3連戦の戦い方。
-
DIME
2007年04月27日 04:04 visibility71
対横浜3連戦、その初戦はこんな記事もあるぐらい横浜が先手先手を打った良い試合運びだった。しかし3連戦を終えてみれば、横浜の初戦の戦い方こそが2勝1敗で巨人が勝ち越せたという理由であったとも言えるのではないだろうか。
初戦を見ていてこの試合を表現するなら、「総力戦」対「非総力戦」ということであろうなと感じた。金曜日に休みがあるので普通の連戦よりは多少無茶はきくとはいえ、3連戦の頭にあれで大丈夫なのだろうか、その差が続く2戦にどう影響を与えるだろうかという事に注目していた。そして結果論だがそこで総力を投入したことが続く2試合で中継ぎが踏ん張りきれないことに繋がった。
逆に巨人からすれば、初戦では“勝ち試合担当”の中継ぎエースである会田有志、林昌範を投入しなかったため決定的な中押し&駄目押し点を取られたために負けてしまうこととなったがその分3戦目に負けてる状況でも会田有志を投入する余裕を作る事が出来た。結果的にどっちが良かったのかというのは判断が分かれるところだが、個人的には時間的リスク(未来予測は出来ない)ことを考えると「ビハインドの状況で中継ぎエースを投入する」というギャンブルをしかけるのはぎりぎりまで待っているほうが正解だと思う。もうちょっと発現可能性の低い状況でのギャンブルなら、発生した時点でツッコムというのもありだけれど。
もちろん3連戦中、2試合で先発が4回5失点、3回8失点と試合を壊してしまっている中でそのうちの1試合を確保できただけでも十分成果があると見なすのも説得力があるけれど、誤解を恐れずに言えば、ある意味「目先の1勝を追ったために続く2敗を負った」ということになるだろう。
先日の阪神戦でも同じようなことを書いたが、あの場合もやはりその試合では効果があったとはいえ金曜・土曜での中継ぎの連続使用が最終的に日曜日の阪神投手陣に歪みをもたらした。この横浜戦でもやはり初戦に「2選手分」の役割を担った那須野が最後は打たれた。
3連戦という小さいな枠でさえこれである、シーズンというもっと長い枠で見ると、「1試合」の為だけに初戦の横浜のような戦い方をするのは非常にリスキーだということがわかるだろう。
何度も何度も書いているが、野球は負けるスポーツ、負け試合をうまくこなすかというのが非常に重要になってくる。
ファン心理として全ての試合は勝って欲しいものだというのは理解できる、特に自分が観戦した試合だけは特別という気持ちもあるだろう、だからファンがそういう声を上げるのは構わない。ただ球団・チームとしてそんな声に惑わされないで居て欲しいものだ。
-----------------
最後に3連戦の観客数。
まず火曜日の仙台での試合。火曜日の試合だったにもかかわらず15009人。ちなみに満員は23000人だったはず。去年の仙台の試合は雨天中止で、一昨年の試合は大改修前だったので直接的には参考になる数字はなし。
代わりといってはなんだが、楽天の今年の火曜日の試合では10900・8552・9248人となっている。さすがに本拠地とは言えまだ出来たばかりの楽天と単純比較するのもどうかと思うが。楽天の名誉のために付け加えれば土・日に行われた3試合では上回る入場者数となっている。
ただ引き続いての東京ドームでの2連戦が38055人、37365人とまったく振るわない、いくらなんでも少なすぎる。これまでの他チームの動員数の傾向を見るとどうも「どのチームと対戦するか」によって相手ファンだけでなく巨人ファンの需要も代わってきているということだろう。
それは別に相手が違えば期待するものも代わるのだから自然なことなのだが、そういう自然の状態になるというのは「相手を見て試合を選べるほどチケット入手に余裕が出ている」せいだろうか。
- 事務局に通報しました。
chat コメント 件