.三輪、14.蓮池、18.中島千、20.赤窄、21.石原、22.田中、25.江藤。
出場停止の11.曽根田に代わり、三輪が怪我を押してのベンチ入り。
1stセットにGK20.赤窄、2.向島、6.萩原、8.松本、14.蓮池。初日と同じ田原セット。
2ndセットに4.松浦、10.剣持、22.田中、25.江藤。ここに18.中島千博が交代で組み合わされた。
12.内野と13.三輪はベンチ入りはしたものの出場はなかった。
この試合が始まる前の段階ですでにグループB、E、Fに勝点7のチームが出ていた。
浜松は3点差以上の勝利もしくは2点差4得点以上の勝利で1位通過。
また、北海道と同じ2点差でも最低限ワイルドカードは確定する状況。
ひいき目ではなく、浜松には決勝トーナメント進出の可能性は十分にあったと思う。
前日のデリッツィア磐田戦では昨年敗れた相手に3-0と完勝し成長を証明した。
カフリンガは地域の中でも最もレベルの高い関東リーグの強豪だが、2点差以上の勝利は決して不可能な相手ではなかったと今でも思う。
しかし前半立ち上がりからペースを握ったのはそのカフリンガ東久留米だった。
序盤からエンジン全開といった感じでこのチームも3日間で一番動きがよかったと感じた。
「気合い! 切り替え!! カウンター!!!」
円陣のときに必ず叫ぶこの合言葉を完全にピッチ上で体現していた。
しかし浜松も、立ち上がりこそカフリンガの気合いに押されたものの、徐々に落ち着きを取り戻すと相手陣内で狙いを持ったパス回しができるように。時折見せるカフリンガの鋭いカウンターは怖いがGK20.赤窄は今日も当たっている。
赤窄のロングフィードを右コーナー付近の位置で8.松本が受けると、縦パスで戻し2.向島を経由してから逆サイドの14.蓮池へ、蓮池と6.萩原のワンツーで左サイドを切り裂くなどボールを回した攻めができていた。
前半12分、待望の先制点は浜松。
左サイド10.剣持の折り返しに22.田中が飛び込み、豪快なシュートを決める。
その後は浜松が押し組む時間が増えるが、ファウルがかさみ両チームとも5ファウルに。
この5ファウルをチャンスにしたのはカフリンガのほうだった。
19.垣本が中央でドリブルを仕掛けると、浜松が倒してしまい第2PKに…!
初日にも第2PKを止めた赤窄だったが垣本自身が打ったこれは止められず1-1の同点。
喜びに舞うカフリンガのベンチ。
暑苦しいほど盛り上がるウォーミングアップやユニークな掛け声の円陣など、まるで大学生のようなノリの良さが目立つカフリンガだが、実は選手たちの平均年齢は4チーム中で一番高い。
「いい大人」 たちが、あえて 「バカ騒ぎ」 をする。それこそが彼らがチームとしてひとつになるための 「技術」 なのだろう。
実際カフリンガは40分間ベンチ含めてひとつになっていた素晴らしいチームだった。
一緒にいる時間が長いとか、そういうことではなくて、チームとしてひとつになるためのスキル・ノウハウを確立していたように感じた。
アグレミーナにとっては痛恨の、カフリンガにとっては会心の同点で迎えた後半、まずは2点差勝利を目指す浜松が攻め立てる。
パラに走った2.向島と5.笠井のパス交換から逆サイド8.松本へ。しかしこの攻撃はGKの飛び出しに阻まれる。前線で粘った5.笠井が相手DFのハンドを誘いフリーキック獲得。これはゴールならず。 GK25.竹井を中心としたカフリンガの守備も非常に集中している。
浜松の押す時間が続きながらも、得点は生まれないまま10分近く時間が経過していた。 ここまでは奇しくも第1試合の北海度 vs 磐田と似た展開。ここからスタミナの差を出してFクラブが追加点を挙げることができるだろうか? 「そろそろ1点!」浜松サポーターから檄が飛ぶ。
しかし、その声に応えたのはアグレミーナではなくカフリンガの方だった…
11.小宮山のミドルシュートが決まり逆転を許してしまう…!!
