歩みを止めるな

柏を撃ち破り、連勝して、勢いを奪いたかった試合。
選手、監督がコメントするとおり内容的には前節と変わらず悪くなかった。
だけど、力及ばず競り負けてしまった。
現在のお互いの順位の関係が間違いではないと証明するかのように。
またもや浮上のきっかけをつかみきれなかったのが悔しい。


決めるべきところを決めきれず、守るべきところを守り切れなかった。
それが勝利を奪えなかった最大の要因。

田代の高さ、興梠のスピードで相手を押し込み、セットプレーを中心にゴールに迫った前半立ち上がりからの時間帯。
そして、同点に追い付き、一気に流れを引き寄せた後半の押せ押せの時間帯。
これらの良い流れのときに、得点を奪えなかったのが痛かった。

57分の同点に追いついたゴールは、田代の奮闘による得点。
田代が起点となり、田代が抜け出してFKを得て、田代がGKと競り合いながらも頭で押し込む。
まさに、田代の強さを前面に押し出して、力づくで奪ったような得点。

ならば、もっと田代を使って攻撃できればよかったのだが。
シンプルに田代を使う攻撃は限られ、田代が競った後のセカンドボールも拾い切れず。
フェリペのポスト直撃のシュートや、抜け出した大迫が頭で押し込もうとしたシュートもあったが決めきれず。
あと一歩、あと一工夫で点が獲れそうな気もするのだが、そのあと一押しが足りなかった。


点がなかなか獲れないならば、失点は何としても防がなければならないのだが。
残念ながら、凌ぎ切れずに2失点。

前半の良い流れのときに、逆に、レアンドロ・ドミンゲスのピンポイントクロスを北嶋に通され、失点。
人に強い岩政の良さを出させることなく、バックステップで巧みに裏を獲った北嶋の動きが秀逸だった。
その巧さは、鹿島のFW陣にもこういう動きを学んでほしいと思うほど。
後半開始直後にも、そのDFの背後を突く動きで決定的なピンチを2本もやられてしまっていたし。

後半立ち上がりから、柏に圧倒的に攻め込まれたときは、守備を崩されてはいたものの、何とか失点せず。
田代の奮闘で同点に追い付き、逆転ムードが高まり、まだ運があると思っていたら。
80分に、レアンドロ・ドミンゲスに、鮮やかなミドルをたたきこまれ、痛恨の勝ち越し点。。。
試合終盤の苦しい時間帯、鹿島の選手の足も止まりだし、完全にフリーで撃たしてしまった。


苦しいときにこそ、いかに頑張れるか、勝利のためにあと一歩寄せられるかが大事なのに。
こういう競った試合では、ほんのちょっとの差が、勝敗に現れる。
勝利のための、執念、注意力、集中力。
鹿島の勝負強さの根源となっていたもの。
そういうものが足りずに、失点し、負けてしまったのが、非常に悔しい。
競った試合をものにするだけの力がない厳しい現実を突き付けられてしまった。

とはいえ、これまでやってきたことを変える必要はない。
自分たちを信じ、鹿島のサッカーをやり続けていこう。
この試合だって、勝つチャンスは十分にあった。
チャンスに得点を奪い、ピンチで失点を防ぐ。
攻撃も、守備もあと一歩足りないだけだと思うのだが。
その一歩の重要性を思い出し、勝利のために全力を尽くしてほしい。

勝利のために一つ一つを突き詰めていこう。
次は、連戦の中の大阪シリーズ。
目の前の試合に全力尽くして勝つ!
鹿島のスピリットを取り戻すぞ!!
今度こそ、強敵に競り勝つぞ!!!

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