カープ2投手を襲った悲劇

 

 中日の先発は大野、広島は前田健太。

 

 これからの球界を背負って立つ若い2投手の息詰まるような投げ合いを期待したファンも多かったことだろう。

 

 しかし、ゲームは開始直後から予想外の展開を描いた。

 

 

 1回裏、中日先頭打者藤井の強烈な打球が前田健太を襲う。

 

 前田健太は写真の通り暫くは立ち上がることもできず、ベンチで治療を受ける。

 

 その後マウンドに戻りその回を抑えるが、足を引き擦りながらベンチに下がる姿は誰もに不安を与えた。

 

 やはり打球を受けた影響なのか、前田健太は2回には高橋周平の二塁打で先制点を奪われる。

 

 4回にも堂上剛裕が四球の平田を置いて三塁打を前田健太から放つ。

 

 この後岩崎恭平も中前打で続き3-0。

 

 前田健太は5回でマウンドを今井に譲る。

 

 すると今井も一死を奪っただけで中日の四番平田の打球を体に受けて降板。

 

 広島にとっては悪夢のような二投手に続けて起こったアクシデントだった。

 

 

 このゲーム、中日大野投手が一失点完投。プロ初完投と初の10勝を手にした。

 

 しかもこの日が大野投手にとっては25歳の誕生日。

 

 忘れられない試合になったことだろう。

 

 中日は昨日の敗戦でクライマックスシリーズへの道を閉ざされ、2001年以来のBクラス転落が決まっていたが、退任を表明した高木監督の若手起用に選手が応え、ナイスゲームをプレゼントした。

 

 広島は前田健太投手、今井投手の負傷が大きな誤算だったが、猛打賞で1打点を挙げた丸以外は好機に凡退を続けてしまった。

 

 

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