真っ黒なバットがプロ野球から消えると言う噂。
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虎男
2017年09月03日 22:04 visibility1562
さきほどネットで書かれていたちょっと気になる話だが、プロ野球が来季より「真っ黒なバットの使用を禁止する方向を考えている」との話。どこまで本当の話であるかわからないが、「本体が全て黒く塗られているバット」と言う事らしい。1981年から使用禁止となった「圧縮バット」はあのホームランキング王貞治氏の現役の時に使われていた有名な木目を樹脂によって固めてボールの反発力を出すと言う言わば「今で言うインチキバット」である。サミーソーサが使用していたバットの真芯の部分にコルクが入っていたなんてバットもあった。それくらい「ホームランの魔力」に魅入られた打者が数ミリでも飛んで欲しいと祈るほど「バットに細工してでも飛ばしたい」と言うのは彼らの夢なのだろう。メジャーリーグでは、その後はバットだけじゃあなくドーピング疑惑もやまほどあり、ホームラン病にとりつかれてしまったスラッガーたちの果て無き「思考探誤」は今後も度のプロ野球の世界に延々と続くと思われる。それは観客がいればいるほど、エスカレートしていくのだろう。
真っ黒いバットでなければ打てないと言う打者はおそらくいないはず。だが、迷信を信じる打者はいくらでもいるはず。「黒いバットだとスムーズなスイングができる。」とか「黒は俺のラッキーカラーだ。」と言う打者も無きにしも非ずだ。しかし、木目がはっきり見える黒バットは許されるが、現在の木目が見えないような黒塗りのバットはあまりにも「何かを隠している」と思われるらしい。その「疑わしきは排除する」と言う姿勢は、いかがなものか。やるならキャンプ解禁時からやってほしい。
なぜなら、今回の西武の菊池のようにこんな夏の終わりの時期に「二段モーションのお咎め」なんてことは、ファン蔑ろであり、本人や西武球団に事前の注意も無くて審判員のコンセンサスも無いまま、独断で決めた「不正投球」宣告をされたのではたまったものではない。審判員が思う事はわらかないでもないが、それは球界の中できちんと検証し、基準の定義を定め、そして公の場で詳細説明をことこまかにしてから、疑わしき投球フォームの投手に事前注意を与えて、それでも修正ができない場合の然るべき処置も伝えておくべきだろう。
黒バットの何がいけないのかを具体的に説明が出来なければ、ファンたちにまたクレームをもらう場を提供することになりかねない。ホームランバッターには、タニマチのようなファンがこびりついていて、余計な事を吹き入れる場合だってある。それを自分の頭で考えが及ばない選手だった山ほどいるはずだ。昔は「25歳までには結婚しろ。責任を持って家族に恥をかかせないようにしろ」と言う言葉が常識のようにあった。今は権利と主張ばかりが先行し、代理人をつけたり弁護士をつけたりして自分の身を守ることに長けた選手も少なくない。それだけ、世の中が複雑化し、一筋縄ではいかないようになってきたのだろう。独身で長くいることを指摘したら、ハラスメントだと言われかねない世の中。球団も発言に慎重になり、選手会の発言も昔以上に強くなったのは確かだ。黒バットを使うのを禁止がどれだけ影響して来るのかは知らないが、あまり厳しく取り締まることでホームランが量産できなくなり、スモールベースボールばかり見せられる客が満足してくれるのだろうか?それでなくても高校野球の打者たちの体格が良くなり、スイングスピードが増し、フェンス越えを量産する時代に真っ黒バットを使って量産していたホームラン打者がいきなり衰退したなんてことが事例として出てきたら、それこそ「いまさら取り締まる感」まるだしの野球界って思われても仕方がないってことにならないだろうか。来年どうなるのかを見つめて行きたい。
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