自分はできると思って欲しい

自信過剰になることはよくないことなのかもしれませんが、スポーツの能力を向上させるに当たっては、むしろちょっとナルシストくらいの方が良い気がします。

自分ならできる。根拠なんかなくてもいいから、そういった気持ちを持ってスポーツに取り組んで欲しい。

それでダメだったとしても、決して恥じる必要はありません。
ダメだったとき、自分に足りないものを自覚して、努力すればできるようになると前向きに考えて、次に取り組んでくれればいいと思います。

なんでこんなことを書いたかというと、スポーツをするにあたって、成長の妨げになるものの一つが、自信の欠如であるような気がしているからです。
率直に言ってしまえば、自分の周りだけなのかもしれませんが、今の子供達は(昔もかな?)自分を過小評価する子供達が、多いような気がするからです。

自分はどれだけ頑張っても、ここまでしか成長できない。
どうせ才能のあるやつには構わない。

そういった気持ちを心のどこかに持つ、すなわち自分自身で自分の限界をつくる。
更にやっかいなことに、努力すれば届くかもしれないレベルよりはるかに下のところに限界を自ら設定して、そこにたどり着けない状態を、自ら作り出している人が多いような気がします。

そうなってしまうと、練習への意欲がなくなってくるでしょう。
練習の意欲がなくなったら、やっても効果は薄いし、気迫の抜けたプレーを注意され、それが自分が勝手に作った、自分の限界を確認するための作業になってしまうという悪循環。

やはり本人ができるという自信を持たない限り、成長のスピードは高まることはない気がします。

だからこそ、スポーツをプレーする子たちには、自信を持って欲しい。
自分はできるという意識があってこそ、選手たちは成長すると思います。

そのためには、コーチの姿勢も大切かもしれません。
コーチが選手たちに「できない」「ダメ」という言葉を連発する中で、選手たちがどう受け止めているのか?

悔しい、見返してやる!
そういう闘志をもった目を子供達がしているのでしたら、それはそれで良いでしょう。
ただ、もしもこの罵声が、選手の自信の欠如を援助する言葉となっているのならば、コーチは言葉の使い方を改めなければならないでしょう。

選手の成長のために必要なこと、選手に自信を植え付けること。
自分がそのためにやっていることは、褒めることです。

やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば人は動かじ

上記の言葉は、大日本帝国海軍・連合艦隊司令長官であった山本五十六の言葉ですが、褒めることで選手が自ら動き、自分はできるという自信をつけるまで練習してもらう。

そして、自信が付いたら、こっちは何も言わなくても選手らは積極的に練習に励み、どんどん成長していくのではないでしょうか?
少なくとも、自分はこの哲学を信じて、選手への指導にあたって行きたいと思います。

自分はできる!ナルシストでも全然構いません。
できると信じて、向上心たっぷりに練習していけば、更なる成長が期待できる気がします。

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