最初は真似から
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凹凸庵
2006年09月12日 21:48 visibility41
野球を始めたばかりの時のこと。打つのも投げるのも、プロ選手の真似ごとから入っていきました。
私は長嶋茂雄さんがプロ入りした年に生まれました。いわゆるON世代です。本格的に野球を始めたのは中学の時でしたが、その基礎は小学生時代に観たテレビ中継に影響されたもの。
小川健太郎(中日)や山田久志(阪急)のピッチングフォームを真似、近藤和彦(大洋)の天秤打法を真似。一風変わったフォームに興味を持っていましたね。当時はビデオなんざありませんから、テレビで観て、球場で観て、そのフォームを脳みそに焼き付けたもんです。んで、その選手になりきっていました。球場の外で、自宅近くの公園で、シャドウピッチングで見えないボールを投げ、シャドウバッティングで見えない球を打つ。あちこちで見られました。「なりきっているガキ」が。
アタマの中では完璧に真似しているつもりでも、身体はついていけない。思い通りの速球や変化球が投げられない。豪快なホームランも打てやしない。あくまで「アタマの中」「想像上」ではプロ選手になりきっているんですけどね。
「俺ができないことをやるんだから、プロってのはすげえもんだな」
ここで「自分には無理だ」ってなやつと「あの人たちに近づいていきたい」ってなやつとに別れる。ゴムまりベースの王者が軟球で挫折、そこを乗り越えたやつらでも硬球で挫折。残ったやつらがプロを目指す。そいつらもプロで淘汰されて、残ったやつがスターになれる。
今、活躍しているプロ選手たちも、元を辿れば「真似っこしてた野球小僧」なんですぜ。
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