男の背中

  • すすむ
    2007年10月24日 00:34 visibility31

日米、あと台湾の優勝決定戦が残っているというのに、監督交代ですでに騒がしいです。

 ヤクルト、西武は新監督。古田と伊東という球団黄金期の功労者があっけなく去ってしまうところに両チームのもろさが出たような…


 日ハムも新監督が決まり、あろうことかヒルマンはアメリカに帰ってロイヤルズ新監督就任会見。

 こういうところがアメリカナイズというか、文化の違いというのでしょうね。

 そして、京都大学硬式野球部の村井監督も辞任を発表しました。

 監督期間の通算成績5勝100敗1引き分け

 はたからみれば100敗するまでよく続けられたな〜

 と思われるでしょう。

 京大は東京6大学で言う東大みたいなもんで、私立の強豪に囲まれ、苦しいシーズンを送ることが多いです。

 実は今年のキャプテンは僕の高校時代の先輩です。

 その先輩は一浪して入学したので、僕と同学年なんです。

 先輩曰く「一浪は珍しくない」とのこと。

 かつ近大をはじめに、関西大学リーグの私立は年々力をつけてきました。


 そんな逆境での5勝。ちなみに今季は優勝した近大と立命大から1勝ずつ。


 村井監督はこの2勝で辞任を決めたといいます。


 もし負け続けても村井監督は続投していたでしょう。

 けれども、後任監督に自信を持ってもらえるよう、一番ノリに乗っている時にあえて勇退した。




 100回の負け試合を目にしたからこそたどり着いたこの境地。

 それは、誰よりも勝ちに飢えたから。



 去り行く監督は得てしてさびしげな背中を思わせるけれど。

 負けながらも、ひとりの監督としてのプライドを貫きとおした男の背中は

 どんな監督よりも大きく見えると思う。

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