その4補足 いくつか疑問点

  • DIME
    2007年02月12日 03:10 visibility119

 

またまた戦力均衡について 

 

ほんとに不思議なのだがなんでこんなにも多くの人が「戦力均衡」に対して強迫観念にまで昇華した思いを抱いているのだろう。

突き詰めて考えもせずに「戦力均衡」なしでは発展はしないって思い込みすぎている気がします。

 

そもそも戦力均衡をリーグの発展の基礎にすえるのは閉鎖型モデルに過ぎず、開放型モデルで腐るほど成功例が満ち溢れているのは今までも説明してきたとおり。まぁそれは置いておきます。

 

例えば「戦力が均衡化しなければ、毎試合10−0とかいう試合ばかりになってしまう、そんなことになれば面白いはずがない」

なんて声をよく聞きます。そう主張する人は野球というスポーツでそうなるためにいったいどれほどの戦力差が必要かわかってるのでしょうか。野球をほんとに見てるのでしょうか。

高校野球を見てればわかると思うのだけど、「毎試合コールド負けしてしまうような戦力差」って実は途方もないほど戦力差が必要。

楽天の初年度を見てもわかりますよね。分配ドラフトの時に主力25名を先にプロテクトされ残った中から定数ずつ戦力を得ていったことを考えると明らかに戦力には大きな格差があるはずでしたし、皆さんそう認識していて覚悟していたはずです。 

それでも1シーズン戦った時に3割弱も勝っています。どんなに強いチームでも7割は勝てません。っていうことは年に10試合見に行ったとしても勝ち試合を見れるのは6試合か3試合かってぐらいの違いしか初年度楽天ほど戦力差のあるチームでも出ないってことです。

それが野球ってスポーツじゃないですかねえ。むしろ毎試合負けるほど戦力差を拡大することのほうが難しいんですよ。

 

しかも楽天が示す事実は日本人の判官びいきもあるし、初年度って事で応援しようって機運もあったもしれませんが、逆に言えばあれぐらい地域を巻き込めば勝率3割弱でも初年度採算は取れたって事です。

戦力差があるような状況でもビジネスモデルがしっかりすれば収益は上がるんです。逆に楽天より強くてもビジネスモデルがしっかりしていないために収益がしっかりあがってない球団だらけじゃないですか。

チームが勝てば動員数は増えるってのは事実ですけど、全てじゃないです。全てならば動員数は勝敗数に比例してなければおかしい、してないでしょ。

どうも戦力均衡を言う人って、それさえすれば客は来るって思いすぎじゃないですか。スポーツビジネスをちょっとでもかじればわかると思うんですが、勝敗というのは客が求める多数の欲求の中の1つにすぎず、それ以外の欲求を満たせれば客はきます。 

逆に言えばどれだけ戦力を均衡しようとも、それはただ単に試合とシーズンの予測不可能性を高め、そういう点で面白くさせているだけにすぎません。客が求めるのはそれだけですか?違いますよね。

それを追求することもせずにただ戦力均衡さえしておけばOKみたいな単純思考が多すぎです。

 

 

さきのその4でも触れたけど、自由競争にしても1球団が保持できる選手数を限ってしまえば一定の球団にすごい選手が集まるのはたとえ避けられないにしても限度はできます。

資金順に選手が入っていくとして、最強はトップ1〜トップ40だけで構成されたチーム。となれば12番目にトップ440〜520で構成されたチームになる。12チームあってもこれぐらいの差。ただこれは他チームが1名の選手に出せる最高金額が第一チームが40番目の選手に出す金額未満である前提であり、実際はこうなることはありえない。

 

 

その5ができません 

 

閉鎖型モデルの場合で生き残る方法というものを考えているんですがうまくまとまりません。

その4は結局は理想モデルにすぎないし、都合のいいことばかり羅列してますから実際に突き詰めて考えれば間違いなくぼろが出まくるはずです。

そのためにも逆に閉鎖型モデルで生き残る方法っていうのを反例として形にしておきたいんですがうまくいかないんですよ。

閉鎖型モデルで何を魅力にして人材流出を防げるのか。正確に言えば人材流入しなくなることを防げるか。

巷に溢れているのは入ってしまって出口を防げば大丈夫ってモノばかりで、そもそも入ってくれなかったらどうするの?って部分が解決できない。

 

自分が開放型ありきで頭が進みすぎてるに過ぎないと思うんだけど、でもやっぱりうまくいかない。 

どなたか閉鎖型で、MLBの問題も解決してくれたモデル例を私に教えてくれないですかねえ。あぁ解決方法はMLBの問題は私の邪推に過ぎない、でもいいんですけど。

 

 

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