草野球・打席で「工夫を考えない打者」は進歩無し
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虎男
2017年11月05日 00:33 visibility1822
先日、東京都内で一番新しくできた某一面のグラウンドで試合をした。その時の我がチームのメンバーの2、3名が「これなら、柵越えがあるかもしれませんよ。」などと冗談交じりで笑顔で言っているのを聞いていたが、私よりも10数年若い連中達の打席へ向かっての「本音」の一端なのかもしれない。それを裏付けるのは、彼らのスィングの大きなこと。打席に入って、狙うのは高反発バットでの長距離ヒットってことであれば、なかなかその「夢」は現実にはならないだろう。なぜなら、大振りは脇が甘くなり、ドアスィングになって、体の開きが大きくなり、顎が上がるから、変化球には全くついていけない。泳がされて空振りになるケースの多いこと。私のように「センター返し、ゴロで内野手の間を抜く」と言うのが自分が打席に立つ前に思うことだ。もちろん、過去に4番を打っていた頃には、そんな気持ちなど無かった。今の若い連中と同じでレフトフェンス直撃ばかり狙っていたように思う。だが、そういう打撃はもうできないのを自分が一番よく知っている。だったら、基本に帰ろうと言うことで「センター返し、脇を締めてフォロースルーは大きく。ヘッドアップをせず、ドアスィングをしないで、コンパクトに振りぬく。投手の投げるリズムをウェイティングサークルでじっくり見てつかみ、そして配球を読む。草私のやっているレベルの草野球では、2種類の変化球をコントロール良く投げられる投手は皆無だ。そこから、自分の打つ絞り球を逆算する。多くの私の対戦する相手チームの投手は、カウント球として変化球を投げてくる。空振りを取りたいと言うことと、ファウルでカウントを良くしたいと言うことだろう。しかし、変化球に手を出して空振りすることは、自分の打撃をむしろ「壊されてしまう」ことだ。なぜなら、ほとんどの打者が変化球を前でさばいている。そう「待ちきれないのだ」
カーブと言うよりもスライダーが横に流れて行く。それをなんとか打とうと前でさばいていた自軍のメンバーたち。ことごとく腰が入らないバッティングで内野ゴロの山が積み上げられる。相手の投手の思うがままの投球を「やらせてしまっている」わけで、ここで一番大切なのは、相手の投球をいかにさせないか。投手をいらだたせるためには、投手の理想の投球をさせないこと。それには、打者として自分の打撃フォームを崩さない。それは「打たされない工夫」をするということだ。力を抜いてバットを構える。投手の心理を打席で考えられる余裕があれば、かなりの高い率で自分の打撃ができるはず。走者がいる場合と無走者の場合の投球の違い、セットポジションとワインドアップの時のコントロールの違い。そしてカウントがスリーボールになるように粘れるファウル打ちのテクニックがあれば、だいたい、それは相手投手に勝ったことになる。なぜなら、80パーセントの確率でストレートが来る。理由は、コントロールが良い投手でも歩かせたくない。そうすると自分のコントロールと言う意味で確率が高くストライクが取れると言うボールは「ストレート」以外にある投手はめったに私のやっているレベルではいない。ボール球が来たら、打たなければテイク・ワン・ベースであり、苦しくなってストライクを取りに来たボールを「センター返し」の力を入れないコンパクトな打ち方をすれば、打球は自然と野手のいない処へ転がって行ってくれる。
私が前のブログで二試合連続ヒットを打ったことを伝えたが、「まぐれ」当たりではない。一番大切なことはいかに力を抜いた構えから、ボールコンタクトの時に早く振りぬくのと、脇をしめながらフォロースルーの時に大きくできるかを考えていたからの産物である。打席の中では、色々考えることは時間が無いと思っている人たちが多い。しかし、打席に入りながらでも工夫をすることを考えることは、訓練すれば可能だ。私は、それができるようになってくれば打率はあがってくると確信している。打てないときには基本に戻る。打てないときには一呼吸打席を離れてとる。打てないときには、力を抜いた構えで立ち、そして開き直る。ダメでもともと、もし打てたら儲けものくらいの精神が無ければ打撃はあがってこない。私はそう思っている。
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