交流戦終了までの感想。

  • DIME
    2008年06月23日 14:16 visibility127

ちょこちょこっとした事に忙殺されていて、微妙に時間がないので評価ではなく感想です、細かくデータ浚ったりしてません。

交流戦24試合で14勝10敗、十分な結果だと思います。
結果的に優勝が狙えるなんて位置になりましたけど、これは走っていたチームが落ちてきたが為に発生した「おまけ」みたいなものですから、優勝争いをするほどチームが頑張ったというよりも、ぼた餅が急にごろごろ転がってきたけど惜しいところで落ちてこなかったってのが実際でしょう。
まぁ優勝すると、優勝賞金5000万円を使って「わが球団はファンに還元します、ファンサービスすっごいしてますよ!!」キャンペーンが出来たので、それが出来ないのが残念には思いますけど、残念なのはそれぐらいだし。
優勝はソフトバンクってことで、ここまで短期間に極端に強い時期がまだないので、「交流戦を制する→ペナントレースを制する」が通用するかどうか楽しみにしておきたいと思います。

改めて振り返ると、交流戦開幕前後を考えるとどんな試合をしていたかと言えば、広島に力負けしてたり、横浜やロッテと「お互いに勝利を譲り合って、譲りが足りなかった方が負けることが出来なかった」試合をしてたり、でした。下位で苦しんでいたチーム同士で、実に下位チームのぶつかり合いらしい試合をやっていたんですよね。
それに対して、交流戦の最後の方は、落ち着いた試合ができるようになって来ましたからね。それを考えると、チーム事情はよくなったのかなぁとおもいます。

良くなった理由は一重に投手陣、特に中継ぎ陣が軒並み良かったっていうのが大きいでしょう。野手陣はけっして、得点を奪えているとはいえないにもかかわらず、失点が少ないことが勝ちを拾えました。

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豊田・クルーンの勝ち担当、まず彼らがしっかり実力を発揮してくれています。加えて嬉しい誤算だったのは、その他、西村健太朗、山口鉄也、藤田宗一、越智大祐らが、「3人目の勝ち担当」に相当する結果を残してくれたので、結果的に勝ち担当と負け担当とを厳密に分類する必要なく中継ぎを投入することが出来たところ。
ある程度失点も見受けられますけど、ずっと無失点であることを希望するのは中継ぎ投手に対する期待としては過剰であり、今のそれぞれの結果は十分満足すべきものだと思います。
勝ち担当と負け担当のこういう形での区分けの希薄化は問題ないと思います。良い方向への誤算ですから。
ただし、そんな起用が出来たのは交流戦だったからこそで、リーグ戦再開後は先発を何人にするかという事も含めて、12人の投手枠全体を、役どころにあわせて編成しなおさなければいけません。
先発を4人で回したからこそ、本来の負け担当中継ぎである栂野や東野の位置も用意しながら同時に勝ち担当中継ぎを多く擁する枠があったわけです。
再開後はさすがに4人じゃ無理でしょうから先発の枠が増える分だけ(先発が6人になる分だけ、と断定できないのが困ったところです)中継ぎの枠がなくなります。これまでは枠が多かったからこそ、「勝ち担当中継ぎ」に相当する選手を多く抱えている余裕がありました。けれど、先発枠が増える結果として中継ぎ枠が減るのは確実ですから、その分だけ効率的な中継ぎ運用が必要です。
その為には負け試合での中継ぎはある程度のイニングを投げる=負け試合での延べ登板投手数を抑える必要があります。その為には上記の4名の中から、勝ち試合の担当を外してその分負け試合で複数回を投げるように配置転換が必要になる可能性もあります。
畢竟、交流戦終盤に見られたような、贅沢な中継ぎ起用はできませんし、しちゃいけません。4人が4人とも調子が良いからと同じような起用方法を続けていると、登板過多となり、早晩つぶれます。
まとめると、先発を何人にするかという事も含めて、12人の投手枠全体を、役どころにあわせて編成しなおす必要があります。少なくとも「勝ち担当中継ぎ」が抑えを含めて6名と言うのはバランスを欠いているので、全員好調ではありますが、ここはちゃんと削らなきゃいけません。
そこに上原浩治を重ねると言う話もあるようですが、負け試合用のロングリリーフとしてならばともかく、勝ち試合用の中継ぎとして一軍に合流させるのは懐疑的です、今は十分間に合ってますから、それぐらいなら先発にでもまわしておいた方がよっぽどマシでしょう。

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野手は前述の通り得点が取れていませんが、とはいっても今のメンバーじゃこんなもんだろうと思います。ベンチ入りの選手も含めて、「打てる選手」の絶対数が壊滅的に足りません、かといってすぐに戦列復帰しそうな選手もいませんから、リーグ戦再開後もしばらく打線は「4点取れれば御の字」という状態が続くでしょう。
むしろ今のメンバーでも、投手におんぶに抱っこではありますけど、何とか勝ちを拾えている、目をつぶって若手を起用できるだけの余裕があると言うのは、数年前の巨人が出来なかったことです。
一軍での経験を与えてやれているこの余裕が若手の将来への糧となって欲しいものですが、糧となったかどうかなんて確認の仕様がないですけどね(笑)。

個別に名前を挙げるとすれば小笠原道大、さすがに100打席以上を重ねてきてとなると、投手の左右別成績で極端に左腕からの結果が悪いことを偶然と考えるのは難しいです。
先発左腕は、セ・リーグの方がおおく、交流戦前まででも左腕との対戦成績が悪かった(これも小笠原の影響はあるでしょう)事から徹底的に左腕をぶつけられてくる可能性もあります、その時は昨日の試合のように小笠原を外すことも検討すべきでしょう。
谷佳知の長打率も気がかりです、パークファクターの高い東京ドームで本塁打3本打ってますから、実際のところどれだけ長打力があるのか。DHがなくなって、今のメンバーだとセンターに谷佳知か鈴木尚広かって話になってくるんで、多少長打力が低かろうとも打撃に期待できるのは谷になりそうなんで、起用するしかないと思いますけど。札幌Dの時のように球場によっては鈴木となるのかもしれません。

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チームの状況は全体としてけっして良いわけではなく、中継ぎが良かったことでうまく勝ちを拾っているように見えます。
バカ試合のせいもありますけど、得失点マージンはマイナスですから、5割前後と言うのは当然の帰結で、リーグ戦再開後も、5分の星を念頭にした戦いになるでしょう。
阪神は今の勝率のままでは、他球団の努力でどうこうできないので気にする必要はないと思います、追いつくには相手の自壊しかないですから自壊しないようであればしょうがないです。

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