100%間違い。大間違い。

  • DIME
    2009年02月06日 13:18 visibility178

甘い、甘い、甘い、甘い、甘い。
自分たちがここ数年成功してきたことで奢っているのではありませんか。
ありえない、馬鹿げてる、どうしようもない。情にほだされて気でもふれましたか、正気とはとても思えない。

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問題は長野がどれほどの選手であるか・1位に足るだけの実力を伴った選手であるかとか、現在の巨人の外野陣の層が厚いとか薄いとか、そういうことではないんです。
二度も拒否していてリスクを考えれば他球団は指名しづらいから下位で囲っていれば十分だと言うことでもないんです。まぁこれに関してはまったくもって賛成で、そういう意味でも間違っているとは思うんですけど、それは瑣末な問題に過ぎない。
問題は、考える順番が違うってことです。どの要素をどう見てどう判断するかは勝手ですけど、そこを違えるのはいけないよ。

ドラフトにおいて、現時点で客観的に決まっているのは一つだけ、今秋にドラフトが開催されるって事だけです(日程はまだ決まってなかったはず)。
結局、現有戦力がどういう結果を残すかっていうのは現時点ではわかりません。長野がどれぐらいの選手であるのかも、今年一年どれぐらい伸びるのかもわかりません。やってみなきゃわからない。
しかし、その前には、2009年シーズンがあって、そこで(ほぼ)1シーズン分の結果を見ることが出来るんです、それをみればベテランの衰えも若手や中堅の伸びも、また判断要素を加えることが出来る。
どの選手がどういう結果となるかだなんて現時点では誰も正確にはわからない。移籍直後には谷佳知は使えないという人ばかりだったし(参考、広岡氏の発言)、私は亀井義行はあのまま埋もれる可能性が高いと踏んでましたし、矢野謙次がこうも怪我が続くとも思わなかった。
わかんないんですよ、でも、秋になっていれば誰にでもわかるんです。2008年のドラフトのときに、矢野は怪我してた、って事を知ることの出来ない人はいなかったでしょう。
時間さえすぎればわかるものを現時点であぁでもないこうでもないと議論する必要はないんですよ、わかるまで待てばいい。待つことは可能だ、現在のルールでは。
なのに何故それをしない。
時間ぎりぎりいっぱいまで見極めて、できる限り予測の精度を高めてから、情報を集めて判断材料を確保して、その次に補強を検討すべきなんですよ。未来は全て仮定の話にしかならないのだから、出来る限り不確定要素を排するようにしていかなきゃ。
にもかかわらず、現時点で判断しなくても良いことを現時点で判断している、その結果として、本来なら持てるはずの判断要素を自ら捨ててる、抱えなくて良いリスクを抱える羽目になる、間違いです。

考える順番が違うんですよ、なんで判断するための情報が出そろわないうちに結論だけ先に出すんですか。
そりゃ確かに今の時点で予測したとおりに、情報が出そろうかもしれない、最終的な判断も現時点での判断と変わらないものになるかもしれない、この個別の長野という案件に限ってみればそうなる可能性は十分にある。
だからといって例外的に順番を違えるようなことを安易に許していれば、その緩みがいつか間違いを生むんですよ。例外を出すなとも言わないけれど、これが例外としてまでしなければいけないことか。
どうせ他球団は手を出さないんだから、上位枠を消費するのはもったいないとかいう問題じゃなくてね、原理原則、戦略の基礎を崩しているのが腹が立つ。
情報を集めきらないうちに結論だけ出すバカがあるか。その情報を集めている人間達はどう思うよ、情報を分析する人間達はどう思うよ。彼らの行為に責任を持つ立場の人間がすることか。

斎藤の指名を現時点で断言している球団が出てくるのはわかりますよ、あれは実力うんうんじゃなくて、彼は客を呼べるから、耳目を集められるから。
ヤクルト、ソフトバンク、日ハムにロッテでしょ、メンツを見れば何を優先しているかは一目瞭然、私はその判断が間違っているとも思わない、プロ野球は興業なんですから。
あれは、戦力評価というのとは全く別次元の要素が絡んでくる、その結果としての方針なんですから全く違うんです。

