大きなニュースが入ってきたなぁ

  • DIME
    2007年03月09日 19:23 visibility124

西武、アマ選手2人に「栄養費」! 1000万円以上渡す

プロ野球の西武は9日、球団のスカウトがアマチュア選手2人に「栄養費」の名目でそれぞれ、1000万円以上の金銭を渡していたことを明らかにした。

また、金銭を渡していた2人のアマチュア選手の氏名などは明かさず、ドラフト会議では2人とも獲得していないと発表した。
サンケイスポーツ

西武がアマ選手2人に金銭 「栄養費」名目
プロ野球の西武は9日、埼玉県所沢市内の球団事務所で記者会見し、スカウトがアマチュア選手2人に対し「栄養費」の名目で金銭を渡していたことを明らかにした。1人には1000万円以上を渡していた。プロ野球では選手獲得活動の際、利益供与は一切禁止されている。

 西武は選手の氏名や供与の時期は明らかにせず、ドラフト会議でこの2選手を獲得していないという。球団側によると、スカウトが選手側に渡した現金は1人が計1025万7800円、もう1人は270万円。

 プロ野球の選手獲得に関する不正行為では、2004年に当時ドラフトの目玉だった明大の一場靖弘投手(現楽天)への金銭供与が発覚し、巨人、横浜、阪神のオーナーが辞任する事態に発展した。


 ■西武・太田秀和オーナー代行の話 「大変申し訳ないと思っています。(球団内の)処分は考えないといけない。まだ結論は出ていないが、きちんとしたい」

 ■根来泰周コミッショナー代行の話 「報告は受けた。西武が今後も徹底調査を継続すると言っているので、その報告を待って厳正に対処する」

 ■内藤雅之・日本学生野球協会事務局長の話 「プロ野球のコミッショナーから連絡はあった。コミッショナー事務局には詳細な内容を連絡してほしいと依頼した。もし学生ということになれば、当該連盟を通して対応したい」

産経新聞


とりあえず詳細は待たなきゃわからなそうだけど。
なぜこのタイミングでこれを出してきたかっていうのがミソかなぁ。
これを逆手に現在の状況でも裏金がなくなっていないということを主張しようとしているってことだろうか。
でも西武はもともとドラフト巧者、現行の制度でも上手なドラフトをしてきているからなぁ。

参考
スカウトが誰かってのがわかれば地域でだいたいわかりはするけど、まぁ“該当者”さがしはあんまりしないでおこう。

続報が入ってきました。

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西武、アマ2選手に多額の「栄養費」…獲得せず

プロ野球・西武ライオンズは9日、ドラフトでの選手獲得に絡み、2004、5年ごろ、一人のアマチュア選手Aに1025万7800円、もう一人のアマチュアB選手に270万円を栄養費として渡していたことを発表した。
西武はこの2選手を獲得しておらず、選手名は明らかにしていない。西武はこの日、コミッショナー事務局とパ・リーグ連盟にこの問題を報告した。

所沢市の球団事務所で記者会見した太田秀和球団社長によると、太田社長は昨年2月に就任した際、星野好男・前社長から栄養費の話を聞いた。太田社長は、不適切な関係があったとして、2選手の獲得を断念することを編成部門に指示。

しかし、一人の選手については、12球団が金銭授受などのドラフトにかかわる不正を禁じた2005年6月の「倫理行動宣言」の採択後にも金銭を渡していたことが昨年8月に発覚。調査を進め、今回の発表に至ったという。

西武球団によると、A選手については、2005年10月に過去を清算する意味で500万円が支払われた分も含まれている。

太田社長は公表が遅れたことについて「私の不徳の致すところ。意図的ではない。調べ直して今回の発表に至った」とし、「コミッショナー(代行)の判断については粛々と従いたい」と語った。自らの進退については「今は考えていないが、きちんと対処しないといけない」と語った。スカウトの処分についても「しっかり考えないといけない」としている。

2004年、一場靖弘投手(当時明大、現楽天)に、現金を手渡していたことが発覚し、巨人、阪神、横浜の3球団のオーナーが引責辞任。プロ野球は翌年、「新人選手獲得活動において、利益供与は一切行わない」などとする「倫理行動宣言」を採択した。

(2007年3月9日20時59分  読売新聞)
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これを見る限りは、倫理行動宣言に伴って過去の清算をしたということで今年の活動で行われたということではないようですね。
となるとちょっと事情が違ってくるかなぁ。それまでの清算をするという部分においてだけ倫理行動宣言以降に違反したってことでそれ以降は倫理行動宣言に違反した活動はしていないことになる。
まぁそれでも問題ありなんだけど、少なくとも現行制度によってまた裏金が引き起こされたわけではない。
んーでもイメージとしてはそう取られないだろうからなぁ。

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懸念するのは、これで裏金が発生する理由が自由獲得枠にあるんだという間違った道理が押し通されてしまうこと。
裏金が起きるのは、最初に入団させてしまえばよい選手を長年球団側が強い立場で拘束できるから。
先に数億はらって先物買いしておいても、その選手が球界最高クラスの選手となったときにFAまで安く囲っておけるかポスティングで利益を回収できる。

自由枠をたとえなくしたとしても、逆指名の無い頃から選手側からの事実上の逆指名もあったし、希望を汲んで撤退することも多かった。
そういうのがまかり通るようでは逆指名をなくしても意味が無いし、むしろ入団の事前約束がまた地下にもぐるだけ。
逆指名の無いころからずっと今でもそういう選手側からの希望球団通知があるのだから、ここで逆指名をなくしてそれがなくなるとは考えにくい。
せめて逆指名をなくすにはそういう選手側の希望が発生しなくなるようにしなくちゃいけない。
かといって何名かの方が書いてたように、拒否した選手は数年間指名できなくするなどの制裁を課しても現在はプロ野球選手になれる場所はNPB以外にもMLBがあるのだからそちらへの流出を加速させるだけ、能力の高い選手になればなおさら。
そんな王様商売は今のNPBにはできないししてはいけない。

一番いいのはやっぱり裏金で獲得したとしてもメリットがないようにすること、つまりドラフト&保留権という制度自体をなくすか、保留期間を短くして数年経過すれば全ての選手がFAとなるようにするか、だと思うんですけどね。
とにかく入団させてしまえば9年保留できるっていう部分が裏金の温床。

たのむから間違った方向にだけは進まないで欲しい。
せめて逆指名をなくすならFA期間を4年とか5年ぐらいに絞らないとプロ野球がおかしくなってしまう。

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