実行委員会の話。
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DIME
2008年06月04日 14:22 visibility83
一日遅れですけど。
特に気にするほど、予想から外れるようなものでもなかったので、正式決定してからで良いかとほうっておいたんですが、備忘録ってことでやっぱり残しておいた方がいいかなと。
今回はニッカンのトクダネだったのか、一紙だけ妙に詳しかったんですよねえ。
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トレード期限今年から1カ月延長へ
現在6月末日までと定められているトレード期限を今年から1カ月延長する方針が2日、明らかになった。NPB(日本プロ野球組織)の実行委員会が都内ホテルで開かれ、正式議題として挙げられた。フリーエージェント(FA)短縮などに関する交渉の中で、労組日本プロ野球選手会(宮本慎也会長=ヤクルト)が妥協する姿勢を見せた。新外国人選手の獲得も可能になるため、各球団とも補強の方法が大きく変わる。今月下旬に予定されている選手会との会議で正式決定すれば、今年からの実施となり、数年来の懸念事項とされてきたFA短縮問題も解決に向かう。
トレード期限と、新外国人選手の獲得など新規契約は、野球協約で6月末までと定められている。だが、かねてNPB側は期限の1カ月延長を求めていた。球団とすれば優勝争いやクライマックス・シリーズ進出へ向け、戦力補強の選択肢が広がるからだ。一方の選手会は「急場しのぎの補強は、選手の使い捨てにつながる」などの理由で拒否してきた。だが、今回は応じる方向に転じてきた。この日の実行委員会で選手会の姿勢が紹介され、各球団からは歓迎の声が上がった。正式には、月末に開催されるNPBと選手会の話し合いで議論される。決定となれば今年から実施される見込みだ。
これにより、数年来の懸念事項だった労使交渉が一気に解決に向かう。FA取得期間の短縮を希望してきた選手会に対し、NPBは現行9年から国内移籍に限り8年への短縮を了承した。さらにドラフトで希望入団枠が廃止された今季の新人選手から、大学、社会人出身者は7年という譲歩も見せた。2年後に再度話し合うという条件も付いており、10年オフには全選手が7年まで短縮されることが確実視されている。
これに対し、選手会も譲歩してきた。当初はFA短縮に伴うNPB側からの要望を、ほぼ却下。前回5月12日の実行委員会では、交渉決裂の様相も呈していた。だが、その後もNPBと選手会は水面下で話し合いを続け、妥協点を見いだしてきた。選手関係委員の副委員長を務める広島鈴木球団本部長は「相手のある交渉だから内容は言えません」と前置きしつつも「次(の会議)で大体決まるのではないか」と、明るい見通しを口にした。互いが譲り合う形で決着すれば、球界にとって明るいニュースとなる。
[2008年6月3日7時0分 ニッカンスポーツ]
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トレード期間6月末から1か月延長…五輪に複数選手出す球団救済も
プロ野球のトレード期限が、現行の6月末から1か月間延長され、7月末となることが3日、分かった。2日に行われたプロ野球の実行委員会で方針がまとまったもので、今年から適用される見込みだ。
12球団側は、労組・日本プロ野球選手会が求めているフリーエージェント(FA)資格取得期間の短縮を受け入れる一方、トレード期限の延長を選手会に申し入れ、このほど合意のメドが立った。また、新外国人選手の獲得期限も7月末まで延長される見通し。これにより、上位チームがリーグ優勝やクライマックスシリーズ進出を視野に入れつつ戦力を補強できる。
また今年8月に行われる北京五輪で、複数の代表選手を送り出すチームに対する救済措置も、導入することでまとまった。当初、日本と海外の代表チームに計3選手以上送り出したチームの、外国人選手の出場選手登録数を増やす計画だった。この3選手の対象から、海外チームの代表選手を除外。日本代表3選手以上選出チームに限って救済する方針を、2日の実行委で確認した。どちらも、今月下旬に予定されている選手会との協議での正式決定を目指す。
(2008年6月4日06時00分 スポーツ報知)
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選手会 トレード期間1カ月延長認める
