4月の感想(広島3連戦の感想)

  • DIME
    2009年05月01日 21:13 visibility143

たかだか3連敗しただけで、5試合を1勝4敗だった(最終的には2勝4敗)だけで、ブレーキだの勢いが止まっただの、と表現しなきゃいけないんだから、マスコミってのは大変なお仕事だなぁと思います。

最終的な数字で言えば、4月が14勝7敗2分、2勝1敗ペースという異常なまでの高率。
私の記憶が確かなら、セでシーズン勝率.667を超えたのは直近が1990年、その前が確か1966年、後はエキスパンション前後にまで遡ります、パは知りません。その間にも「強い」と思わせたチームはたくさんあったはずですが、でもそんなチームも勝率で見ればそんなもの。たとえ今の巨人がブーイング浴びるぐらいに強いのだとしても(私はそうとは1ミリも思いませんが)、それでも多分まだ勝ちすぎ、実際の実力以上に勝ってます。最後の連敗を足した数字でもね。
ぶっちゃけどれだけ強さに差があろうとも、これ以上の高い勝率となると偏在としか言いようが無いです。最後に3連敗して帳尻合わせてもまだこれだけの高率なのですから、白星が偏っていた分、黒星も偏っただけ、としか言いようがありません。6(ぐらい?)連勝が2つ続いたときにどうせこうなるってわかるもんでしょ(数学的には正しくない)。

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広島3連戦はあんまり見ていないんで、特にいえることがありません。ちゃんと見たのは3試合目だけですけど、一番言及する事の無い試合でした。
打てなかったらしいですけど、しょうがないんじゃないですか。はっきり言えば今の巨人野手陣はそこまで強力ってわけでもないんですから。
大駒が揃ってるわけじゃないですからねぇ。強力な打者といえるのは小笠原とラミレスぐらいで、その可能性があるのは李承ヨプに阿部慎之助ですが、去年はちょっと悪かった。鈴木、亀井、坂本あたりは実績があるわけじゃなくて打てなくても不思議じゃない。これに二塁手加えて野手8人ですよね。
となると、小笠原とラミレスがとまればすぐとまっちゃってもおかしくないんですよ、この打線は。大駒を5枚ぐらい並べられたら個々の駒が調子が悪くても打線全体で見れば点は取り続けられるんでしょうけど、2枚だけでは打てない期間が出ないほうが不自然といっても良いかもしれません。

4月全体で見ると、野手の方で予測をプラスに上回るものが少なくて、投手のほうでプラスに上回るのが多いって感じでしょうか。
野手に関しては、坂本ぐらい。いやぁそれにしても坂本はすごいです。長打率5割を超えてくるとは予想できなんだ。
去年までの坂本って数字で表せば、40〜60点の間に位置して平均50点、ってかんじ。極大でも60だったんですよね、それが100打席近くたって出塁率.400に長打率.541。最終的な平均点が何点になるかは知りませんけど、極大が80点ぐらいになれるぞってのはこの4月で示せたわけで、伸びしろがそんなところまであると見せてくれただけで十分にすばらしい。
鈴木は覚悟していた以上に数字が出ない。打てない打者だとしてもせめて長打率.400は無いとレギュラーでは使いづらいんですけど、.265は厳しい。ただ、鈴木とあと亀井に関してはそもそもこれぐらいの数字でしかなくても何にもおかしくない打者であって、これを「想定外」とする人がいるとすれば「想定」する頭のほうが間違ってる。
若手は今のところは若手どまりかな。ほとんど機会を与えてもらえてないのでなんとも言いがたいのですが、いい方向に期待を裏切ってくれているのは松本ぐらいでしょうか。もうちょっと期待していたかったんですけど、まだこれぐらいの出場機会じゃどうしようもないですかね。
李承ヨプは四球選べてるし、低いとはいえ見切らざるを得ない程の長打率でもないんですから、ほうっておけばいいと思います。
阿部、小笠原、ラミレスはこんなものでしょう。ただ引っかかるのがラミレス、劣化が見られているんじゃなければいいのですが、長打率5割を切るのがこのまま続くようですと怖いですねえ、年齢はそこに現れやすい印象があるので。
全体的に長打率でまとめてみました。

