俺から見たバルセロナ対ベンフィカ

チャンピオンズリーグラウンド16セカンド・レグ、バルセロナ対ベンフィカです。

 

バルサは前回退場して出場停止のクバルシに代えてアラウホを起用しました。

 

前半

1分、デ・ヨングが中盤からドリブルで持ち上がりバイタルエリアに進入。横パスを試みますがカットされます。こぼれたボールをペドリが拾いミドルシュート。DFに当たり、トルビンがキャッチ。

 

ベンフィカはバルサのプレスに対して方サイドにDFを引き付けて逆サイドに展開する戦術を取ります。バルサは後方でパスを回してライン間に楔を入れてドリブルで持ち上がりチャンスをうかがいます。時間の経過と共にライン間で上手くボールを受けるバルサが押し気味に試合を運びます。

 

5分、バルサの速攻。ハーフウェーライン中央付近でペドリがボールを受けてドリブルで持ち上がり右ハーフスペースへスルーパス。走り込んだヤマルがダイレクトシュートもコースが甘くトルビンがキャッチします。

 

9分、ヤマルが右サイドでボールを受けてドリブルから中央のレバンドフスキに楔を入れます。レバンドフスキは右に持ち出しシュート。トルビンが正面でキャッチ。

 

10分、ヤマルが右サイドで受けてカットイン。深い切り返しでダールとオタメンディを抜き去り縦に突破。ヤマルはシュートモーションからファーサイドへラストパス。ラフィーニャが走り込みインサイドボレーでゴール右へ流し込みます。

 

バルサがヤマルの完璧なお膳立てで先制します。

 

12分、ベンフィカの左コーナーキック。ニアでレバンドフスキがヘッドを試みますが触るだけになり、ファーサイドに詰めたオタメンディがヘディングシュート。シュチェスニーがセーブしようとしますがはじききれずゴール。

 

ベンフィカがすぐさま同点に追いつきます。

 

18分、バルサは最終ラインでビルドアップを試みますがベンフィカのハイプレスに押されてシュチェスニーまで戻します。シュチェスニーは左へ展開。イニゴ・マルティネスが左ハーフスペースのライン間にいたダニ・オルモに鋭い楔を通します。ダニ・オルモはドリブルで持ち上がり右ハーフスペースへスルーパス。ヤマルが走り込みGKとDFの間にクロス。レバンドフスキがファーサイドに詰めますが届きません。

 

19分、左サイドのバルデが縦にドリブルを仕掛けてアウルスネスとアラウージョを抜き去りマイナスクロス。ニアでダニ・オルモがダイレクトシュートも枠の右に外れます。

 

23分、バルサの速攻。ヤマルが右サイドで受けてカットインからニアへシュート。枠の右に外れます。

 

26分、バルサは左サイドからのフリーキック。ラフィーニャが鋭いボールを入れますがだれも触れず右サイドに抜けます。タッチライン手前でヤマルが拾ってアラウージョと1対1になりカットインで抜き去り、ラストパスを匂わせてファーサイドにコントロールショット。サイドネットに決めます。

 

バルサがヤマルのゴラッソで2-1と勝ち越します。

 

40分、バルサはハイプレスを仕掛けて高い位置でボールを奪いダニ・オルモが中央のレバンドフスキに楔を入れます。レバンドフスキは左に持ち出しシュートもトルビンがファインセーブ。

 

41分、バルサのロングカウンター。バルサのペナルティエリアの手前でバルデボールをカットし、ドリブルで持ち上がります。バルデはベンフィカのペナルティエリアの手前でDFを引き付けて左ハーフスペースへスルーパス。ラフィーニャがダイレクトシュートをにおわせるステップを踏み、トラップからファーサイドへグラウンダーのシュート。右サイドネットに決めます。

 

しかし、主審はゴールを認めずバルデがラストパスを出したプレーで潰しに行ったオタメンディのファールを宣告。多分、ラフィーニャがオフサイドでさらに直前のファールを取ったものと思われます。ただ、VARチェックの結果ラフィーニャはオンサイドだったことが判明し、一転してバルサのゴールが認められます。

 

3-1とバルサがリードを広げて前半を折り返します。

 

