【高校サッカー】高校総体福岡県予選筑後地区1部

2010.5.2 


本日は福岡南部(筑後)地区予選1部リーグを見に三潴高校へ行きました。


個人的には、この学校は写真を見てもらったらわかるように、ゴール裏に小高い丘のようなものがあるので、観戦しやすく写真が撮りやすいので好きな学校の1つです。また、三潴高校自体も、筑後地区のサッカー界を引っ張ってきた学校で、今回のリーグ戦も主会場として毎日のように試合が行われました。


 


4月末から始まり、8チーム総当たりで行われた1部リーグも本日が最終節です。すでに誠修高校の優勝が前節で決まってしまったのは残念ですが、3位までに入ると無条件で県大会のトーナメント戦出場権獲得、4・5位は県大会の他地区トーナメント出場をかけた巴戦に出場、6位以下は南部2・3部のチームと県大会出場権決定戦に出なければならなくなり、7位以下は2部との入れ替え戦など、順位によってその後のチームの運命が変わるため、今日の1日はJリーグも顔負けの悲喜こもごもの1日となるでしょう。過密な日程で選手たちの疲労もピークに達していることでしょうが、若さで最後まで頑張ってもらいたいものです。


 


さて、前節までの状況です。


1位 誠修 勝ち点16 


2位 明善     12


3位 三潴     11 得失点差+3


4位 久留米    11       +3


5位 柳川      7       -1


6位 八女      5       -4


7位 究真館     4       -4


8位 三池      1       


 


このように、優勝は決まりましたが、中位層の順位がこの一戦で大きく動きそうで、このあたりも踏まえて観戦記を読んでもらえるといいと思います。


 


さて、今日の第1試合は、八女(6位)-三池(8位)の一戦です。


今大会は下位に低迷している両校ですが、八女も今日の結果次第では5日の入れ替え戦出場となり、予断を許しません。一方の三池は、昨秋1部に昇格して2シーズン目でした。今回も入れ替え戦出場となりますが、最後に勝利していい気分で入れ替え戦に臨みたいところです。


 


さて、試合は前半から動きます。


一進一退の展開が続いていたなか、前半10分に八女がクリアしたボールをゲームメーカーの10番が7番にスルーパス一本で三池のディフェンスラインの裏をつき、ドリブルで持ち込んだ7番がゴールを決めて先制します。



その後はどちらかというと三池が主導権を取ります。もともとディフェンスラインを高く保ち、八女をたびたびオフサイドトラップにかけながら、中盤をコンパクトにして最初は右サイド、途中からは左サイドにパスを出し、たびたび八女陣内に攻め込みます。



しかし、八女高校は中盤から選手が常に三池の選手にプレスをかけ、しかも重心を低くして簡単に飛び込まないので、なかなか三池もパスはつながるものの局面の打開ができません。また、八女高校はディフェンスが数的優位を保ちつつ、GKなどバックの指示でボールを切る方向を明確にしパスコースを限定していたので、三池も決定的な得点チャンスの場面までなかなか持ちこむことができませんでした。



試合中、八女高校は逆にディフェンスラインが低くなかなか攻め上がりができず、ベンチから攻撃中にラインをあげるよう指示は再三出ていましたが、前半は1-0で終了します。


 


後半に入ると、八女は次々に前線の選手を交代しますが、この交代が奏功します。


新しく入った選手が前線からプレスをかけたり、あいたサイドのスペースやゴール前などに再三運動量豊富に走り込みます。そして、後半20分、先制点をあげた7番の選手が再び縦パスからゴール前までドリブルで持ち込み、シュートします。三池GKがはじいたものの、そこに走り込んだ途中出場の13番がゴールを決め大きな2点目をあげます。


さらに、24分には7番の選手が今日2点目のゴールを右からミドルシュートで豪快に蹴り込みました。



 


後半、三池は運動量が落ち、小さなプレーが多くなり、結局八女ゴールを破れず、試合は3-0で終了しました。八女高校の理想的な展開で、最終節を締めくくりました。八女はFWの7番の選手、ゲームメーカーの10番の選手を中心に選手も戦術をよく理解していました。また、効率よい選手交代などベンチワークもうまくいっての勝利だったように思います。



これで、八女は勝ち点8で入れ替え戦はなくなり1部残留は決定、また第3試合の柳川の結果次第では県大会出場も決まり、の大きな1勝となりました。


一方の三池は今大会、成績だけ見るとちょっと1部の他チームとの戦力差があったのかな、と思いましたが、戦術や基本的なプレーはさすが筑後の1部所属チームらしくしっかりしていたと思います。1試合しか見ていないのでわかりませんが、選手交代がなかったので、選手層が薄くて最後疲労から足が止まってしまったような気もします。また、保護者の方が言っていましたが、八女と比べるとバックからの声が少なかったかな、という気がします。八女との差はほんの些細なことかもしれませんが、これが意外と大きいのかもしれません。


ただ、リーグ戦だけで全てが終わるわけではありません。今後の活動も含めて、両校の活躍をまた見に行きたいと思った第1試合でした。


 


この試合の写真は下へどうぞ。


http://album.yahoo.co.jp/albums/my/154296/


第2試合 明善-浮羽究真館の一戦は


http://album.yahoo.co.jp/albums/my/154297/


 














































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