労組日本プロ野球選手会の宮本慎也会長(37=ヤクルト)は3日、日本プロ野球組織(NPB)から申し入れのあった移籍可能期間の1カ月延長をのむ姿勢を示した。現在交渉中のフリーエージェント(FA)資格取得期間短縮などの新制度とリンクさせる形で「自分で決めました。もらえるものはもらって、譲れるものは譲っていかないと…」と語った。
NPBからは、今年入団する選手について現行9年のFA取得条件を国内移籍に限り大学・社会人は7年、高校生は8年に短縮する新制度案と同時に、移籍可能期限を現行6月30日から7月31日とする変更案を了承するよう求められていた。当初は拒否姿勢を示していたが「移籍のチャンスをもらえる方がいい」とする2軍選手の声を聞いて受け入れる方向に傾いた。今月末に行われるNPBとの協議で了承する予定で、今年から7月31日まで移籍が可能となる。
[2008年06月04日スポーツニッポン]
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個人的に気になるのは、宮本選手会長が、2軍の選手にヒアリングした上で方針を決めたという点。
これまでの選手会は何度も指摘したきたとおり、今の選手会の役員がほとんどが高年俸の選手ばかりで「本当の意味での選手の声」が正しく反映されているように思えていなかった。
今回、このような対応をしたという事は少なくとも一元的な「選手の総意」だけではなく、「2軍の選手の意見」というモノの存在を認めたわけで、その点は非常に評価できる。
トレード期間の拡大に関しても否やはない。
昨今のトレード事情をみていると、「どちらの球団が有利だったか」という事を評価する類のトレードだけではなく、「互いに活かしきれてなかった選手を有効活用する」というトレードが増えてきているように感じる。
先日私が「相手の窮地に付け込め」と書いたけど、あぁいうのは前者の類(横道に逸れるけどもうあの芽はないかな、さすがはロッテ、耐え切りましたね)、それが悪いとは言わないけど、そういうトレードしかないと、「トレードをした2球団の優劣」を比べるという不毛な捉えられ方ばかりになってしまう。
それが一昔前のNPBだったと言っても良いだろう、そんな状態から後者のようなトレードが増え、「トレードをする球団としない球団の優劣」を比べるという建設的な捉えられ方ができるようになれる土壌が培われてきた。
ここで、こうやって更にトレードが活発化するように球界が動くとそういう流れが更に進んでくれるはず。もちろん、どうしても「どっちが得か」なんて下世話な見方がなくなることも無いとは思うけど、それ以上に「積極的なトレードでチームを良い方向に変化させようとする」という事が結果に関わらず評価されるようになったほうがいい。
記事では「7月までに延びる」事に対する球団側の意図の変化を「優勝争いやクライマックス・シリーズ進出へ向け、戦力補強の選択肢が広がる」と書いているけど、個人的には逆であって欲しい。
7月ぐらいまでになれば、「今シーズンはもうムリだろう」という見極めがつく球団も幾つか出てくる。そういう球団が、来季以降を考えて、中堅や主力の選手を放出してでも他球団のプロスペクトを狙ってくる、MLBでは当たり前になっているそういうトレードが増えてくれると、NPBももっと面白くなると思う。
あと、さらっと触れられているけど、五輪救済についての変化は大きい。ただ日本人選手に限るのが筋といえば筋だろう、しょうがない。
巨人の場合はゴンザレスを解雇したのでもはや何の関係も無いしね。現時点では支配下の外国人選手は5名しかいない。調子が戻っていれば李承ヨプは呼ばれるし、呼ばれないような状態ならば、巨人でも使えない。となれば残るのは4名なので、1枠増えようが減ろうが4人しかいないと。
オビスポをあげて、って言うのも考えられなくは無いけど、仮に五輪に供出されるとすれば野手である可能性が高い(調子が戻ってきた阿部は確定的、他は怪我次第か)ので、オビスポをあげたとして何か助けになるかどうかはその時になってみなきゃわからない。
ゴンザレスの件を考えれば、「反省の態度」を示す為にも彼の代わりで新しく連れてくるのはよろしくないし、実際に清武球団代表(だったはず)が新たな補強を否定したという報道もあったはずだし。
その他に気にしていることと言えば、人的補償は結局どうなったのかなぁという事。
