
〜復刻版〜★走者のルール〜part2〜★
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鷹乃廉
2009年05月29日 01:44 visibility217
どうもお騒がせしました。
再度編集しなおしまして、全文修復致しました。
途中で切れてしまう前までの部分も掲載してありますので、復刻版だけ読んで頂ければ内容の通じるものとなっております。
御時間の許す限りお付き合いください。
鷹乃廉
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第6.5回
★走者のルール〜part2〜★(復刻版)
今回は、1:走者に対するアピール 2:打者と走者が安全に進塁できる場合 の2つです。
1:走者に対するアピール
まず気をつけたい事ですが、審判の判定に対して抗議することは許されていません。これはアピールではありません。プロ野球では監督や選手が判定に対して抗議している場面をしばしば見かけますが、本来認められているものではありません。
特に草野球・アマチュア野球では、審判さんも含めて野球好きの集まりです。同じ野球好きの人を非難するような抗議は慎みましょう。(大人のマナー)
たとえ不可解な判定で不満があったとしても、寛容な心で許してあげましょう。失敗した本人が一番良く分かっているはずです。
ただ、明らかにルールの適用を間違えているような場合は、審判に申し出て正しいルールの適用をお願いしましょう。
例: 2ストライクからのバントがファウルになり、スリーバント失敗(打者アウト)のはずなのに通常のファウルとして扱われているような場合。
可能であればチームに1冊くらいは公認野球規則を常備しておくのも良いのではないでしょうか?
(以下、これより先が私の操作ミスによって削除されてしまった内容)
さておき、アピールプレイは監督ではなく野手が行います。
アピールプレイをするほとんどのケースは以下の二つです。
�タッチアップが早いなどリタッチしなかった場合
�ランナーがベースを触り損ねて次の塁へ進んだ場合
アピールするときは、その対象となるプレーが行われたベースで、審判員に対してアピールの内容をきちんと説明することが大切です。そして、アピールを審判員が認めた場合、そのベースか対象となるランナーをアウトとすることができます。
例、
無死満塁で打者はレストフライを打った。3塁走者は左翼手がフライを捕球する直前にタッチアップしホームイン。左翼手からの送球が乱れ、2塁走者・1塁走者までがホームインしたが、2塁走者は三塁ベースを空過し、1塁走者は2塁ベースを空過した。
この例の場合、三塁手はボールを持ってベースに触れただけではアピールしたことにはなりません。3塁走者のリタッチが早かった旨を審判に伝えてようやくアピールプレイとなります。その後、同様にして2塁走者の空過をアピールすることもできます。1塁走者の2塁ベース空過に対するアピールは三塁ではできませんので、二塁に送球し改めて審判にアピールする必要があります。
アピール権利の消滅
アピールせずに、打者に対し投球するか、牽制球を投げるなどの【アピール以外のプレイ】を行った時にアピールする権利はなくなります。
例、
アピールしようとして塁に送球したが、暴投となり他の走者が進塁したので、カバーした外野手が進塁した塁に送球してしまった。
この例の場合、走者に対する送球(アピール目的以外のプレイ)が行われてしまっているので、もはやアピールをする権利はなくなります。
又、アピールプレイはインプレイ中にしかできません。通常はプレイがかかってから投手が塁に送球しアピールします。この時、他の走者にタッチプレイ等をすると牽制球(アピール目的以外のプレイ)とみなされてアピール権利が消滅する場合があるので注意です。
第3アウトの置き換え
第3アウトが成立した後でもさらにアピールを行うことができます。そのアピールアウトを採用することで守備側が有利になる場合には、先に成立した第3アウトと、アピールアウトを置き換えることができるのです。
例、
二死走者1塁で、打者が二塁打を打った。1塁走者がホームインした後、3塁を欲張った打者走者がタッチアウトとなった。しかし打者走者は一塁を空過していた。
