引退のモチベーション
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yomo
2006年07月03日 01:31 visibility22
サッカーワールドカップでは、優勝候補筆頭のブラジルを完璧にフランスが撃破しました。
劇的好きの私にとって、これはまさに将軍と呼ばれたジダン引退へのチーム全体のモチベーションと捉えたい。また日本人は(世界共通かもしれない)総じて引退試合への華やかさを好んでいると思われる。かつてオグリキャップという名馬が引退レースで当時最強メンバーを相手に優勝したように、炎のストッパー津田恒美投手が亡くなった年に津田のためにとリーグ優勝をした広島のように、フランスも将軍と呼ばれる男の花道を最高の舞台で創っているのではないか。
寂しい反面嬉しい話でもある。これを今年のプロ野球に当てはめると、やはりこの男しかいないのではなかろうか。
日ハム・新庄剛
プリンスと呼ばれるこの男。皆、好き嫌いはあるだろうが、実力と華やかさの二つを持ち合わせている。この男の引退宣言は、もしかしたらペナントレース・プレーオフで奇跡を呼んでしまうかもしれない。そう思って止まない。新庄がファンから愛されているのは周知の事実、果たしてチームメイト・スタッフにどれだけ愛されているのかが、この奇跡を呼ぶ争点となるやもしれない。
もちろん、新人・八木、抑え・マイケル、セットアッパー武田など投手陣の頑張りが日ハムを支えていると分析しているが、果たしてどうなるだろうか。そう言えば、ヒルマン監督もプレーオフ出場を来年の続投のノルマにされているようだ。プロである以上、一定の成果は当然であるが、ますます奇跡を呼ぶ条件は整った。
ふと、去年のことを思い出した、千葉ロッテの初芝選手が引退を表明し、プレーオフ最終戦のソフトバンク戦にて1点ビハインド、代打でボテボテの内野ゴロを激走し出塁すると、そこをきっかけに逆転劇を呼んだ事を思い出した。
人は筋書きのないドラマを好む。それはプレーしている選手もそうなのではないだろうか。
「自分のため」以上に「誰かのために」
それは、ドラマを起こす必須条件なのかもしれない。今年のプロ野球の火は消える事がないかもしれない。いや、「自分以外の誰かのため」にという気持ちは、日本プロ野球の火を灯し続けることになって欲しい。
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