今回の長野の件は「結論を先に出した」ことで問題にならないかもしれない、なるかもしれない、結果はわかりません。
でも、球団の経営戦略、補強戦略として、「考えるための用意をする前に結論を出す」なんて安易に順番を違えるようなことをし続けていれば、どっかでミスしますよ、間違いますよ。
一回だけなら良い?今回はそのまま落ち着きそうだから良い?、それが甘いって言うんですよ。

何を考えているのだか知りませんけどね、情にほだされても良いところと悪いところがある、門倉健の件ぐらいはまぁいいでしょう。
でもドラフトでの最上位指名権っていうのはそんな簡単に換えのきく資源じゃないんですよ、それを安易にリスクにさらすなど、甘いにもほどがある。
いったい何をトチ狂ったことをやっているのですか。球団首脳陣には自らの職責がなんなのか、自らが追い求めるべき第一の目標は何なのか、考え直してもらいたいです。

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「今後の不確定要因」があるにもかかわらず、それを無視して、現時点で「もう最上位は君だ」と伝えることは、球団が今後すべき思考を放棄して、そうなって貰わないと困りますよと圧力かけているだけじゃないですか。
それは安易に球団のリスクを長野に押しつけていることに他ならない、そんなものは誠意ではなく余計なプレッシャーです。本当の意味で長野のためではない。
彼が最上位に足る存在になるようになって欲しい、と思っているのであれば、そう思っていますよと伝えればいいだけでしょう、そうなればちゃんと1位で指名しますよ、とだけ言えばいいことでしょう。それを正確に伝えるのが本当の誠意というものでしょう。

もし、考え方の順番を間違っていないのだとすれば、言えることは「現時点での最上位指名は彼である」ということまでのはずです、そういう意図での発言なのだとすればここまで反駁はしませんよ、でも報道を見る限りでは明らかに違っています。
もし、「現時点で」という意思を加えていないのだとすれば、まったく持って馬鹿げています、自分が負うべき責任を投げてるだけです、非常に失望します。
これが報道の勇み足、いつもやってる都合のいい解釈なんだとすれば、安心です、それなら構いません。そうであることを願っています。


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清武代表が長野を訪問…1位指名を明言、超異例の早さ!
超異例の早期アタックだ。午後1時、予定通りに清武代表と山下スカウト部長がホンダの安藤強監督(45)にあいさつし、ネット裏ブースで練習を視察。意中の長野とは窓越しの会釈だけだったが、報道陣を前に清武代表は「1位指名する方針です。社会人を代表する野手で(巨人に)入りたい強い気持ちがある。(時期は)早いが、退くことはありません」と決定事項であることを強調した。
長野は笑顔も交えながら今年初の屋外フリー打撃で31スイング中、2本のサク越え。「足を運んでいただいて感謝しています」心のもやもやも消え、都市対抗をはじめとする大会に集中する環境も整った。安藤監督が「本人は練習前からワクワクしてました」と代弁。日大時代の06年、そして昨年と2度も他球団の指名を断った男のいちずな思いに、巨人も熱意で応える。
(2009年2月6日06時04分  スポーツ報知)
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巨人・清武代表 長野“指名確約”あいさつ
今秋ドラフトでホンダ・長野(ちょうの)久義外野手(24)の1位指名を固めた巨人の清武英利球団代表(58)が5日、川越市の同野球部練習場を訪れて安藤監督に“指名確約”のあいさつを行った。
山下スカウト部長と訪れた清武代表は、バックネット裏個室で指揮官と40分間の会談を終えると「長野君は1位指名に足りる人材と申し上げた。巨人軍としては1位指名する方針。退くことはない」と話した。早々の1位指名決定の裏には、巨人入りを熱望して2度も入団拒否した長野に対する「ケガのプレッシャーを背負って今季を戦う彼のリスクの幾分かを巨人が担いたい」という清武代表の誠意があった。
一方の長野は関係者を通じて「忙しい中、足を運んでいただき感謝します」とコメント。会談中には今季初の屋外打撃で31スイング中2発のサク越えを披露した。初志貫徹の長野に対して、球団トップの訪問という形で応えた巨人。社会人屈指のスラッガーを温かく見守り収穫の秋を待つ。
[ 2009年02月06日 スポーツニッポン]
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