
夢を追い続けたバッセンおやじ
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G.G.tomo
2009年06月27日 22:01 visibility173
先々週の日曜日、行きつけのバッティングセンターへ行った時のこと。
いつものように、私が「こんにちは!!」と挨拶すると、「あ、お兄さん!!いつもありがとうございます!!」とオヤジさんはいつも返してくれます。
一見すると、失礼な言い方ですが、ただのオヤジに見える方ですが、最近このオヤジさんの輝かしい過去を知る機会がありました。
話の発端は、私が『ついに野球の試合があるんですよ!!』と語ったことから。
オヤジさん:「それは良かったですね!!実は私も今度野球の試合があるんです。と言っても審判なんですけどね。」
私:「へえ〜。それは草野球の試合ですか?」
オヤジさん:「いえ、高校野球の地方予選ですわ。来週、審判の講習会があるんですよ。」
私:「へえ!!それは凄いですね!!」
オヤジさん:「もう20年以上やらしてもろてます。塁審だけやなくて、主審を務めたこともありますし、決勝戦の審判も務めたことがありますわ。」
私:「凄いですね!!ホンマ凄いことやと思いますよ!!(興奮気味に話す。)
オヤジさん:「いえ、凄いことやないですよ。こういう仕事をしていますから、自分の好きな野球にもっと関わりたいからやっているだけなんです。実はね、私35歳までプロ野球選手を目指していたんですわ。」
私:「えっ!?プロ野球選手を目指していたんですか!?」
オヤジさん:「そうなんですよ。アメリカに渡ったこともありますし、近鉄バファローズの日向キャンプにも参加したことがあったんです。」
私:「えっ!?バファローズのキャンプですか!?」
オヤジさん:「ホンマ凄かったですわ。あの野茂投手を生で見ましたからね。あの人は別格やと思いましたわ。体を後ろに捻らせてから、ピャッ!!と速い球を投げるので、もうボールが全く見えませんわ。
それに阿波野投手や小野和義投手、現役時代の大石大二郎や石井浩郎、ブライアントもおりましたね。」
私:「うわ〜、近鉄黄金時代のメンバーやないですか!!ホンマ凄いですね!!そんなキャンプに参加させてもらえるなんて。」
オヤジさん:「ある日、今は亡き仰木監督の自宅に行ったことがあるんです。仰木監督の家の中って、どんなイメージがします?」
私:「う〜ん、やっぱ豪華な感じですか?」
オヤジさん:「まあ、確かに自宅はキレイなんですけど、家の扉を開けたら、なんと箱がワンサカ詰まっているんですよ!!」
私:「えっ!?なんの箱ですか!?」
オヤジさん:「ファンレターですよ。山積みのように箱が詰まれていたんです。あれを見た時は、私も驚きましたわ。」
私:「貴重な体験をされていたんですね。」
オヤジさん:「自分の人生やから、とことん好きなことをやろうと頑張っていたんですが、35歳になって『もう職業野球はあきらめよう』と思ったんです。やっぱり好きな野球でプロになるのは、ホンマ難しいことですわ。」
オヤジさんの話を聞いて、改めてこの方は素晴らしいと思いました。
プロ野球選手にはなれなかったけど、これまで数々の挑戦や貴重な体験を経験されましたし、そして今でも好きな野球に関わっていますから。
本当にこの方は、心から野球を愛する方だと尊敬しました。
オヤジさんはこう言っています。
「たった一度の人生やから、とことん好きなことはやりたいんです。」
その言葉を胸に、私もオヤジさんのように、とことん好きなことをしていきたいと思います。
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