
アンダーサーブにまつわる思い出
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和(ナギ)
2008年04月24日 10:57 visibility784
昔話です。
小さな巨人、ビッグサーバー(自称)だった私も、中学の頃はサーブに悩んでいた。
試合会場に向かうその日、セカンドサーブを上から打つか、アンダーにするか、ずっと考えていた。
今なら、ファーストサーブとセカンドサーブは球種を変えて、と言うのだろうけれど、
当時は、「ファーストの70%くらいの力で打つ」と教えられていた。
いざ、試合開始。
フォルト。
セカンドは・・・アンダーサーブで。
パコーン。ストレートにリターンエースを取られた。
「これは、アンダーで打ってちゃダメだ」
意を決して、すべて上からサーブを打った。
意外にも、ダブルフォルトはほとんどなかった。
この時以来、アンダーサーブは打たなくなった。
2ゲーム目。相手のサーブ。
フォルト。
セカンドは・・・アンダーサーブを打ってきた。
借りは返す!
パコーン。ストレートにリターンエースを取ってやった。
多分、相手も、アンダーを打っちゃダメだ、と思ったのだろう。
その後はすべて、上からのサーブだった。
スゴイ競った。
けど・・・勝ったっけ?負けたっけ?覚えてないや(笑)
アンダーサーブと言えば・・・。
プロの選手もたまに打つすることもある。
野球のチェンジアップみたいで効果が出ることもある。
今まで見たアンダーサーブの中で、一番ブーイングが大きかったのは、ヒンギスvsグラフの試合だろうか。
審判のミスジャッジも多く、集中力を切らし、だんだんテニスが崩れて行ったヒンギスが、
やけっぱちに見えるようなプレイを連発。
その中で、アンダーサーブ。
ブーイングの嵐だった。
ヒンギスが出てきたころは、今までの常識にとらわれない新しい展開のテニスが見れて、
すっげ〜と思った。
その位置で、その角度で、そのコースか? みたいな。
パワーじゃなくて、相手を走らせて追いつめてく、
そういうラリーが何本か、イメージで頭の中に残ってる。
人を食ったようなプレイもあった。
そこからドロップショットか! みたいな。
ヒンギスは。タッチがうまくて「しこり屋」なプレイヤー。
でも、研究されてしまえばなかなか勝てなくなる。
いくらプロでも、キレてしまうこともある。
嫌になってしまうこともある。
それでも許されて、愛されたのは、ヒンギスがヒンギスだからだろうな。
天真爛漫で、人間くさくて。
超人的なグラフも好きだったけど、人間くさいヒンギスも好きだったなぁ、と思う今日この頃。
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