後半

前半同様、バルサペースで試合が進みます。

 

48分、バルサが左サイドからフリーキック。ラフィーニャが鋭いクロスを入れて、中央でレバンドフスキがオタメンディと競り合い、ファーサイドにこぼれたボールをアラウホがヘッドも枠の右。

 

49分、アウルスネスが左ハーフスペースを抜け出しGKとDFの間にクロス。ファーサイドでフリーのパブリディスがつめますが、アウルスネスがオフサイドでノーゴール。

 

バルサが試合をコントロールしつつ、ベンフィカゴールに迫りますがベンフィカ守備陣が踏ん張ります。

 

64分、バルサの速攻。自陣右サイドからペドリが縦パス。ラフィーニャが内側にフリック。アンダーラップしたデ・ヨングが受けてドリブルで中央に進入し、右ハーフスペースのヤマルにパス。ヤマルはバックヒールで前方に流し走り込んだクンデがGKとDFの間にクロス。オフサイド気味のポジションのレバンドフスキは届かず、2列目から走り込んだデ・ヨングがスライディングで合わせますが枠の左。ファーサイドに走り込んでいたラフィーニャが合わせていれば余裕があったので得点を奪えていたと思うシーンでした。

 

65分、中盤でアウルスネスが左サイドのダールへフィード。ダールはトラップからニアへクロス。パブリディスが受けてアラウホ相手に左に持ち出し体勢を崩しながらシュート。アラウホとの連携でしっかりシュートコースを切っていたシュチェスニーが正面でキャッチ。

 

バルサの運動量が落ち、中盤が空き始め、ベンフィカが押し返し始めます。

 

85分、ベンフィカは波状攻撃を仕掛けて右サイドゴールライン際からオタメンディがクロス。ファーサイドでフリーになったアムドゥニがヘッドもクンデがブロックし、シュチェスニーがキャッチ。

 

3-1でバルサが勝利しました。

 

気になったプレーヤー

バルセロナ

#19ヤマル

先制点のパス。勝ち越し点のシュートともに圧巻のプレーだった。両方ともシュートでもあり、クロスでもあるような雰囲気と体勢から繰り出されたプレーで対峙したDFやトルビンは逆を突かれたはず。ヤマルのサッカーレベルがさらに一段上がった試合として記憶されそうです。

 

#11ラフィーニャ

2得点の活躍。攻守にわたる貢献も見逃せない。

 

#8ペドリ

バルサの中盤に絶対に欠かせない選手になる。怪我の予防とコンディション調整に細心の注意を払ってほしい。

 

#21デ・ヨング

ここ最近怪我からの完全復帰というプレーを魅せる。タイプの違うカサドとターンオーバーしつつ、こちらも怪我に気を付けたい。

 

#3バルデ

左サイドで躍動。攻撃面で幅を取る役割に加えてサイドをえぐってチャンスメイク。

 

#20ダニ・オルモ

前回の試合はクバルシの退場の影響で前半で交代。この試合はライン間でボールを引き出し攻撃のスイッチ役になる。攻撃での貢献はとても大きい。

 

ベンフィカ

#8アウルスネス

ベンフィカの攻撃の起点だが、この試合では輝けず。

 

#3カレーラス

出場停止で出場無しだったが、カレーラスがいなかったからヤマルが活躍しやすい状況になったことは否めない。いないことで存在感を示してしまった。

 

総括

バルセロナ

チームドクターのカルレス・ミニャロ氏が亡くなってオサスナ戦は延期。選手はメンタル面ですごく大変な状況だったが、内容、結果共にいい出来だった。ベンフィカが攻撃的に出てきてDFと中盤のライン間を空いたところを上手く攻め込めたことが大きな勝因と言える。週末にはアトレティコ・マドリードとの上位対決があるので、心身のコンディションを整えて臨みたい。

 

ベンフィカ

勝つしかない状況で最善は尽くしたと思うが、カレーラスの穴が大きかった。ファーストレグ、リーグフェイズではカレーラスが攻撃参加することでヤマルの攻撃力を半減できた。しかし、この試合では左サイドをヤマルに押し込まれて2失点。数的優位だったファーストレグで引き分け以上の結果を得られなかったことが最大の敗因と言えそうです。

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