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投手のほうは本当にものすごく良くやってくれています。中継ぎにおんぶに抱っこのような報道が見受けられますけど、先発だってなかなかどうして。
だって全般的に中5日基本、谷間が出来たら中4で埋めていく、っていうローテーションを組んでいるわけですよ。そんな頻度の先発陣を中6日基本で投げてるような感覚と同じような評価をするのは無謀でしょう。
先発はもっと投げろって評論を中継ぎが打たれてまけたあたり(中日でしたっけ)で見かけましたけど、その意見は正しいとは思えません。間隔が短い時点で先発にもものすごく負荷がかかってる。
でも10イニング以上投げた投手の数で見ると、他球団とほとんど変わらないんですよねえ。先発にも負荷がかかっているはずで、中継ぎにも負荷がかかっているはずなのに、何故かトータルで見ると他と変わらない。むしろ星が偏っていることを考えれば、分散して投げさせられていると見てもいいのかもしれない。
って言うことは「負荷がかかっている」という主観的な印象に問題がある、って可能性が高いんだろうなと思います。今の巨人がやっていることは今まで持ってる感覚からは微妙にずれた起用になっているから、ミクロで見ると良くわからないのかもしれません。
でも正直ほんと理解しづらい。学術的な興味はあるけれど、別に巨人がそこを推し進める必要は無いでしょうに。

越智と山口のどちらかは開幕までに脱落すると思っていたんですけど、びっくりするぐらい2人とも良くやってくれています、不明を恥じるしかないですねえ。
東野と福田もここまでやるとは。2人ともほぼQS達成してるでしょ、イニング数が少ないのは登板間隔の問題だから評価を下げる必要は全く無いです。
このあたりは本当に想定以上の結果です、こんなに若手が出てきてくれるとうれしいですねえ。ある程度知名度がなかったわけでもない選手ばかりですから、新戦力って感じはしないかもしれませんが、特に越智や山口のように「初めて出てきた1年目」、よりも「1年目に見劣りしない2年目」のほうが価値はよっぽど高いです。

今の変わった起用法について話を戻しますと、結局詰めてまわしても、5試合しか登板してないんですよねえ。他の球団の先発投手と登板数は同じ。
中5日未満でまわすことのメリットとして「優れた投手を多くの試合に出すことが出来る」って言うのはよく言われることですが、こういうの見るとほんとにそう?って思わざるを得ません。
ルイスだって去年は結局ローテ外れた時期があったわけですしねえ。

あぁそうそう、蛇足ですけど。今の陸上競技選手が怪我をしたときに、昔の選手よりも弱いせいだと嘆く指導者がどれだけいるんでしょうか。別に陸上じゃなくてもいいんですが、スポーツ全般。野球ぐらいじゃないですか、こんな嘆き方が受け入れられてしまうのって。
私はまだ20何年しか生きていなくて昔のスポーツ選手をリアルタイムで見ていないので断言は出来ませんけど、基本的にスポーツは人間の肉体的な限界にだんだん近づいていっているんだと思います、野球も例外ではなく。
昔と比べて怪我しやすくなったのはそれだけ、スポーツ選手っていう芸術品がもつ危ういバランスが洗練されてきた結果だって私は思うんですけど。
別に昔を卑下してるんじゃないですよ。今の電卓より計算速度が劣るからって、初期のコンピュータを笑うようなバカじゃありません。ただ先に進んでいるものなんですから、評価の尺度も時代に即したものでないと。いつまでたっても尺貫法のままでは正確な評価できないですよ。
あとは医療技術の進歩で昔なら「怪我」だと認知できなかった段階で「怪我」と認知できるようになったっていうこともあるんじゃないかな。
なんてのは、「って気がするんだけどなぁ」ってレベルの話でしかありませんけどね。

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週刊サッカーダイジェスト買うの忘れてた。
何のために本屋いったんだか・・・万年筆眺めててそのまま帰るなんて。

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