
水は低きに流れ、人は易きに流れる
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テツ
2011年12月17日 23:46 visibility337
清武さんも変わらずいろいろなメディアで発言をしておりますが、元々週刊誌やワイドショーなどは全く目を通さないので又聞きや転載でしか発言を追うことが出来ません。今度新潮社から今回の騒動についての本を出版されるそうでそれを読んで情報を整理しようと思います。
さて、今回の表題は今年の補強を見るにつけふと頭に浮かんだ故事成語です。(どこから来た言葉なんでしょうね。中国?)
もはやマネーゲームと化しつつある杉内争奪戦ですがやれ終身雇用、やれ誠意だのいろいろな言葉が飛び交っております。前回の巨人との交渉では18番の提示もしたようです。原沢GMについては人となりも含め殆ど知りもしないのですが、最近の行動を見ると松井のメジャー行き後ペタジーニを取ってきた頃のフロントを思い出します。(一説には10億以上という大金をはたいて獲得したペタジーニですが、数字は残したもののチーム自体の勝利には結びつかず、暗黒時代突入への呼び水のような形となってしまいました。)
村田ホールトン(杉内)獲得については短期的にはプラスには違いありません。しかし長期的にはどうなんでしょうか。これで勝てたとして、彼らの全盛期も長くは続きません。恐らく3年程度でしょう。その3年が終わった時にどうするのかを考えている人はフロントにいるのでしょうか。(そもそも3年後フロントに残っている人間がいるのかどうか・・・)
ラミレス、グライシンガー、クルーン獲得の際には若手育成のための補強という明確なビジョンがありました。そしてそれを実行するための手立ても打ち、それが育成選手の2年連続新人王などの結果に結実しました。今回の補強にはそれが全く見えないのです。おそらく原沢GMは原監督からの要請そのままに獲得できる選手を獲得しているだけなのでしょう。原沢GMから原監督に向かって若手を育成して3年後に備えよとはとても言えるはずはありません。そんな事を言ったら清武さんの二の舞ですから。
若手を育てて一軍に使い物にするのはとても時間、労力、忍耐がかかる作業です。他球団は使える資金に限りがあるために半ば強制的に自前で選手を育てていますが、巨人という球団にはそれがありません。何もしなくてもどこからか戦力が降ってくる環境で誰が好き好んで実績もなく未熟な選手を使うでしょうか。その地味で面倒臭く、失敗することの多い「若手育成」ですが今やらなければ将来がないのです。誰かがその嫌な作業を監督に強制させなければいけないのです。巨人は数年前にそのことを身を持って学んだ筈でした。しかしあの頃の苦い教訓を覚えている人がフロント、現場首脳陣にどれだけいることか・・・・。
賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶとも言いますが経験にも学べない者はなんと呼べばいいのでしょう。
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