これが「模範解答」か。
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DIME
2008年01月26日 11:38 visibility83
ダメだな、思いつかなかった。
言われてみればこれが一番、正解に近い解答だわ。まだまだだなぁ私も。
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オビスポ、育成枠で再契約
巨人は25日、ウィルフィン・オビスポ投手(23)を支配下登録から外して自由契約とし、今季は育成選手として再契約することで合意したと発表した。同投手が右肩の違和感を訴えたための措置で、昨春のキャンプでテスト入団、シーズン途中に支配下登録された右腕が、育成として再出発することになった。
この日、清武球団代表は「まだまだ覚えることもたくさんある。右肩に不安があるということで育成としてもう一度、スタートすることになりました」と説明。新背番号は129となった。また、ソフトバンクから育成選手として移籍した川口容資投手(20)の背番号は111と発表された。
スポーツ報知
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こうやって示されてしまえば、それが一番正しい解答だとわかりますよね。
強引に解答を出した数学の問題に、美しい回答を示されたような気分、あれが一番へこむんだよね、数学って。答えが合ってるとなおさら。
まぁ今回の場合は正解さえしていなかったけど、けれど正解にたどりつけるだけのヒントはたくさん出ていたのに。
ってまぁこれだけではわからない人もいるかと思うので一応解説。
『70人枠』と『外国人選手数』との兼ね合い、ここにずっと疑問が残っていたわけです。
時系列的に言えば、ドラフトも戦力外日本人選手の補強もすんで、クルーンとグライシンガーが決まった、この時点で合計67名だったんですね。この後にラミレスとバーンサイドの名前が挙がって69名にまでなった。
列挙していくと以下のようになります、タイムスケジュールが前後していますが、わかりやすさ優先なのでご了承ください。
●2007シーズン終了時点 :70名
内訳:投手34、捕手6、内野手14、外野手16
うち外国人7名
●日本人戦力外選手:−9名
内訳:1次戦力外、3名:酒井、十川、吉川
2次戦力外、4名:小関、斉藤、前田、川中
自由契約通達、2名:三木、三浦
●外国人戦力外選手:−3名
内訳:パウエル、ホリンズ、GG
●ドラフト指名:+6名
内訳:高校3:、大社3
●補強:+5名
内訳:藤田、クルーン、グライシンガー、ラミレス、バーンサイド
●計:69名=70−9−3+6+5
育成選手との兼ね合いがありますから、開幕前の時点で70人とするのはありえない。70人枠になった時点で誰かをシーズン途中で切らなければ育成選手の昇格はなくなってしまいますから。
それでは育成選手のモチベーションを保てない、或いは対外的な育成選手という制度を使っていることへの理由付けができなくなります。この場合後者の理由は非常に重要(ここ数年の育成選手のありようで定着するかしないかが、アマ側に受け入れられるか否かが決まる)なので経営戦略的にそんな事をするとは思えません。
だから70人とする可能性は絶対にありえない、実際上記のニュースが出るまでは69名まででしたし。
同様の理由で、69人とする、つまり空き枠を1つだけにしておくと言うのでもまだ疑問が有りました。
空き枠に対しては元々、想定以上或いは70人枠で防げる限界以上の問題(離脱者・不振者が特定ポジションに偏るなど)が起きた時にそのポジションに選手を追加であてがうという使用目的が有ります。
実際のところこの70人枠の中で防げると言うのは思っているよりよっぽど低いです。一昨年に書いた日記でその辺りにも触れています(日記:ディロンとアリアス、アリアス編)ので、ご参照ください。
それも考えてみると、できれば、「育成の目標」として枠1、「リスクヘッジ」として枠1の方が良いのではないかと思っていたわけです、もちろんこれは背反しているわけでもないので1枠に同時にこの2つの意味をもたせるのは可能なのですが、球団が自由に動き回るには、考えられる限りの選択肢を選べるようにしておくには、ちょっと余地が狭いかなと。
『1つを選んでしまったらそれで終わり』だと選択肢を選ぶときに躊躇がでるかもしれない。たったそれだけの遅れが致命的なものになるのは、去年のGGと一昨年のアリアスを比較した時、ほんの1週間程度の遅れが最終的には『補強が必要な時期』に間に合ったか合わなかったかの、決定的な差となってあらわれたことでも明らかです。
そんな状況だったのが、今回のこの『解答』の結果、68名となったと。いやぁ美しい解答です。
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もう1つ気になっていたのが「外国人選手枠」に関しての疑問。
ここ5年の支配下選手内の外国人選手の延べ人数は 07年は7名、06年は6名、05年は7名、04年が7名、03年が7名 でした、途中入退団者を含めてです。
んで今年はオビスポまで入れたら8名でした。元々『1軍に呼べるのは4名まで』という制限(ここでは細かい条件はあまり関係ないので省きます)が有りますから、4人枠で有効に使いきれる総人数というのはこれまで経験則としてわかっているはず。
具体的に言えばそれが7名だろうと。06年が少ないのはシーズン途中で優勝への見極めがついたので若手主体に切り替えた、当然補強目的の外国人追加も必要なかっただけ。
これに対して今年の方針は、『最初から埋めてしまう事にした』のだとばかり思っていました。
昨年までは開幕後に何処が足りなくなるかっていうのは蓋を開けてみないとわからないところがあるので、その対策として開幕前時点では1枠か2枠は空けたままにしておいた。しかし時間に差し迫られた中で選手を見繕うのは精度がとても低い。
なのでリスクは承知で最初から埋めることの方が最終的なメリットは大きいと判断したのだろうと、この違いが今年と去年との見た目のズレだと思っていました。
どちらの選択肢にしても十分な妥当性があると思います、あとは好みというかどこをより重視するか次第ですからね。私個人の考えでなら緊急枠として1枠空ける方を選択します。
そう考えると、69人の時の空き枠1も「外国人枠」とみなせば、契約済みの選手まで含めて9名、ここ数年のベースとしてあった7名という方針と比べたらちょっと多すぎるのではないかと思っていました。
しかし、こうやってオビスポを育成選手として回せば、支配下契約済の7名と、シーズン途中の補強枠が1名、全体の枠は8名、プラス1なら許容範囲、或いは試行・進化の範囲内といえるでしょう。オビスポの再昇格にしても補強枠を使用する選択肢の1つと考えておけばいい。
こちらの疑問にも今回の選択で実に美しい解答が示されています。
あぁ、くやしいなぁこれは。
「支配下枠の中から育成に落とす」ということを、無意識に選択肢から外してしまっていたんですね、実際に三木均の例もあったのに。
時期からして、もうそれはできないと勝手に思い込んでいた。外国人選手に限ってしまえばもっと自由に選択肢は広がっていたのに。
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