今年は混戦だから

  • DIME
    2008年06月17日 12:30 visibility85

あれだなぁ、「交流戦に勝つものがペナントを制す」っていう“常識”とやらは成立しないだろうなぁ、成立するとすれば阪神が優勝した時だけかな。
「交流戦優勝チームはリーグ優勝している」→「だから交流戦優勝は大事なんだ」っていう論調はこじつけ以外の何物にも感じないんで、それが減る為にもそうなって欲しいわ。

これまでの交流戦優勝チームを見ると、異常なまでに勝ち越している。「24試合や36試合ぐらいで二桁も勝ち越してしまった」というファクターは、シーズンの優勝においても非常に有利に働くファクター。それを得た球団がリーグ優勝するのは当たり前って言えば当たり前なんだ。
つまり、「交流戦優勝」という事実は、少なくとも昨シーズンまでの「交流戦優勝」という事実には二つの側面がある。一つは「交流戦で優勝した(要素A)」ということ、一つは「30試合前後で二桁勝ち越す(要素B)」ということ。
そして、このAとB二つは「同じではない」、少なくとも二桁ぐらい勝ち越さねば交流戦優勝できない、ってことはないのだから。今年の交流戦が事実そうでしょ、もうこの先どこが優勝しようとも、「交流戦の優勝の為には二桁勝ち越しは必要ない」って事実は動かない。

で、逆に考えた時、リーグ優勝するぐらいのチームというのは、ずーっと「6勝4敗」よりちょっと上ぐらいのペースで勝ち続ける方が珍しい。普通は、チーム状態にも波があって、「勝ちが混んでる」時期が発生するもの。
だから、過去のリーグ優勝したチームの成績からどこかを抜き出して、要素Bを見つけようと思えばそこそこ見つかる。
だから、「交流戦優勝チームはリーグ優勝している」というのはなぜかといえば「要素Aを満たしたから」なのではなくて、「要素Bを満たしたから」であるのが自然だと思う。
誤解を避けるために申し添えると、「要素Bを満たせば必ず優勝する(或いは高い確率で優勝する)」ということではないので。少なくともその点に関しては正確には調べてない、調べる気も無い。

今年みたいなさ、ほんとに団子状態で勝ち星2つか3つの間にひしめいている、こういう「要素B」を満たさない交流戦に優勝した上で、リーグ優勝もしてはじめて、「要素A」の可能性は考慮に値する。
つまり“「交流戦優勝チームはリーグ優勝している」→「だから交流戦優勝は大事なんだ」っていう論調”も考える余地はでるとは思うけれど、たぶんそうはならないだろうなぁと思ってる。
逆に現時点で「要素B」を交流戦期間外で既に満たしているチームも存在する、阪神や西武。こういう球団が交流戦優勝して、リーグ優勝もすると、それはそれでまた「要素A」の重要性を示すことにはならない。

ただ単に、「ちょうど交流戦が行われる辺りで、強いチームは強い」って事だけな気もするけれども。
交流戦が無かった頃は「5月・6月を制するものがペナントを制する」だったのが、交流戦がある今は「交流戦を制するものがペナントを制する」に変わってるだけ。
ほとんどの人はそう思ってるんじゃないかなぁと思うけど、メディアの論調だけは変わらない。そこまでして「わかりやすい雛形」にこだわらないと商売が出来ないんだろうか。

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