今季の痛みは来季の強さに

まずは、サンフレッチェ広島、リーグ連覇おめでとう!
相手のプレスをいなすパスワーク。
高い位置取りの両ワイド(特にミキッチ)の突破力。
捕まえづらい流動的な1トップ2シャドー。
フィジカル強く高いボール奪取力が厄介なチームディフェンス。
本当に勝つのが難しかった強いチームでした。

できれば、その手強いチームを相手に全ての力をぶつけたかった。
今季積み重ねたモノをすべて出し切って倒したかった。
でもそれをまっとうすることなく終わってしまったのが、何より残念。


大量得点で勝てば、優勝も狙える立場では行った最終節。
だけど、まず目の前の広島を倒すことを最優先に慎重に試合に入った鹿島。
最前線に5人を並べる特長的な広島攻撃陣を相手に、DFラインがうまくスライドして対応。
相手のボール回しを深追いし過ぎることなくポジションをしっかりセットした守備で広島に好きにはやらせない。
中盤でボールを失い、35分に石原に先制を許すも、我慢強く戦い続けることで勝つチャンスを見いだせたハズだった。

だが、そのプランも、前半ロスタイムに大迫の退場とともに壊されてしまった。
プレスバックで斜め後ろから身体を入れボールを奪うディフェンス。
今季幾度となくチームの守備を助けるとともに、攻撃の起点となった大迫得意のプレー。
しかし、それがなぜか前半のうちに2度のイエローカードを呼び込んでしまう。
シーズンを通してもここまで2枚しかカードを受けてない大迫なのに、なんでここでこんな仕打ちを受けなければならないのか?
ビデオで見返しても受け入れがたいカード2枚で、完全に試合が壊れてしまった。

それでも、どんな状況でも、諦めずに勝利を目指し戦い続けるのが鹿島。
広島が受け身になったのも相まって、一人少ないながらも必死にゴールチャンスを狙い続ける。
だが、ゴール前まで押し込んでも、堅い広島守備に阻まれ、ゴールになかなか届かない。
そして、80分、またしても石原に追加点を奪われ、そのまま敗戦。
ホームカシマスタジアムで、広島の連覇の歓喜を見届ける羽目になった。

11人で戦い続けても、勝つのが難しい相手。
だからこそ、結果がどうあれ、今季の鹿島の全てをぶつけて終わりたかった。
それなのに、今季鹿島を引っ張り続けたエースを失っては、厳しすぎる。。
ここ何年もの間、ホーム最終戦を勝利で気分よく終えていた鹿島にとっては、非常に無念な幕引きとなってしまった。


あと一歩のところまで行きながら、優勝への流れを持ってこれなかった今シーズン。
思うようにフィットしきれなかった期待の新戦力。
主力のケガが続き、ベストメンバーでの最強布陣を構築しきれなかった。
そのため守備の形も確立しきれず、失点を重ねる不安定な戦いが続いた。
それでも、若手の台頭、攻守ともに半端ない存在感を示す大迫の活躍などで、優勝を狙えるところまできた。
当初の目論見どおりでなくとも、勝点59まで積み上げられたのは悪くない。
ただ、鹿島は常にタイトルを求めていかないといけないクラブ。
今季得た新たな力をさらに磨き、プレーの質を高め、集中力を保ち続けて、来季はさらに多くの勝ち点を獲っていこう!

今のチームの伸びしろはまだまだある。
タイトルを逃し続けた痛みを忘れずに、貪欲に勝利を求めていこう!
今季以上の勝点を積み重ねれば、王座奪還は目の前に見えてくる!!
来シーズンこそ、絶対に優勝するぞ!!!

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