佛教大がVに前進　京滋大学野球　佛大‐京学園大　観戦記

（10回を完投した佛教大　榎本投手）

　平成26年　京滋大学野球連盟　春季リーグ戦　佛教大学　対　京都学園大学　1回戦

　草津グリーンスタジアム

　佛　0　0　0　1　1　0　0　1　0　1＝4

　学　1　0　0　0　0　2　0　0　0　0＝3

　※延長10回

　京滋大学リーグをリードする2強、佛教大と京都学園大が激突した。

　初回、京都学園大は内野安打で出塁した先頭打者を鮮やかなスクイズでホームに還し先制する。

　学園大　右腕　萬投手と　佛教大　左腕　榎本投手は左右の違いはあるが、ともにゆったりしたフォームからで安定したボールを投げるスタイルは正にシンメトリー。

　萬投手の方が被安打は多いがなかなかホームを踏ませない粘り強さがある。

　しかし、打力でやや勝る佛教大が4回、5回に適時打で1点ずつ取ってリードを奪う。

　6回表、さらに3点目を狙う佛教大はヒットで出た北林左翼手を送りバントで得点圏に進める。ここで村上二塁手が大きな中飛。北林がタッチアップして三塁に向かうが、学園大の中堅手濱先が見事な送球を見せて三塁で北林をアウトにするビッグプレーが飛び出した。

　これに勢いづいた学園大はその裏、2番松浦左翼手が三塁打。次打者榎本が放った三塁方向への打球で不運にも松浦は三塁でアウトになるが、一塁に生きた松浦と四球を選んだ4番打者の宮下を走者に置いて5番佐々木が右中間に三塁打。3－2と逆転に成功する。

　しかし、負けられない佛教大は8回にやや疲労の見えた萬から3安打を放ち同点に追いつく。

　さらに9回、佛教大は一死一、二塁の好機を迎えるが、ここで萬が渾身の投球を見せて後続を断つ。この回の萬投手の球は今日、一番速い様に感じられた。

　9回裏、学園大は得点できず延長戦へ。

　10回、佛教大は4番打者の菊池がヒットで出ると好調の5番中井右翼手が犠打。この処理を学園大が誤り、走者を二、三塁に置くという大チャンスを迎える。ここで6番北林左翼手がきっちり犠飛を上げて1点。これが決勝点になった。

　10回の裏、学園大も同点の好機を作るが、この試合で攻守にわたる活躍を見せた1回生捕手　権栄樹の見事なブロックもあってホームには届かず。

　佛教大学が4季ぶりの優勝に大きく前進した。

（学園大　萬投手も10回を投げ切り好ゲームを演出した）