この三塁でのタッチアウトを第3アウトとすると1塁走者の得点は認められますが、打者走者の一塁空過をアピールして第3アウトとすることができます。
この場合は、無得点となります。第3アウトが打者走者の1塁到達前であれば得点は入らないからです。
2:打者と走者が安全に進塁できる場合
・1個の塁が与えられる場合
四球(フォアボール)や死球(デッドボール)により、打者には1個の塁が与えられ、それに押し出される形になる走者にもそれぞれ1個の安全進塁権が与えられます。
四球と死球の違いは、インプレイかボールデッドになるかと言う事です。
四球ならばインプレイの状態が続きますので、打者や走者は与えられた塁以上にアウトを賭して進塁する事もできます。
死球の場合は、ボールデッドとなり、打者も走者も与えられた塁までしか進むことは許されません。
その他、1個の塁が与えられるケース
A:投球がベンチやスタンドに入ってしまった場合(捕手が触れたかどうかを問わない)
B:牽制球がベンチやスタンドに入ってしまった場合(牽制球を処理しようとした野手が触れたかどうかを問わない)
C:四球目または三振目の投球が、審判もしくは捕手のマスクに挟まった場合
A〜Cいずれの場合も、投球当時に占有していた塁を基準として1個の塁が与えられ、ボールデッドになります。悪送球がスタンドやベンチに入ったときに到達していた塁が起点だと勘違いしやすいので気をつけてください。
投球当時に占有していた塁が基準です。
注;投球当時とは?
解釈A:投手が投手板についたとき
解釈B:投手が投球動作を始めたとき
解釈C:投手の指からボールが離れたとき
上記3つの解釈がありますが、某審判団体に質問してみたところAの解釈が最有力だそうです。もっとも、この解釈の違いにより影響が出るようなプレイはほとんど存在しません。完全な無駄知識です。
2個の塁が与えられる場合
打球処理直後の内野手の最初のプレイに基づく悪送球がベンチやスタンドに入った場合。(キーワードは打球処理直後の内野手の最初のプレイ)です。
例、
走者1塁で打者がサードゴロを打ち、三塁手が一塁へ暴投したときなど
この場合は、打球処理直後の内野手の最初のプレイ、なので投球当時占有していた塁を基準として2個の塁が与えられます。したがって、打者走者は本塁から2個、走者は一塁から2個の塁が与えられ、2・3塁となるわけです。
このケースでは「テイクワンベース」と言われることがありますが、これは正確な表現ではありません。投球当時の位置から2個の塁を与えられるというのが正しく、悪送球があったときに進んでいた塁からもう1個進むという意味はないので注意しましょう。
おそらく、まだ与えられた塁に進塁していない走者に対し進塁を促す言葉であり、その言い方が広く普及したのだと思われます。
勿論、進み過ぎている走者は決められた塁まで戻されます。
打球処理直後の内野手の最初のプレイに該当しない悪送球の場合
悪送球をした野手が、ボールを手から離した時点が起点となります。
例、
外野手の送球が暴投となった場合、ボールを投げた瞬間に走者が二塁ベースまで到達していればホームインできます。
しかし一歩でもベースの手前なら三塁までしか進めません。 これも、悪送球がスタンドやベンチに入ったときにいた塁が起点だと勘違いしやすいので気をつけてください。
何度も繰り返して言いますが、安全進塁権の基準となる塁は投球当時占有していた塁か、送球するボールが野手の手を離れた瞬間に占有していた塁のどちらかです。
スタンドやベンチに入った瞬間にどこにいたのかは全く関係がありません。
次回『走者のルール〜part3〜』です。週明けのUPの予定です。
では皆さん、週末は良い野球ライフをお過ごしください。
関東地方の皆さん、テルテル坊主作りましょう。呪われたように週末の天気が良くないです。
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最後まで読んで頂きありがとうございました。ここでは走者に必要な技術や知識について扱いたいと思います。御意見・御要望がありましたら、お気軽にコメントやメッセージをお書き下さい。
可能な範囲で最大限期待に添えるようにしたいと思います。
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