【高校サッカー】高校総体佐賀県予選準々決勝
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のんがめ
2010年06月09日 22:53 visibility2335
高校総体佐賀県予選の準々決勝を見に佐賀北高校へ。佐賀北高校といえば、記憶に新しい2007年のがばい旋風で全国制覇した野球部の活躍が記憶に新しいところです。
さて、まずは佐賀県の高校サッカー事情を。佐賀県の高校サッカー界は市内にある佐賀東・佐賀北・佐賀商・佐賀学園の4校が佐賀の全国大会の出場校をほぼ独占している状態で、今大会も上位4校のシード校になっています。そして、この4校に佐賀市外にある強豪校が挑み、1つでも波乱を狙うという構図です。今大会も8強の顔ぶれは佐賀市内の4校と佐賀市街の鹿島・鳥栖工・小城・武雄の4校で、市外の4校対市内の4強の対戦です。
佐賀大会はいつでもそうですが、グランドの中央付近には、市内4強の学校がお互いの学校との直接対決を控え偵察部隊を繰り出しています。
第1試合は佐賀東-武雄の組み合わせです。
佐賀東高校は近年、急激に力をつけている実力校。市内の4強のなかでも、21世紀に入ってからの10年ではもっとも安定した成績を残しています。九州リーグ2部にも所属しており、全国大会で7-0で勝利したり、昨年の高校総体ではベスト4に進出するなど、佐賀県の学校では全国大会に出場した際、もっとも活躍が期待できる学校です。今大会も初戦14-0、3回戦4-0と例年通りの攻撃力を見せつけています。
一方の武雄高校は、県内西部の武雄市にある進学校です。サッカー部の実力は佐賀市外のなかではある学校の1つですが、なかなか市内4強の牙城を崩せません。
ちなみに、のんがめは2007年の選手権予選の準々決勝でこの両チームの対戦を見ましたが、その時は10点以上取って佐賀東が勝っています。
やはり試合は序盤から「横綱」佐賀東がFWの9番・11番、2列目の8番・10番の選手を中心に武雄陣内に攻め込み、シュートを打ちまくる展開となります。しかし、今日はゴール前で武雄の体を張った守りにあい序盤に得点を奪えません。
すると、前半20分頃から武雄も反撃、左サイドから11番・19番の選手が佐賀東ゴール前に攻め込みはじめます。佐賀東が点が取れなかったこともあり、もしや…と思わせる展開になるのか期待を抱かせます。
しかし、佐賀大会で行われているあることがきっかけで雰囲気が変わります。それは前半・後半に各1回ずつある給水タイム。夏のサッカー大会ではすでにおなじみになりましたが、佐賀東の選手はそれぞれのサイドで首脳陣・控え選手・応援団から給水時を指示を受けたようです。
給水後、佐賀東は攻撃型選手が中央突破でドリブルで持ちこむことの多かった展開から、左サイドから3番・右サイドから4番の選手がクロスをあげたり、ドリブルで奥深くまで攻め込む機会が増えていきます。そして、これが横綱の所以か、前半29分に左から8番の選手があげたクロスに10番の選手が合わせてゴールを決めます。
前半は武雄の善戦もあり、1-0で終わります。
1点差なので、後半の戦いぶりに期待されたが、早々に佐賀東は後半6分、左から持ち込んだボールに11番の選手が落ち着いて合わせて2点目を決め、実質勝負を決定づけます。
その後、佐賀東はFW・2列目の選手を次々と交代、次戦以降に備えますが、選手層が厚いのも強豪の証拠、交代で入った13・15番などの各選手も豊富な運動量で武雄ゴールに攻め込みます。前半から激しい戦いで相手の体力を消耗させ、後半はその後21分・ロスタイムに加点、結局は4-0で終了しました。
武雄高校も強豪に臆せずよく戦ったと思いますが、前線の9・11・19番の選手が佐賀東ゴールを脅かすシーンもあったが、佐賀東の冷静かつ運動量のあるディフェンスの前になかなか攻撃をつなげることができませんでした。進学校なので、これで引退する3年生もいたのか、試合後は泣き崩れる選手もいましたが、横綱相手にあっぱれの戦いぶりでした。また、何点差がついても最後まで大きな声でリズムにのった応援を続けた応援団にも楽しませてもらい、いい学校・部活動だなぁと感じることができました。
佐賀東高校はその後、市内4強の一角、佐賀学園を延長PKのすえ下した鹿島高校を準決勝でこれまた後半3得点の
4-0で一蹴し、決勝に進出しました。今後も佐賀県の高校サッカー界を引っ張っていく学校として、活躍を期待しています。
この試合の写真は下まで。
http://album.yahoo.co.jp/albums/my/163198/
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