プロ志望届が
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DIME
2007年09月16日 11:19 visibility170
締め切られました。個人的にはあんまりいい制度ではないというか、せめてプロ野球の入団テストを受験するのにこれが必要なのは辞めて欲しいと思っています。
理由は例えばMLBでの入団テストというのは一種のプロモーションみたいな側面があって、俗に言う記念受験みたいなのも多いわけですが、でもそのチームのファンで高校までみっちり野球漬けだった高校生が「いっちょ、自分の実力ってものを見てみるか」って感じで記念受験するのは悪いことだとは個人的には思いません。大きな思い出となるし、プロの力のすごさというのを垣間見れる機会になるのではないでしょうか。
そういうふうにプロ野球というものと野球をしている人たちとの距離を狭めるようなツールとして入団試験が利用されるのが望ましい姿だと考えているからです。
実は本人はそこまでだとは思っていなかったけど、入団試験を受けてみたら球団から高く評価されて指名された、なんてサクセスストーリーも現状ではほぼ生まれませんしね。実際のところこれだけスカウト網が広がった現在では非常に低い可能性ですけど。
どこの球団だったかは忘れましたけど、「冷やかし禁止のテストにする」なんて報道されているところもありましたが、ちょっと残念だなぁと思います。そういうのは一次・二次とわけてしまえばそれで十分問題はなくなるはずなんですが。
ちなみに巨人軍の試験は今日やっています(笑)。見に行きたかったなぁ。
話が逸れましたが、志望届の締め切り後に気にするのは、「誰が出したか」よりも「誰が出さなかったか」だと思います。
例えば左腕を補強したいという目標があったとしてA評価していたのが全部で5名いたとします。そこでその5名がそのまま全員志望届を出してくれていたら良いのですが、実は2名しか出さなかったなんてことになると事情が変わってくるわけです。
最近は情報網も発達していますのでほとんどの球団評価は同じぐらいです。そして左腕のようにどこの球団でも欲しいようなカテゴリの場合だと競争が激しくなります。
結果としてどうしても左腕が欲しいチームであるほど獲得順位を引き上げることになります。
そのあたりの相対的な評価の上下がこの志望届の提出によって定まってきます。
具体的に誰がどうとか言うのは私は専門じゃないので、その系のページに譲りたいと思いますけど、いつもどおりといえばいつもどおりなんですが今治西の熊代が出さないのは残念だなぁと思いますし、東海大相模の菅野と田中広が出さなかったのは意外だなぁと言う感じです。
そして今年のドラフトの傾向といえば、外れ1位に対してもウェーバーではなく抽選となるということです。
これは確率論で言えば、全ての球団の機会は等しいっていうことです。相対的に去年までと比べて上位球団のリスクが低下したと言えます。
ちなみに私この前まで勘違いしていたんですが、外れ1位の選択の場合も指名選手を書くタイミングは一緒(残った球団が全部書いて、それを全部回収して、それから発表する)なので、上の球団が他球団の指名状況を見て変えるなんて事はできません。何で勘違いしていたんだろう。
結果としてどういう流れが出てくるかというと、リスクが相対的に低下した上位球団はその分だけ抽選勝負をしやすくなります。
それでも高評価の選手が多くいる年であれば、一本釣りを狙ってくる可能性もありますが、今年の場合は3名の評価が突出しているようですので、まずはこの3名のいずれかに全ての球団が参加して抽選、そして外れ1位からは評価が近くなってきますので、他球団の動向を見ながら一本釣りもかけてくるという流れになるのではないかと思います。
- 事務局に通報しました。
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