激震！

昨日の試合は予告先発　「山本」　と発表されて

アノ山本さん？と驚きましたが、思っていた以上に

試合をつくってくれて、敗戦以上に得るものがあったかな

なんて切り替えることができました。相手もエースでしたし。

それで今日のWEBNEWSをみているとこんな見出しが！

「　高田ＧＭ退団…日本ハムまた激震　」 

なぜ今？というのもあるし、やはり出たかというのもあるし、

いろいろな心情が交錯するわけですが、

これはまさに見出し通りわが軍にとって激震なのであります。

まず激震の理由。

それはやはり今までの功績が大きい方であり

代わりを探すのも容易では無いという点です。

有望な高校生を指名して、早期に試合で使いながら育てる

というスタイルを貫くことで現在のチームはこの位置にいるわけです。

現実としてファームについても安定して良い成績を続けています。 

そこにはＧＭがチームの状況を的確に把握できていて、 

現場が人材の意味をしっかり理解した育成・起用をしている

ということがあるわけです。

これ以外にも高田GMだからできることってのも結構あります。

まず全く縁の無い北海道に移転してこれだけ短い時間で

ファイターズが根付いたのには彼の力も少なくなかったと思います。

今がどーあれ、「元読売」　しかも　「v9戦士」　という肩書きは

どんな所へ行ってもとっかかりとして有効なのは事実。

それからドラフト指名時の入団交渉にも効果は絶大でした。

ダルビッシュ投手・木下投手・吉川投手・陽選手・・・・

最近指名した有望選手たちは指名後すぐに笑顔で入団した

わけでは無かったはずです。そこを時間をかけて入団まで

もっていたのには彼の力といっても過言ではありません。

例えばこんな話があります。 

ダルビッシュ投手を指名した時、当初は門前払いに近い

状況で交渉を始めることすらできなかったと聞きます。

しかし、たまたまダルビッシュの母親が高田GMの大ファン

だったということがあり突破口が開けたそうです。

まあこれだけではありませんが、球団としてのビジョンを

しっかり説明することが出来て、実際早期に戦力として

活躍する場が与えられているという点が大きいとは思いますがね。

もうひとつは内向きな影響力です。

ファイターズでは監督経験もあり、決して恵まれたとは言えない

当時の戦力で圧倒的ゲーム差をつけられながらも弱小チームを

Aクラスへ引き上げた手腕を評価する人は少なくなく、彼の発言には

相手を納得させる説得力があるのは事実だと思います。

高代選手という社会人出のレギュラー選手を押しのけてまで

将来の球団のために、高卒新人の田中幸雄選手をエラー連発しても

使い続けてここまでに育て上げたことは、今の育成スタイルにも通じる

わけですし、ものすごくわかりやすく説得力もあります。

またファイターズという枠以外でも、明治大学出身ということもあり

幅広い人脈を持っています。現在日本代表監督の星野仙一氏ですら

頭の上がらない、球界でも数少ない実力者であることは有名です。 

ずいぶん長くなりましたが、そのくらい彼がいなくなることは

激震なのだということがおわかりいただけるかと思います。 

東京にご自宅があるので色々とご苦労も多いとは思います。

このあたりも原因なのかとは思いますが、ひとつだけ気がかりなことが。

今回の報道が報知新聞からおこなわれている点！

読売球団の広報紙とも言われている新聞だけに

何かの人事の布石と感じてしまうのは考え過ぎだろうか？

ここの所日本一になった球団から人材を積極的に入れて

テコ入れを進めているのが目立ちますので、

OBということもありGM的な役職を高田さんにやらせようと

しているような気がしてなりません。 

私としては、まだファイターズの挑戦は始まったばかりであり

これからが高田さんにとっても面白い所だと思いますので

是非続けていただきたいと考えています。

しかし、ご本人にしかわからない健康面や家庭の事情という

こともあるでしょうからこの点については仕方ないかなと思います。

くれぐれも、どこかの球団の人事異動にまきこまれて

北海道を去っていくことだけは避けて欲しいものです。

ファイターズファンの心情として、高田さんファンの心情として。