伝家の宝刀のない渚

Fighters 7 - 0 Hawks

嫌な負け。
一言で片付けるならそんなところだろう。

王監督が離脱してから、チームの勝率は悪くない。しかし、勝っているゲームでもそんなに点は獲れていない。チームを支えるのは投手陣。爆発力に欠ける打線が僅かなチャンスに得点し、そのリードを投手陣で乗り切ってきた。


この日のマウンドは4本柱の1人、新垣渚。
ここ数試合の渚は本調子にはほど遠い。伝家の宝刀スライダーが全く決まらず苦しいピッチングを強いられていた。かつての渚なら、スライダーこそが生命線であり、調子のバロメータ。スライダーが悪いと為す術無く打ち込まれていたものだが、それでも今季は凌いで勝っているところに成長の跡が伺えた。

だが、この日は粘ることができず滅多打ち。
スライダーは相変わらず曲がりが早く、全くコントロールできず。フォークも投げずにストレートオンリー。それでも前のゲームではそのストレートで何とか凌いでいた。ここが150km/h超の速球を持つ投手の強み。
が、この日の渚はランナーを背負うと投げ急ぎ、フォームのバランスを崩していた。これでは伸びのあるストレートは投げれまい。

渚で7失点を喫してしまうと、今のHawks打線では苦しい。

山崎も身体の疲れもあるやろうけど、こんなパスボールしとるとトラウマになりかねない。
それに、ランナーを置いた場面での田中賢介への真っ直ぐ一辺倒勝負。ランナーを警戒してのことかもしれんけど、外す球、見せ球はフォークでもいいんやけどね。

今まで持ちこたえていた渚がこらえきれなかった。もともとここ最近の調子は良くない。そういえば昨年夏もこの時期に滅多打ちを喰らってスライダーの調整したね。とにかく、あのスライダーをとりもどさんと何をやっても付け焼き刃。
それと山崎も含め、バッテリーでの配球の見直しが必要かも。