得点力

  • yomo
    2006年06月02日 01:51 visibility35


 今年は開幕前から「チームバッティング」や「ケース打撃」などの言葉をニュースや誌面で見ることが多かった。

 新しく就任した監督が、同じ事を言っていた。巨人・原監督、広島・ブラウン監督、並びに楽天・野村監督。言葉はそれぞれ違うが、チームの得点のためにいかなる打撃、打席を全うするか。巨人は開幕直後、投手力の安定をよりどころにバッターが何をすべきかということを、考え、よく実践できていた。開幕ダッシュは、当然の結果である。しかし、現在投手力の不安定さがチームバッティングにプレッシャーを与え、少し上手くいかなくなっている。果たして投手力が戻った時、チームバッティングも戻す事ができるか!これが、優勝へのキーポイントかと思っています。楽天も投手崩壊を原因に、接戦になった時にどう対応すべきか、まだ野村ノートなるものが浸透していないのであろう。野村監督と言えば奇策だが、奇策を繰り返しても真の実力はつかない。今は誰もが我慢の時だとわかっている。阪神での屈辱を糧に数年後、良いチームを作るのではないかと期待している。

 逆に広島は、ここ数年の粗雑な打撃がまだ拭えていない状況だ。個々の打撃能力は12球団でも1,2を争う力を持っていると思う。今年、来年のキャンプと徹底したケース打撃を重ねる事で、個々の力量+状況に応じた打撃を手にすると、久々に広島の黄金期がくるかもしれない。私は、役割分担のしっかりできている投手力もかっています。

 そして…一番気になるチームは、2年目横浜だ。ファンの方は気を悪くされるかもしれない。先に謝ろう「ごめんなさい」はっきり言って、今の現状では勝てない。どんなに村田が成長しても、若手が台頭しても無理。攻撃にヒットを待つだけというものしか感じられないし、ヒットが出ても点が入る気はあまりせず、相手投手は気楽だろう。しかしながら村田の成長には目を瞠るものがあり、次回WBCには是非主力選手として頑張って欲しい。もしかしたら、4番を任せられるのではないかと今から期待している。

 ちなみにあと2チーム新監督がいるが、驚いたのは古田プレイングマネージャーのヤクルトだ。意外にもチームがやるべき打撃は浸透している。「あまい初球は打て」「進塁打・四球を安打と同じ評価にする」単純にこの2つだけを実践している。野手の調子がいい時は勝ち続ける可能性が高い。逆に調子が悪い選手が出てきた時、果たして打順を替えるのか、選手を代えるのか、またはバントやエンドランを多様するのか、ここが古田監督の手腕の見せ所ですね。注目しております。

 6月にして、セリーグの最終予想。個の力の阪神・オーソドックス戦術中日よりもビジョンが浸透しつつある巨人とヤクルトが、本当にビジョンの浸透できた時、どちらかが阪神・中日をやぶり、優勝することができるのではないだろうか。また、2強をやぶってこそ、技+力の日本野球の真髄ではなかろうか。

 今年のセリーグ、近年では稀に私の心を掴んでおります。

 ヤクルト・巨人ファンの皆様今年は期待大です、是非球場で盛り上がってみては。

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