個人評価 : 日本代表に見えたこれからの課題


敗戦から一夜明け、今日もサッカー狂が30名ほど集まりました。

みんな敗戦の悔しさを内に秘め、代表を凌ぐアグレッシブさで2時間みっちり頑張りました(笑)


さて本題ですが、私が見た上での代表の課題について考えたいと思います。

別に私が考えたところで何も変わるものではありませんが、そこは何も言わず聞いて下さい。


 1.アジア各国の成長

2002年日韓Wカップ以降、アジアでの日本の立ち位置は強固なものになりました。成績は韓国より下でしたが、その後の成長は日本が優位でした。

しかし、2003年、2007年、そして優勝した2011年のアジアカップでは、どれも準々決勝で死闘を演じています。ヨルダン、オーストラリア、オマーンにそれぞれ競り勝ってベスト4に進出していますが、どの試合も負けてもおかしくない試合でした。

日本が研究されていることもありますが、それ以上にどの国も強化を行っており、アジアを勝つことすら難しい状況があることをもう一度考えなければいけないのではないでしょうか。


さらに、中東諸国もパワーとスピードに頼るサッカーではなく、それにプラスしてしっかりボールをつなぐサッカーを見せています。準々決勝に、イラン、イラク、UAEと中東諸国が3チーム進出したことも日本にとっては脅威です。もう日本、韓国、オーストラリアの優位性はなくなりつつあります。


 2.思い切った世代交代

今回の大会期間中、遠藤選手は国際Aマッチ150試合出場を達成しました。この記録は素晴らしいものです。しかしそれと同時に、今回の厳しい日程、移動、気候でパフォーマンスが低下していったことも事実です。彼の経験はこれからもチームに大きな財産となることは間違えないでしょうが、2018年ロシアWカップを考えたとき、38歳という年齢は現実的な年齢ではないことは分かると思います。

それは長谷部選手も同じですし、現在26,7歳の選手も同様です。2018年に23~25歳になる選手は、現在20~22歳。柴崎選手、武藤選手達の世代です。この世代の選手達が、現在のベテランを押しのけ定位置を掴まない限り、日本の上位進出の可能性はほぼ無いでしょう。代表に招集されていない選手の中にも、宇佐美選手、宮市選手、久保選手など国内外で活躍している選手もいるので、こういった選手の奮起も期待したいと思います。


 3.U20、U17世代の育成

既にワールドユース予選等、アジアでも日本が勝てない状況が発生しています。これはどの国も若手育成を強化していることの証であり、今回のUAEはその強化の賜物であると思います。少なくてもこの世代で、アジアを勝ち抜くだけの力を持てなければ、貴重な世界との力比べができません。仮に本大会でグループリーグ敗退となっても、直に世界の強豪と対戦することで、Jリーグや大学、高校で経験できない多くのものを得ることができます。

その為には、早く日本のサッカースタイルを築くか、トップチームとコンセプトを共有したスタッフの配置等、JFAのリーダーシップも必要になります。2015年U20Wカップも、さらにU17もアジア予選で敗れています。この中から2018年の主力が出なければ厳しいでしょう。世界を経験できなかった分、世界を経験した現代表と合同トレーニングをする等、周りが「谷間の世代」にしないような努力も必要ではないでしょうか。


 4.ポゼッションに頼りすぎるスタイルの払拭

今回のアジアカップでも見られたように、現代サッカーは「スピード」と「フィジカル」です。昔のような蹴って走る、相手を削るサッカーではなく、スピーディーな中でも激しいボディーコンタクトの中でもしっかりとスキルを発揮できる選手が必要です。今の代表の中では、本田選手、長友選手くらいしか見当たりません。もうトラップ1つするだけですぐに囲い込まれ激しいボディーコンタクトでボールを失ってしまいます。

日本のサッカーのように、スマートなサッカーはもう時代遅れと言ってもいいでしょう。それがいけないとは言いませんが、そのスマートな中に、チーム共通意識のもと激しくボディコンタクトをし泥臭くプレーする瞬間だったり時間帯だったりと、プラスアルファーを導き出せなければ世代交代が進んでもいい結果は得られない気がします。


勝手な意見ばかりいいましたが、今回の日本代表にはいい意味で凹んでもらい、これから始まるWカップ予選で奮起して欲しいと思います。


しかし・・・決定力不足・・・深刻ですね。

さらに、CBのスピードの無さも深刻です。

それ以上に、闘う気持ちが見られない選手の起用にも疑問が残ります。


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