HOP STEP 稲葉JUMP!(その2)

今日は、ファイターズは雨天中止。
恵みの雨、かな。
私も、昼間掃除と片づけがはかどったところで、
稲葉さんの著書の感想の続きを…

そうか、野球は楽しくやればいいんだ!
北海道日本ハムファイターズに入団して、
最初に新庄さんがかけてくれたあのひと言。
「楽しんで」そのたった一言が、
僕の野球観をひっくり返してくれた。

これが本の帯に書いてありました。
この本の中で、稲葉さんが一番に言いたかったことだと思いました。

稲葉さんのファイターズ1年目は、ぱっとしなかった成績だった。
稲葉さんは、「心の底にある気負いと絶えず戦い続けたシーズンとなった。」と記している。
ところが、「ファイターズのメンバーが、弾けるように野球を楽しんでいる。(略)
それも試合中。しかも負けているのに。(略)
負けていて笑っているなんて、そんなことはヤクルトではもちろんのこと、
高校野球でも経験したことがない。(略)
すると監督も笑っている。(略)
…あらゆる事がそんな感じだった。」そうだ。

そして、「ファイターズのチームの雰囲気はどこまでも僕の気持ちをほぐしてくれた。(略)
自分の中ではありえなかったものが、次々に「あり」になっていった。
それは、思いもしなかった変化だった。
(そうか、野球は楽しくやればいいんだ)」と稲葉さんは悟ったのです。

「日本ハムファイターズの「楽しい野球」にどんどんしびれていった」稲葉さんは、
打たなくちゃと思うほど固くなって打てなくなり、
開き直って楽しもうと思うと、どんどん打てるようになる。
2006年のプレイオフではまた固くなって打てなくなるものの、
日本シリーズ第1戦で負けても帰りのバスではいつものように明るいチームの中で、
稲葉さんは「これは「野球の神様が新庄さんにくれたプレゼント」だと思って、
思う存分、野球を楽しんでやろう。」と考えることができて、
日本シリーズMVPに選ばれるような活躍をしてしまう。

「大観衆の中でバット一本で立てば」
「頭の中は真っ白だし、気持ちは乱れるし」
「そこで打てたのは本当にこの自分だったのかどうか、
はっきり言って巧く思い出せないくらいに興奮する。」
「ボールを飛ばしたのは、ファンの皆さんの歓声や、
チームメイトの信頼だったんじゃないかと本当に感じてしまう。」

稲葉さんにとって、ファイターズというチームと、
北海道を中心とした熱いファンに出会ったことが、
北京オリンピックやWBCで代表選手に選ばれるまでの選手となり、
そこで力を発揮して活躍できるエネルギーを生み出したと思えるから、
引退までずっとファイターズにいて、何を残せるかと考えながら、
プレイを続ける決心をしてくれたのだろう。

北京の失敗とWBCの優勝も稲葉さんにとって、
緊張とともに「楽しむ」心の余裕を持つことの大切さを改めて感じる機会だったんだね。

決勝戦で稲葉さんが最後に初球で決めた2年ぶりの送りバントに、
稲葉さん自身が内心すごくうれしかったということも、
シャンパンファイトでイチロー選手の次に胴上げしてもらったことも、
ファンにとっても本当にうれしいことでした。

ずっとずっと、これからもファイターズを、
そして稲葉選手を応援していきたいと、
本を読んだ後にほんとうに心が温かくなる様な気がしました。

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