これで浜松はあと3点が必要になった。残り時間は10分を切っている。しかし今日はいつもパワープレーでGKを務める11.曽根田を出場停止で欠いている。もし曽根田がベンチにいれば、即座にパワープレーに入ったはずだし、もしかしたら前半のリードしている段階からでも仕掛けていたかもしれない。3勝目を挙げたFリーグ最終節では、その作戦でペスカドーラ町田に勝利している。
重圧のかかるシチュエーションに、浜松の選手たちの足が重くなってくる。3日3連戦で疲労が溜まっているのはどこのチームも同じことではあるが、13.三輪を怪我で、11.曽根田を出場停止で欠き、12.内野は監督判断で起用されていない。浜松は結局、FP10人体制で戦っている状態の上、怪我明けの復帰戦がいきなり連戦の5.笠井や25.江藤は初日に比べて明らかに体が重そうだった。 10.剣持も後半途中でどこか痛めたか、ベンチでうずくまる場面もあり途中から出場していなかった。
それでも、追いつき逆転するためにゴールを目指す浜松だが逆にカウンターからピンチに。浜松フィクソの位置でボールを奪った19.垣本が右サイドを駆け上がる。1対1の状況を赤窄が飛び出してブロックしたが、エリア外で手を使ったか?ファウルとなり赤窄にはイエローカード。
試合時間残り3分を切って、ようやく浜松が22.田中をGKにパワープレーを開始する。そういえば、田中のGK姿を見たのはちょうど1年前のPUMA CUPが最後ではなかったか。そしてパワープレーに入って即座に、25.江藤のシュートが決まり同点!!
PPのセットは5.笠井、8.松本、14.蓮池、25.江藤にGK22.田中から、途中笠井を4.松浦にチェンジ。いつもと異なるメンバーでのPPながら即座に同点に追いついたことで、逆転への期待が高まる。
残り2分で2点を取らないといけないところだったが、勝ち越したのはカフリンガ。20.関のパワープレー返しを決められてしまい2-3… まさか、このまま負けてしまうのか?
そんな不安が頭をよぎったところでパワープレーから8.松本の同点弾!ゴール前に張った松本へ鋭いパスが通り、これをコースを変えて押し込んだ。
これで3-3、残りは16秒。総得点の少ない浜松は1点差ではワイルドカードに届かないことはわかっている。でも、せめてもう1点取って勝利しよう。最後までゴールを狙う。しかし、試合はこのまま終了。3-3のドロー。
1勝2分0敗 勝点5、決勝トーナメント進出は叶わず。アグレミーナの2013/2014シーズンが終わった。
※おまけ
浜松サポーター席への挨拶の時に「カフリンガなら手をたたこう」で応えるウナトラス。 しかし途中から歌詞が分からず「カフリンガなら~ ふにゃふにゃ にゃにゃにゃにゃー♪」となり、選手たちが「おーい!」と突っ込んでいる場面(笑)
※おまけ2
静岡ラウンド・エコパアリーナで鎬を削った4チームの応援横断幕。選手だけでなく、サポーターの方々も3日3連戦お疲れ様でした。スタッフや運営ボランティアの方々もお疲れ様でした。最後に悔しい思いをしましたが、とても充実して楽しい3日間でした。
【参考記事】
県勢、決勝T進出ならず 全日本フットサル(静岡新聞)
http://www.at-s.com/sports/detail/964017170.html
PUMACUP2014静岡ラウンド「ほぼリアルタイム」速報(3日目第1試合)
http://www.fut-de-shizuoka.com/FS_WEBLOG/?p=25233
PUMACUP2014静岡ラウンド「ほぼリアルタイム」速報(3日目第2試合)
http://www.fut-de-shizuoka.com/FS_WEBLOG/?p=25236
1次ラウンド Eグループ エスポラーダ北海道 vs デリッツィア磐田(lovefootball.jp)
http://lovefootball.jp/all_nippon/13229
sellアグレミーナ浜松
- 事務局に通報しました。
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