スキを突け、チャンスを掴め
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HiRO
2007年04月05日 02:03 visibility73
本当に寒そうな所沢。双方共に7安打の投手戦。
昨日の鬱憤を晴らすかのように、Hawksに効果的なタイムリーが飛び出した。
Lions先発は舶来戦闘機グラマン。
そのグラマンが素晴らしい立ち上がりを見せる。高いリリースポイントから投じられる落差のあるストレートに変化球。Hawks打線のバットがクルクル廻り、3回までに5三振。
一方の、Hawks先発杉内はイマイチな立ち上がり。思うようにコントロールされてなく、決して調子がよい感じではない。
初回に2死1-3塁、2回にも2死1-2塁のピンチを背負うものの、何とか無失点で切り抜けると、徐々に、右打者への外への真っ直ぐ、そして内へのスライダーのコントロールが冴えてくる。3回は3者凡退。
ゲームは投手戦の様相を呈し、こりゃ先制点が大きいと思えた4回。
先頭打者、アウトローを打った多村の打球がライト線へ上がる。突っ込むG.G.佐藤。が、ライト線ギリギリにポトリ。佐藤が突っ込みすぎたためワンバウンドを後ろに逸らし、ボールがフェンス際を転々と転がる間に、多村は3塁へ。
続くは信彦。2-2からの低めに沈んでいく変化球を絶妙なバットコントロールで拾う。打球はライト前へ。先制タイムリー!
見逃せばボール、下手をすればワンバウンドになりそうなボールだった。
その後、2死1-3塁となるも追加点を奪えず。
続く、5回。
先頭の山崎がショートの頭を越えるレフト前ヒットで出塁。続く辻が初球で送り、宗が倒れて2死2塁で迎えるは多村。その2ストライクからの3球目、変化球 がワンバウンドとなりキャッチャーが弾いて山崎は3塁へ。変化球を投げ辛くなった状況の4球目、捕手細川が一度サインを出し直す。投じたのは真ん中高めへ のストレート。打球はレフト前へ。もう少し高めの吊り球を放らせたかったのだろう。見逃せばボールの高さだったが、それを痛烈に捉えて貴重な2点目となる タイムリー。
続く信彦。初球、外寄りの高めの変化球を左中間へ。フェンス直撃の2ベース。多村は1塁から長駆ホームイン。3点目。この追加点は大きい。
信彦はこの日、3安打猛打賞、2打点の活躍。
実に頼もしい、多村、信彦、小久保のクリーンアップ。
昨日、負けた後の小久保のコメント。
「涌井がスキを見せたときに、こちらもスキを見せた。そういうことがないチームにしないといけない。」
今日は、それを有言実行。
杉内は、テンポ良く5回、6回を3者凡退。
無失点のまま7回を終えて降板。前回は、完投した杉内だが、この日は、1、2回にやたらと球数を放ってしまったので、これは仕方あるまい。133球、4安打無失点。いずれの回も先頭打者を許さず。
これで、キャンプ中の紅白戦からオープン戦を通じて39イニング、開幕後に限っても16イニング連続無失点。
が、本人は至って冷静だ。
「いずれ点は取られると思うし、その時に最少失点で抑えられるようにしたい。」
8回、後を継いだのは柳瀬。今季開幕からもう一つなイメージだが、Lions相手だとピシャッと放るから不思議だ。絶妙な投球で簡単に2死をとりな がら、中島にフルカウントから四球を与え、カブレラにもセンターに抜けるボテボテのヒットを許すも、好調和田を、外への絶妙なスライダーで追い込み、内の ストレートでバットをへし折る3塁ゴロ。
最終回は馬原、恒例の4人締め(笑)。が、今までの登板で一番良い状態に見えた。
ゲームには、杉内、多村、信彦といった中軸の活躍で勝った。が、注目すべきは、この日のスタメン。
外野は、レフト江川、センター多村、ライト辻。太腿に違和感を抱える大村に代わって、ここ3試合城所がスタメン出場するも、昨日のゲームで見逃し三振2つ を含む3三振と少し消極的な印象。対して、辻は、同じく昨日のゲームで小久保の2ランの直後の初球を思い切りよく、あわや2者連続の大ファールを放った。 そして、バットが振れていない柴原に代えて江川。
発熱(インフルエンザではなかったらしい)の本多の代わりは、昨日の本間に代えて斎藤秀。
こういう機会にこそ、本来のレギュラーが復帰したときに監督が悩むくらいの活躍を見せて欲しいのだが、なかなか結果を出せんね。
昨日、多村の2ベースで本塁憤死した宗。実は、3塁を強く蹴れず、廻ったところで大きく膨らんでしまって足の運びが乱れたようだ。この自身の走塁に腹を立て、何度もビデオで確認し、走塁練習に汗を流した模様。
こういう姿勢こそが大切。
若手もこの姿勢を見習って、1試合1試合の経験を都度消化して欲しいもの。良い見本ならまわりにいっぱいおるんやけん。
そして、心配は多村。
7回のサードゴロで1塁に駆け込んだ際、送球が1塁線側に逸れ、カブレラと交錯しそうになったのを避けようと、ポンッと跳んだ際、左太腿裏をやったらしい。
その後の情報によると、肉離れは起こしておらず、軽度の筋硬直とのこと。小久保がキャンプでやったアレ。今日は病院には行かず、ストレッチとアイシングを施したそうだが、明日精密検査を受けるとのこと。大事なければいいけどね。
いずれにせよ無理は禁物。今のHawks打線には、もう既に欠かさざる存在。長期離脱なんてことになったら大変だ。大事なくとも数試合ゆっくり様子を見て復帰して欲しいもの。
こうなると、明日以降の数試合、大村、多村を欠く外野陣が予想される。不調とはいえ経験を買って柴原を入れたとしても、残り2枠は若手のチャンスだ。
ゲームでしか覚えることの出来ないものは多い。
要は、その一つ一つのプレー、一つ一つの打席を、如何に明日の糧にしていけるかだ。毎日、その日の自分のプレーを振り返る、そうした作業を続けた者にしか開けない道がある。君たちの先輩はそうやって今の力をつけてきた。
プロはそんなに甘くない。皆、才能を持ってプロになったのだ。あとは、如何に限られた時間のなかで差をつけるかだ。
寝る間を惜しめ!ホテルに帰ってからも、野球のことを、今日のプレーを、明日のプレーを考えろ!
鷹ファンは、皆、昨年から若鷹達の飛翔を今か今かと待っている。
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- 事務局に通報しました。
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