NPBがやらぬなら

  • HiRO
    2006年11月06日 02:44 visibility66

この3連休は野球イベント花盛り。
だが、本当にこれで良いのか?
そう強く思わされた3日間でもあった。

日米野球が3日に開幕。
が、3日は名古屋でDragonsは優勝パレード、福岡ではファン感謝デー。
4日には、神宮での東京六大学選抜VS東京ヤクルトスワローズがあり、今日は草薙球場でパ・リーグ東西対抗。

そして、何よりもおかしいと思うのが、アジアシリーズの日程。
こうしたオールスターゲーム的な、言わば花試合をはさんで、真剣勝負のアジアシリーズを行うという日程。

これらのイベントは、野球の終わったこの時期にも話題を提供するという、野球振興を目的に行われているのは間違いない。
ならば、もっと1つ1つのイベントの効果を高める意味でも、時期を考え積極的に調整して企画して欲しいもの。東京六大学選抜チームとプロチームの対戦なんて、非常に意義深い試みだと思うのだが、日米野球との同日開催というのは実に勿体ない。

3日の日米野球に、Dragons、Hawksの主力選手は合流していないし、4日は神宮と日米野球のダブルヘッダー、今日も草薙と日米野球のダブルヘッダーの選手がいる。

そんな状態を日本シリーズとアジアシリーズの間に生じさせている。
これでは、アジアシリーズそのものも花試合化させかねない。

アジアシリーズ。
NPBがどこまで真剣に考えて始めたのかは分からないが、自分は今後の日本野球の発展にとって戦略的に非常に重要なものだと思っている。

忘れもしない2年前の球界再編騒動。縮小均衡を求めるオーナー達に突きつけられた世論のNGによって、大阪近鉄バッファローズの消滅という痛みを伴いながらも、東北楽天ゴールデンイーグルスの誕生によって辛うじて12球団体勢は維持。だが、そこから2年。スト騒動によって辞任を示唆したコミッショナーは未だそのイスに居座り、球界改革は何も進んじゃいない。

その間にも、MLBで活躍への人材流出は相次いでいる。
MLBは、日本球界、アジア球界のMLBのマイナーリーグ化を目論んでいる。(これはMLB関係者が明言している!)

日本や韓国、台湾で、若者がMLBのキャップをかぶった姿を数多く目にする。ライセンスビジネスの市場としても、マイナーリーグ=選手の供給元としても、アジアは着実にMLBに開拓されつつある。

日本球界の未来にとっても、縮小均衡ではなく拡大均衡を目指す意味で、このアジア市場を、どう将来的な市場と位置付けていくのか、非常に重要だ。
ここはきっちり戦略的な企画を期待したいところ。

NPBがやらないなら、オレらでやるけどね(笑)

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