難しいルール
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こじっく
2011年08月31日 22:47 visibility512
写真は京都薬科大学の選手の方です。ユニフォームが社会人野球っぽいな・・・と思いました。
いい味出してますね。
またユニフォームについても書きたいのですが、もう少し色んな写真が集まってからいずれ・・・ということで。
今日、ふと考えていたことがあります。
僕は高校時代にフェンシングをしていたのですが、フェンシングは実際に競技をしてみて始めて面白さが分かるスポーツで、見ているだけではほぼ「何で面白いのか分からない」スポーツだと思います。
こんなことを書くと全国のフェンシング関係者の皆さんに怒られそうですが、ある有名な日本人フェンサーも著書で上のような意味のことを書かれていたので、おそらく大多数のフェンシング経験者がそう思っていることでしょう。
その理由は、「ルールが難しい」「勝敗が分かりにくい」ということが大きいと思います。
何が「フェンシングのルールは難しい」と思わせているのかといえば、フェンシングの中で最もメジャーといえるフルーレ(太田雄貴選手の専門競技)とサーブルのルールには「攻撃権」というものが存在するからだと思います。
端的に説明すれば「攻撃権がない側が相手を突いても、相手と同時突きならばポイントを得ることができない」というルールです。
実際に人間同士が剣を持って戦えば、両者同時突きなら両者とも負傷するはずですから、これは自然に反するルールになってしまいます。
では、なぜこんな「非合理」なルールがあるかとすれば、「攻撃権」を得るための剣技の応酬やかけひきがフェンシングを面白くするとフェンシングを知る者の大多数が考えているからだと思います。
こんな例は他のスポーツにもあると思います。
サッカーやラグビーのオフサイドもそうかも知れません。
では野球はどうか。
僕は、運動音痴だったので、小学生の時はほとんど校庭でのゴムボールを使った「手打ち野球」にすら参加しませんでした。
しかし、小4で野球に興味を持つようになって、意を決して「手打ち野球」に混ぜてもらった時、僕は幼なじみから「ストライク」と「ボール」について説明を受けました。
「いいか、こじっく、『打てへん』と思うボールは打たんでええねん。打てると思うボールだけ打ちや」
しかし、僕が「打てへん」と思うボールが来て見送ると、幼なじみは
「今の打てたで!ストライクやで!」
とゲキを飛ばしました。
僕は当時はわけが分かりませんでした。
つまり、僕は「『ボール』を打っても構わない」とか「2ストライク以降ファールは何回打っても構わない」ということがなかなか理解できなかったのです。
ファールをノーバウンドでキャッチされたらアウトというのも分からなかったし、「犠牲フライ」というものも理解が難しかった。
そして、僕は「スクイズ」という戦術を正確に理解したのは中3ぐらいだったと思います。
中1ぐらいまでは「なんでスクイズで転がった球を捕った投手はほとんどの場合一塁へ投げるんだろう?ホームに投げりゃいいのに?」と疑問に思っていました。つまり、3累ランナーがスタートを切るタイミングについて理解していなかったのです。
蛇足ですが「スクイズ」を理解したきかっけはあだち充さんの「ナイン」を読んで桁外れの俊足である新美克也が2アウトでスクイズを敢行し3塁の倉橋君をホームに還らせた場面を読んでのことでした。
また、僕はいまだに「インフィールドフライ」というものを正確に説明できるか?と言われれば無理です。
野球って、本当に奥が深いです。
そして、やっぱり難しい。
でも、だからと言って「面白くない」とは絶対に思わないし、まして「嫌い」にならない。
分からないなりに楽しめてしまう・・・そこが不思議です。
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- 事務局に通報しました。
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