
サイコメトリー
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やま
2012年06月09日 07:43 visibility313
昨日ある繁華街を歩いていた時の話。
街角でストリートパフォーマーが何やらやっている様子。
私はあのやってる側と見てる側の激しい温度差の
なんとも言えない微妙な空気がたまらないので
ついつい見てしまいました(笑)
やっているのはどうやらマジックの類のようで。
なかなか可愛らしいお嬢さんがやってました。
いや、本当に可愛いんですよ。
ただ私の視力は0.2でございます。
で、夜でございます。
メガネなどはしておりません。
ただね…
可愛いんでございますよ。(説得力無し(笑))
若干シワがあったかな。(見えてるー(笑))
あの人何歳くらいだろう。
結構行ってそうだなと、心配、
いやいや、見とれていると、
目があってしまいまして。
「目が合いました。こちらのお客さんにお手伝い、
お願いしたいと思います。」
等とうつつを抜かす始末。
私も小物ですね。
何か一つ、例えば「私めが?ほうほう。
では一つ…」なんて紳士ぶってればいいものの
「え、え、ぼ、僕?え。あらら。えへへ。お願いします。」
なんてエロオヤジ丸出し。
あの反応を思い出すと
そのままあそこにあった小道具の日本刀で
切腹したい気持ちになる程の気持ち悪さ。
兎にも角にもお姉さん?の
マジックのお手伝いは始まった。
なにやらサイコロを取り出す。
「私が後ろを向きましたら
サイコロの好きな目を
上にして持っててください。
私は振り返らずに当てて見せます。
上にしたら、その数字を心の中で私に教えてください。」
とのこと。
ははぁ。
読めたぞ。
これは心理学だな。
冒頭ではさいこめとりーだとか
霊的な力でなんとかとか
電波爆発気狂発言をしていたが
そういうことか…。
古いマジック、というか、心理学である。
話は変わるが実は先日、
私が実際見たわけではないが
ある話を耳にした。
あの竹下景子のお孫さんで
消費税の生みの親、
若かりし頃、某高速道路第1台目のお車の後部座席に乗っていて、
サンフランシスコ・ジャイアンツの山賊の親分こと
ブライアン・ウィルソンの勝利の決めポーズの
モノマネ芸人として大活躍していたあの
DAIGOが何と最近、
人が選んだ物を当てちゃうという芸をしてるらしい。
てっきりカードゲームばかりやっているのかと思ってた。
例えば人が何か選んだら、それをきっかり当てちゃうらしい。
そんなことをどこかのタレントさんが言ってて
漠然とテレビの音だけ聞いていた私はふーん。すげー。と思ってた。
つまりはそういうことだな。
まぁ元祖が誰だという話はしまいが、
私も「え、なんで選んだのわかったの、すげー」っていう
マジックの種明かしを一つ持っている。
人に何か物を選んでもらって、それを当てる。
まぁまぁ難しそうにも思えるが実はこれまじっくではなく
心理学部門だったと記憶している。
今回私が挑戦するのはサイコロであった。
サイコロの好きな目を選べということなので
つまり確率は1/6なのであるが
実はこういうのはある理由で結構当てやすい。
そこは人間心理を利用するのであるが
実際の確率は1/2までグッと上がる。
種を知っていてそう簡単に引っかかってやらないのが
汚い大人!
馬鹿野郎、古い手品なんてやりやがって。
そう簡単に引っかかってたまるか。
実は私は手品とかマジックの類は見破ろうとせず、
純粋に楽しむ派である。
何故かというと見破ろうとしても絶対出来ないから。
しかし、種がわかっている今はそう簡単には馬脚は見せぬ。
かかったな。
うぬはわしと出会うた時点で運命は決まっていたのよ。
「サイコロ、上にむけました?」
「あ、えと、はい!」
声が裏返りそうになる。
私は実はこのマジックの種を知っていたので
人間心理の裏を書いてあった。
しかしルールはルールである。
心の中でお姉さん?に数字を読んで送る。
ろく。…ろく!ろくっ!…ろくです!
ろくですよー。ろくろくろくー。
お姉さんは埴輪の格好で背を向けている。
ああ、悲しい性である。
こんな時野球ファンは、
背番号六番と言えば?という
全く意味のないクイズを自分の中で開催してしまうのである。
正解は?!ポーン!はつしb
「はい。わかりました。当たってたらサイコロを上に掲げて
他のお客様に見せてください。いいですね。
サイコロの数字は…」
ごくり。
「6ですね。」
負けた。何故だ。
…え。
何故なんだー!
「えへへ。ごもっともです、はい。」
「おー。」
そもそも勝ち負けじゃないが、
完全に私の敗北であった。
おまけに最後の「はい」も声が裏返りそうであった。
しかし、よく考えたら私の知っているマジックは
もう数年も前のもの。
人間心理の移り変わりというか…
まぁそういうのでテキストが改正されているのだろう。
無知というものは恐ろしい。
私は無知に負けたのだ。
何はともあれ、サイコロの数字を当てるなんて簡単なことだ。
「では次はー…そこのお客様、
この紙に好きな果物を書いて下さい。
今度はそれを当てます。」
?!
く、果物だと?!
確率…何分の一だ?!
いやいや。果物なんて何百、何万とあるだろう…。
これは…キツイぞ!
ここで汚い大人は、滅茶苦茶マイナーな果物を考える。
私は頭をフル回転させて「世界の果てにあるマイナーな果物」を
考えまくっていた。
そうだ、海外旅行中に面白いものを食べた。
いちじくだ!
どうだ、いちじくなら向こうもおもいつくまい。
なんて言ったっていちじくなんてマイナーな果物、
日本中探したって
九州の人あたりしか食べてないに違いない。
そう言えば群馬出身の母上は好きだと言っていたな。
ともかく、こういう場でいちじくなんていう言葉が出るわけない。
「わかりました。はっきりとわかりました。
お客様が思い浮かべていたのは…いちごですね?
見かけによらず、可愛いものをお思い浮かべですね。(ニコ)」
「あはは。はい、正解です。」
いちご!いちごって、お前!
いや、そこら辺の通行人捕まえてお前はない。
ただいちごって!
っつか、なんで自分に出題された訳でもないのに
必死で考えているのだろう、こういう時って。
オレもすっかり、汚い大人になっちまったもんだ…。
- 事務局に通報しました。
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