日記では書かなかったけど、5/12の実行委員会「選手会側が人的補償の復活を求めた」という報道があったときには耳を疑った。やっぱり「特権階級」だけが有利になればいいのかと思っているのかとね。
それが今回のニュースではその辺りの話が出ていないのでそのあたりは「譲歩」の範囲に含まれているんだろう、と信じたい。いつのまにか人的補償はありとかになっていなきゃいいんだけど。
こんなもんですかね、総じて予想通りというか落ち着くかなぁってところに落ち着いたと思います、「今年から」ってのはちょっと予想外でしたが、改革は早い方がいい、こういうのは歓迎です。
あとは正式な決定後の全貌がどうなるかを楽しみにしていたいと思います。
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巨人に関しては、「連敗してた」ということすら気付いてませんでしたが何か。
開幕直後の連敗とかと違って、現在の戦力(特に野手)では、「戦力どおりの結果」になれば、負けがかさんでも何にもおかしくない、というかむしろ普通。
もうしばらくはこんな調子だろう、むしろ日程に空きのある交流戦の時期で良かったとでも思っていればいい。
ただ、これぐらいの事になるのは、最悪の方に近いけどでも十分オフシーズンの時点で見立てられていたこと。
皮肉な形だが巨人のオフシーズンの活動が「必要以上の補強」でもなかったし「巨大戦力」でもなかったのは、今の巨人を見ればもはや誰も異論はないだろう。
ところがそうなったときに今度は手のひらを返したように、「戦力が薄い」だの言い出すのはおかしい。少なくとも上記のような批判をしていた輩は、そんな事を言う資格は無いし、その前に自分の目のあまりの曇りっぷりに対して何か言う事があるだろう。
しかし、実際のところは、こうなったらこうなったでまたお決まりの巨人批判が始まっている。
結局はそういうものに一貫しているのは「巨人を批判する」ということだけであり、「巨人批判」が目的で、内容の正確性や正当性は二の次になっているにすぎないものだらけだ。
「批判されるようなことをしている」のではなくて「何を使用とも批判されている」のが巨人の現状。批判の無い活動など出来やしない、批判することが目的とかした恥ずべき人間が群がっているのだからね。右から左に歩いただけで批判されるだろうさ。
あと一点だけ、首脳陣にはそういう気配が微塵も見られないので大丈夫だとは思うけど、中継ぎで結果を出している投手を先発に回すなんてのは絶対にしちゃいけない。
「先発が崩壊して、中継ぎが堅持」と「先発はそこそこだが、中継ぎが崩壊」とのどっちが惨劇になるかなんて、去年や今年の各チームを見ていればわかるだろうし、数年前の巨人を思えばわかるだろう、もし仮に数年前と同レベルの中継ぎしか用意できてなかったら今頃巨人はどうなっていたか。
「先発が足りてない」からこそ、強い中継ぎは保持しておかなければいけない、「先発が全滅」なんてなれば話は別だが、今は別に全滅しているわけではない。
中継ぎでうまくいかなかった林昌範をとかならまだ理解できるけどね、中継ぎのできる投手を先発させるなんていうのはあまりにももったいないことなのだという事は忘れずに動いてもらいたいもの。
話ついでに、球団代表が抗議文書を送ったとか言う話。あれも前々から言っているとおり、巨人の対応として正しい。
「週刊誌なんぞの記事に過剰に反応するなんて大人気ない」なんていう声もあるのかもしれないが、その「週刊誌なんぞの記事」でありながら、ちゃんと抗議しないばかりにまるで事実化のように扱われてしまうのが現在の巨人が置かれている状況。
その状況においては、バカらしいけれども、ひとつひとつ嘘には嘘だと指摘する以外に無い。
確かに「大人気ない」行動だろう、しかしそれをやらなければいけなくさせてるのは周囲のおかしな環境のせい、巨人としてはこういうところから一歩ずつ環境を変えていくしかないのだから、これをしっかり続けていって欲しい。
あぁちなみに記事については読んでません、そんな記事があることすら知りませんでした。なのでその内容についてはなんら語れませんし、語る気も無いです。
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- 事務局に通報しました。
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