8年くらい前のあの草野球愛好者のここでの交流ってなんだったのだろう?

  • 虎男
    2017年08月04日 12:59 visibility343

8年くらい前だったろうか、この野球SNSも凄い盛況で、日記を書く人たちが山ほどいた。いたと言うより、ものすごいブームだったのは間違いない。しかし、2年も持っただろうか?ほとんどの人たちが秋の風が吹き始めて、泳ぐことができなくなった海水浴場の寂しい光景と似た「誰もいなくなった状態」になって久しい。たまに、ここに「にわか雨」のようにちょこっと来て日記を書いていく人たちもいる。だが、以前のように毎日定期的に日記を書き入れてくれることは無い。こういった事は、20年くらい前に「チャット」が流行ったページがあって、皆、普段に時間が無い社会人たちが、夜の時間に必死になって「チャット(おしゃべり)」に興じ、そしてあわよくばオフ会で、どんな人と自分がチャットをしていたのかを確認する楽しみを求め、東京と大阪で盛り上がりを見せ、そして新幹線を使ってまで両方の地域の人々が熱を帯びたかのように現実交流していた時期を思い出す。

 

ここのブログでも同じことがあった。私も御多分に漏れず、関西の野球好きの皆さんのオフ会野球に参加させていただき、交流を深めた人間の一人である。楽しかった。旅行もそうであるが、現実に会うとさらに親近感がわく。だが、振り返ってみると、熱病に浮かされたような感じで、しかも関西までわざわざ時間と金をかけて「毎日会えるわけでも無い人たち」に会いに行くエネルギーが持てたのだろう。野球が共通点としてあったからだろうか?それにしてはブームの終わった後のこの寂しい状況はなんだ?あたかも、戦が終わった戦場に生き残った兵士が倒れた屍を自らの周りに置き、放心状態で家路につくような気持ちになる。昔、武田節と言う歌を聞いたときに「人は石垣、人は城、情けは味方、仇は敵」と言うのは今の世の中にも言いえて妙である。

 

結局、私が思うに「現実に会う事がしょっちゅうできない」って事を気が付くまでに人間という者は、一度夢を見ると、かなりそれに対して長く夢を見ている傾向があるってことだろう。そして、それに気が付いた現在には、日記を普段書くなどという事をしたこともなかったのに、コミュニケーションの手段の一つとして「これをやれば、多くの人たちとつながることができる。しかもサブジェクトは野球だぜ。」ってことで、共通の趣味もあるし、話は簡単に通じるわけで、それが信仰心にも似た形になるのだろう。面白いものだ。

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