
甲子園決勝戦回顧(大阪桐蔭の強さは…)
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2008年08月19日 23:33 visibility872
第90回全国高校野球選手権大会決勝戦、誰がこのような結果を予想したでしょうか?
大阪桐蔭17−0常葉菊川
大阪桐蔭の圧倒した打線…福島由君の冷静なピッチング、すべてが大阪桐蔭の流れ、力をすべて出し尽くした試合だったのではないでしょうか?
大阪桐蔭(北大阪)
401016203:17
000000000:0
常葉菊川(静岡)
桐蔭:福島由−有山
常葉:戸狩、野島、萩原、浅川、戸狩−栩木
まずは大阪桐蔭の決勝戦での記録を紹介します。
・最多得点タイ
17、第6回大会関西学院以来2度目。
・最多得点差タイ
17点差、第6回大会関西学院−慶応普通17−0以来。
・完封試合
第80回大会で横浜松坂投手が京都成章を3−0で下して以来27度目。
・チーム最多打数タイ
44、第82回大会の智弁和歌山に並ぶタイ記録。
・チーム最多安打新記録
21、第82回智弁和歌山、第86回大会の駒大苫小牧の20安打を上回る新記録。
・満塁本塁打
奥村選手、第89回大会の副島選手(佐賀北)以来3度目。
どうですか、この記録尽くし…これだけの記録を作った大阪桐蔭打線を見てみましょう。
�浅村 5打数3安打
�佐野 5打数3安打
�森川 5打数2安打
�萩原 6打数3安打
�奥村 4打数3安打
�中谷 2打数0安打
�福島康 6打数3安打
�有山 5打数2安打
�福島由 6打数2安打
これだけの安打数のうち連打は5、21安打で連打が5とは少ないと思いませんか?そう大阪桐蔭は集中打ではなく毎回継ぐ打線でヒットの数を重ねているのです。
イニング別のヒット数は…
123456789回
522124221安打
というふうにもちろん毎回安打、どでかい当たりを打っているイメージの強い大阪桐蔭ですが、ヒットの内訳を見てみると…
シングル 14本
ツーベース 4本
スリーベース 1本
ホームラン 2本
とシングルヒットが多く、やはり継ぐ打線だということが分かります。
そしてドンドン振ってくるイメージの強い大阪桐蔭ですが、四球は5(死球2)とよく見ています。もちろん相手のコントロールもあるので、なんとも言えませんがむやみに手を出すことはありません。
データ的な内容はこれくらいにして大阪桐蔭の印象ですが…
1人1人の動きが、意識が違う、といった感じでしょうか。14日に私も大阪桐蔭の試合を見てきたのですが(対東邦)、今思い起こしても大阪桐蔭の選手の動きは良かったです。
よくボール回しを見ればチームの力が分かると言いますが、その通り、大阪桐蔭の選手たちのキャッチしてからの素早さ、そして力強さ(肩の強さを含む)が違っていました。
横浜の選手もセンスはあるんですが、力強さという点では大阪桐蔭に劣っていたのは明らかでした。
そして大阪桐蔭の凄さはその力強さがありながら、しっかりと継ぐ野球でヒットが打てる、というところですよね。ただ大きい当たりが打てる、だけではなくまず安打を打って、それが結果的に長打になっている、といった感じですよね。
打線ばかり言っていますが、守備も良かったですよ、大阪桐蔭は!特に外野!私のナンバーワンセンターは大阪桐蔭の福島康平君です。とにかく彼の動きが凄い…打球に対する反応が速いんです!
そしてライトの奥村君。彼は投手も兼任ということで肩には自信があり、ライトからサードへのスローイングはサードのグローブにぴしゃりと収まります。
ということで終わったこの夏…北京オリンピックの影響で盛り上がりに欠けた(?)今大会。しかし全国では来春に向けた大会がすでに始まっています!
ありがとう、高校球児。また来年の甲子園に向けて…<!-- __entry_body_end__ -->
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