打席で考えていること③

  • なべ
    2014年09月09日 00:12 visibility386

前回からの続き。


前回は、ランナー状況とアウトカウントによって狙いを絞るという内容だったが、カウントごとに考えた場合はどうか。
それを詰めていこうと思う。

①カウント無し(0ボール・0ストライク)
誰のどの打席であっても、必ずある唯一のカウントである。
従って、このカウントのときどう動くかというところに、そのバッターの性格がそこそこ現れると思う。
自分の場合、ストライクが来たらスイング、ボールor難しいストライクが来たら見送る。
まったく普通の方針である。
思ってもいない緩いボールが来て、タイミングなどを狂わされた場合は、振りには行かないと思う。
ただ、予想外のボールだからといって、ただちに打つのをやめるわけではなく、しっかりと軌道などを確認する。

②1ストライク・0ボール
基本、カウント無しの場合と変わらない。
ただ、フルスイングして空振りが許される最後のカウントなので、少し振っていきたい側に気持ちが揺れている場合が多い気がする。
だとしても、難しいストライクに手を出すほどではない。

③2ストライク・0ボール
2ストライク取られた時点で、ある程度負けた気持ちになっているため、自分の中ではボーナスステージのような扱い。
ボール球として、変化球が非常に来やすいカウントなので、際どいコースて球速や回転が違うボールは、より注意。
難しいストライクが来た場合、カットすることも大事になってくる。
三振を恐れず、見送ることも必要な場合も。

④1ボール・0ストライク
0-0と似たような気持ち。

⑤2ボール・0ストライク
ストライクが非常に来やすいカウントなので、打ち気になっていることが多い。
ただ力みすぎないようにだけ、注意する。

⑥3ボール・0ストライク
ある意味悩ましいカウント。
ランナーがいない場合や、塁が詰まっている場合、四球の価値が高まるため、振りに行かない可能性が高い。
ただ、ランナーが3塁や2・3塁の場合で、かつ点差が1点差だったりするのであれば、振りにいって点数を取りにいくと思う。
打者のそのときの精神状態がモロに表れるカウントだと思う。

⑦1ボール・1ストライク
②の場合とあまり変わらない。

⑧2ボール・1ストライク
⑤の場合とあまり変わらない。
ストライクが来る可能性が高いので、積極的に打ちにいく場合が多いと思う。

⑨3ボール・1ストライク
⑥のパターンに似ているが、そのパターンよりもスイング寄りに気持ちが傾いている。
四球の価値が高い塁状況なら、多少消極的になるかもしれないが、基本的にはスイングしていく方向で考えている。

⑩フルカウント(3ボール・2ストライク)
ある意味、自分はあまり迷わない状況。
ボールは見逃してストライクは打つという、バッティングの基本姿勢が試されるカウント。
打撃練習で選球眼を鍛えるのであれば、このカウントからフリー打撃を始めてもよいくらいだと思う。
苦しいのは投手も同じだという気持ちを持って、結果を恐れずに行動する。
凡退するも出塁するも5分5分くらいだという気持ちで行く。


実際、上記のようにすべて決めているわけではないし、塁の状況、点差、相手投手などによって採るべき方針は当然変わってくると思う。
長々と3回に分けて打席で考えていることを書いてきたが、目的はあくまで「打席で迷わないようにすること」である。
迷わないようにするためには、打席に入る前にある程度、場合分けして決めていくことが必要だと思う。
今回のカウントだけでは、まだ迷いを消し去ることはできないが、塁の状況や点差やイニング数も考慮することで、迷いもいくらかは減らせるはずだ。

そのように方針を決めることで、初めて成功だったか失敗だったかという検証・反省が可能になると思う。
「ヒットが打てなかった、出塁できなかった、だから失敗だ」というのは、結果だけ見ている評価なので、あまり成長の糧にならないと思う。
成功したか失敗したかは、決めていた方針通り、狙い通りできたかどうかということだと思う。
その方針が正しいか、狙いが正しいかどうかということに関しては、また別の問題だろう。

色々と書いたが、我々はプロではなく趣味で野球をやっているので、楽しみ方はそれぞれだと思う。
仮に「打席で、どんなボールだろうが必ずスイングして、最低3回は振って帰ってくる」と決め、その通りに実行する。
この方針も別に間違っているわけではなく、数ある打席での楽しみ方のひとつだろうと思う。

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