【高校サッカー】選手権岡山大会3回戦②

東岡山工業会場の第2試合です。


3回戦、備前緑陽高校対関西高校の一戦です。


関西高校は今年夏の甲子園でベスト4に進出したように野球部が全国大会常連の学校。サッカー部は昭和40年ごろまでは全国大会出場経験もあります。関西は男子校で野球部以外にも体操部なども強豪で、OBの森末慎二が「日々の練習がすごいハードで、上下関係が非常に厳しく、人間的にも鍛えられた」と以前テレビ番組で言っていたように、本日も試合前から後輩は先に到着し、先輩(選手)の到着を待ち1人ずつに挨拶し、OBや知り合いを見ては挨拶し、最後に監督はじめスタッフが試合会場に登場→全員でお出迎え、という感じで古き日本の人間関係のあるべき姿を久しぶりに見ることができました。


相手の備前緑陽は県東部の備前市にある高校で学校再編により平成17年に総合学科の高校として完成。人文社会・自然科学・健康福祉・総合技術の4系列を持つ普通科・工業科をベースとした1学年4クラス規模の総合学科高校です。サッカー部は高校数年実績が出てきた東部のホープです。


 


試合は前半から静かな立ち上がり。両校とも様子を見ながらという展開です。関西の方がサイドからクロスでゴール前にボールをあげるシーンが目立ちましたが、ゴール前の混戦であと一歩が見られず、備前緑陽がしっかりゴール前では関西のトップ2人複数でマークにつき守備が機能していました。



そのような淡々と試合が進んでいく中、先制したのは備前緑陽。関西陣内でパスミスをインターセプトしパスを受けた8番の渡部くんがミドルシュートを右から決めて先制します。



その後も備前緑陽にチャンスはありましたが、前半は1-0で備前緑陽がワンチャンスをものにした形で終わります。


 


サイドが変わり、後半開始すぐ関西がゴールを決めて同点に追い付きます。1分もたたないうちで誰が決めたかも記録できなかったくらい電光石火のゴールでした。試合開始直後のまさに注意しておかなければならない時間のゴールでした。


その後、この試合はまさに勝利を狙う両チームの死闘というべき攻め合い・守り合いのスリリングな展開へ変わっていきます。両チームとも選手交代でDF→MF登録の選手に代えたり、備前緑陽は後半途中から背番号10番の3年生國次くんが登場したり、勝負は1点勝負になってきました。


備前緑陽は選手全員がパスでつないでいく意識があり、パスで関西ゴールを崩しにかかり、関西は備前陣内でたびたびファウルによるフリーキックのチャンスがありました。ただ、最後の最後で両チームともに選手全員がよく踏ん張り、シュートがバーやポストをたたいたりで、あと一歩が届かず後半タイムアップ。試合は前後半10分ハーフの延長戦になります。




余談ですが、岡山県大会は1回戦から後半終了時同点の場合は延長戦です。PKで勝敗がある意味運で紛れるのではなく、あくまでもゴールを決めて勝敗を決しさせようとする大会運営方針も好感を持てます。


延長に入り、備前は23番長身FWの松崎くんを投入。攻撃的な選手で前線での起点を作りゴールを目指します。


しかし、この延長戦。試合を通じて常に攻勢の立場だった関西高校に念願の1点が入ります。延長前半、試合を通して走り回っていた小柄なFW10番吉田くんのくさびとなるパスから


右に展開し、右サイドから11番1年の影山くんが見事にゴール隅へボールを蹴り込みゴールを決めます。




1点を追う立場になった備前は最後の勝負に。DFを1枚外して9番の東田くんを投入し、さらに攻撃シフトを組みます。しかし、残った10数分で1点を取ることはできずに試合終了。関西高校が2-1で勝利しました。


 


勝った関西高校は4回戦10月30日に水島工業高校と対戦です。水島工業はシードで3回戦から登場した強豪です。今日のような全員サッカーでまた1つ勝ち、野球部など他の部活に負けない活躍を期待しています。


岡山県は強いチームほどあとから登場するのが特徴。4回戦からいよいよインターハイ出場の玉野光南・岡山の雄作陽など上位4校が登場します。今後の展開から目が離せません!


 


この試合の画像は⇓をご覧ください。


http://album.yahoo.co.jp/albums/my/250544


 


※選手名は選手名簿をもとに書いています。間違っていたらすみません。


 
































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