野球の格差社会

今日の中日は予想通り（？）中止でした。明日は今日ほどではないかもしれませんが降らないとは言い切れない天気だと思います。

中日が休みのあいだ巨人、阪神といったＡクラス候補がしっかりと勝利を重ねました。巨人も徐々に上がってくるでしょう。近いうちにまた巨人、中日、阪神の３チームが上位３チームを占めてくるでしょう。

しかし皮肉なのは去年の上位３チームは戦力が増え（中日の場合福留が去ったというのもありますが和田を獲りました）、下位３チームの選手が上位に放出されているということです。

下位のチームだった横浜のクルーンが巨人へ、広島の新井が阪神へ、ヤクルトのグライシンガーとラミレスが巨人へとしたから上へ補強がされているという、戦力均衡ではなく戦力不均衡の道まっしぐらです。

しかしこれは必ずしもマイナスなのかどうかは判断が難しいところです。

今のセントラルで人気の球団は（最近は衰えてきましたが）巨人、阪神なわけだしその二つが勝って優勝争いが起こったらマスコミの注目は増えるし、他のチームもそのチームのファンがスタジアムにくるためお客さんは増え、集客も増えます。

自分は日本の野球人気が衰えた理由の一つは９０年代に阪神と巨人の優勝争いがおきなかったという
ことがあげられるような気がします。巨人だけ勝っており、阪神は最下位の常連でした。もしあの時期に巨人と阪神が優勝争いでもしていたら違っていたのではないかと思います。

外国のスポーツを見てみると強豪チームの上位争いからくる利益を他のチームも受け取っているという形が実はあるところが多いです。ヨーロッパのサッカーにしろメジャーも実はそういった部分があります。

もちろん戦力を均衡した方が面白いという意見もあります。ＮＦＬなんかは徹底して戦力均衡でチームを作っているし、人気はものすごくあります。しかし日本のプロ野球界にあのようなことができるかといったら疑問があります。本音を言うとアメフトのようなやり方の方が儲かると思ってますが日本のプロ野球で実現しそうな雰囲気がどうも今は感じないです。

今の日本の野球界の現状を考えるとやはり巨人・阪神主義の方が盛り上がるのかなと思います。

まあ、これは経済的な側面の考えで書いたのであって自分は中日の優勝を今年も見たいですけどね！