三冠王、有言実行のリベンジ
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HiRO
2007年05月02日 02:51 visibility53
福岡に戻っての6連戦。
怪我人も多いし、地元でじっくり治して欲しいもの。
そして、Eaglesには仙台での借りを返さんとね。
先発は前回、プロ初勝利を献上してしまったルーキー永井。
「プロとして毎回同じ相手にやられるわけにはいかない。」
信彦がよくいうセリフだ。
それをいきなり有言実行!
初回、出鼻をくじく先制の7号3ラン!
インハイの真っ直ぐ。体軸の回転でバットを振り、ヘッドを遅らせてポールの内側へ運ぶ、信彦ならではのバッティング。このコースは、プロでも他の選手には本塁打にはできまい。おそらく、いい当たりをしても十中八九ファールになる。
これぞ究極のプロの業。
イマイチ本調子ではない杉内へのいい援護にもなった。
杉内は全体に高めに浮いてもう一つ。だが、悪いなりに抑えていたのだが、4回、フェルナンデスに1点差と迫る2ランを被弾。2-3からど真ん中へ真っ直ぐを投じてしまった。
続いて、1死3塁のピンチを迎えるも、Eagles打線の早打ちにも助けられ、1点差を守りきる。
Hawksは、5回にノーヒットにも関わらず2死満塁の追加点のチャンス。ここで信彦の痛烈な打球が1塁線へ!
が、これをこの日1塁のリックが飛び込み好捕。追加点を奪えず。
結局、6イニングを投げた永井だが、初回の3点以降は、僅か2安打に抑え込まれた。あのキレの良さで外に決まるとそうは打てない。
杉内は中盤以降、低めにボールが行くようになり、結局、9回は馬原にマウンドを譲ったが、8回を投げ5安打2失点は上出来。調子が良いわけではないのが、僅か3つしか三振が獲れないあたりに現れているが、それでもこうやって粘り強くゲームを作れるのだから大したもの。
思えば、沢村賞を獲ったシーズンもそうだった。決して調子の良いときばかりではなかったが、それでもゲームを作り、勝つためのツボを完全に心得たようなピッチングをしていた。
まだ、高めの真っ直ぐで空振りが獲れないのは、ちょっと気になるけどね。
この数試合、観ていて良いのが、2番に入る本多。
昨季はバットが下から出ていたため、速い球が打ててなかったのだが、今季は綺麗にレベルで、しかも振り切れているため、右に左に鋭い打球が飛ぶ。実にシュアなバッティング。新井さん効果絶大やね。
この日も、3打数3安打1四球、打線のなかで繋ぎ役として上手く機能している。大村の後ろを打つ宗則が怪我でいないことを感じさせない活躍ぶり。今季を終える頃、どんな数字を残すのか愉しみだ。
さて、これだけ怪我人の多いなかでの9連勝。
主力を欠いても、投打が噛み合って勝っていけるというのは、昨季までに比べ層が厚くなりつつあると見ていいのかもしれない。この連勝中に関しては、補強した主力の以上に、若手やバイプレーヤーの活躍を感じるし、その意味では、チーム戦力全体の底上げができつつある。それに勝つことへの執着といったものも若手に芽生えてきたのだろう。
そして、王監督のHawks通算850勝。
きっと、王さんは、ただの通過点っていうんやろうけどね。
今季でもう13年目。これだけ長く、監督として1つのチームのユニフォームを着続けるのも稀なこと。
俺らは幸せもんです。
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