ベンチワークの重要性
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虎男
2017年07月04日 22:46 visibility1326
草野球の試合を見ていると、ベンチワークの良いチームもあれば、ベンチワークなど何もやってないチームさんもある。ベンチワークとは何か。ベンチワークとはベンチから自軍のメンバーのプレーをサポートする声かけやサインワークである。しかし、サインワークを採用しているチームは、サインは監督が全権を持って出しているので、采配と言う形になる。ここで難しいのは、監督が試合に対しての全権を握っている場合、采配どおりに必ずプレーはできないことを覚悟しておくべきであり、さらにはチームメンバーがその采配に対して文句などいう物ではないと言う事が大前提になる。ここが草野球の難しいところで、レベルの高いチームであれば、これも可能なのだがレベルが低いチームでサインワークを採用すると、監督の指示どおりにやったことでの不満が出ないとも限らない。
「あそこでバントのサインが出た。俺は打ちたかったのに。それにあの手の投手なら絶対に打てていた。だけど、監督はあんなところでバントのサインを出して、俺の打撃に関して全く信頼してないじゃあないか。頭にきた。」となるのがレベルの低いチームで良くある話。さらに言うと、学生野球、すなわち組織的に動く野球を経験してないプレーヤーで構成されたチームと言う事になる。
サインプレーができるようなチームは、経験者ばかりのチームになるはずだ。サインを見逃さず、そして組織的に動いて1点をもぎ取るための「手段」を個々のプレーヤーが常に考えている。しかし、そんな経験も無くチームに入って来た「野球初心者」に対して、このサインワークを一から教えても「なぜここでエンドランなのか。なぜここで送りバントなのか。なぜ、ここで外野犠牲フライなのか。」と言うところから教えていかなければならない。これを説明しながら教えたとしても、2週間に1度の活動のチームで、それが浸透するまでにものすごく長い時間を要してしまう事、さらに言うと、それらが浸透したとしても、それらが「確実にできる」と言う確率は相当低い。私は、それを鑑みてサインワークを排除する選択をした。
じゃあ、サインワークをしないからといって「ベンチワーク」は無いかと言えば、そうではない。ベンチに戻って来た打者に対して「このピッチャーは球種は何があるんだ?球速はあるか?牽制球が少ない」とかの情報は次の打者以外のメンバーに伝達はできる。これもベンチワークである。さらに自軍が守備の時にアウトカウントを大きな声で伝えてやることもベンチワークの一つになる。ただ、妨害になる声もある。走者が三塁ベースを回ってホームへ突っ込んで良いのか、それとも三塁ベースで止まるべきなのかをベンチが大声で「よっつ!よっつ!」なんてランナーコーチよりも大きな声で言ったために、それを鵜呑みにして走ってしまい、外野、内野と渡って捕手へ良い球が返って来て、本塁で憤死などと言うもったいないベースランニングをさせてしまうこともありえるので、ここはランナーコーチの言葉と指示を聞けと日ごろから指示しておかないとまずい。ベンチでは、それだけでなく「時間」の経過も逐一監督に知らせるべきであろう。草野球はだいたい2時間のグラウンド利用ではあるが、1時間45分の試合が大半だ。そんな中で時間の経過が分かっていないと試合を有利に進められない場合が多々ある。これもベンチワークである。
私の運営するチームはサインワークは採用してない。その意味は「大人の休日を野球で楽しむ」とともに「縛りの無い野球」で誰もが自分で判断しプレーをすることで「子供のころのような野球」を感じてもらいたいのでそうしている。理由があってのサインワーク無しの野球をやっている。それもまた野球の楽しみ方の一つであると信じたい。
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