井川(2)

  • J
    2007年05月31日 01:03 visibility75
素人の僕の考えは、井川投手が今後活躍するためには、「シュートを覚えること」だと思います。 

阪神タイガース時代のようにファストボールでどんどん三振が取れないのなら、チームメイトの王建民(彼の場合はシンカー)のように、内野ゴロを打たせれば良いわけですからね。「言うは易し」ですが。
ストレート・スライダー・チェンジアップだけでも、キレの良い球を制球良くコーナーに決められればこれだけの球種でも良いのでしょうが、コントロールの良し悪しって、投球フォームに因るところが大きいし、どちらかと言うと力投タイプの井川投手が、これから短期間で劇的にコントロールを改善できるか、と言うと、正直言って難しいと思います。

それなら、いっそのこと、球種を増やしちゃえば良いのでは?と思ったのです。

野球経験者の方からすると、「そんな短期間で無茶苦茶言うなよ」とお思いのことでしょうが、素人の僕からすると、長年それでやってきた投球フォームをいじるより、リスクは低いと思うのです。
阪神タイガースの下柳投手にシュートが無かったらここまで活躍してないと思いますし、近年、球界を代表する右腕に成長した広島東洋カープの黒田投手にしても、より安定感が増したのはシュートを覚えてからです。(シュートではありませんが、読売ジャイアンツの上原投手が中日ドラゴンズの川上投手にフォークボールの握りを伝授するかわりに、川上投手のカットボールを教わった話は有名ですよね。両投手とも明らかに投球の幅が広がり、安定感が増しました。当り前のことですが、球種を増やすことは、大きなアドバンテージを得ることなんですね。) 

メジャーの使用球は、日本のプロ野球使用球より縫い目が高い分、空気抵抗を強く受けて曲がりが大きくなる傾向にあるようです。是非、マイナーで調整するチャンスを与えられたわけですから、この機会に習得して欲しいと思っています。 

エラそうなことばかり書いて、特に阪神タイガース時代からの井川投手ファンの皆さんは気分を害されたことと思います。申し訳ありません。ここで一つ私の恥ずかしい話を。
実は私、TV中継での井川投手のピッチングを観てて、「ストレートとスライダーしか投げないのか、この投手は?良くこれでやっていけてるな…。」と思っていたのです。チェンジアップをかなりの頻度で投げてるのに、ストレート以外はスライダーだと思っていた(*)のですね。 

でもここに、井川投手のセールスポイントが隠れているような気がします。
ひょっとしたら、「井川投手のスライダーとチェンジアップは、初動時はあまり球の軌道は変わらないのだけれど、打者の手元近くに来て性質が変わる球なのかも」と思ったのです(だから、素人の僕はTV画面で観ていても、2種類の球の違いに全く気が付かない 笑)。ということは、打者にとっては、「体の近くまで引き付けて打つことが要求されるやっかいな変化球」ということになります。 
これらに新球シュートを交えれば、打者が待たなければいけない球種が増え、結果としてファストボールの効果も増してくると思います。

井川投手は走って走って走り込んであの競輪選手のような大腿を手に入れた大変な努力家ですし、メジャー特有のマウンドやボール、中4日の登板間隔等に慣れてくれば、ヤンキースのスターターとして充分に期待できるでしょう。

 アル・ライターやトム・グラビン、ジェイミー・モイヤー、マイク・ハンプトン。びっくりするようなファストボールは無くても、メジャーを代表する左投手になっている例はたくさんあります。

井川投手のメジャーへの再昇格が待ち遠しいです! 

GO! GO! IGAWA! 

 …(*)以下、言い訳です。プロ野球中継の映像は、ほとんどの場合、TVカメラをセンター後方のバッククリーンやや左中間方向から構えています。すると、左投げのピッチャーの変化球(特にスライダー)は横方向の変化が大きく見え(逆に右投げのピッチャーのスライダーはほとんど曲がらず、まともに下方向に落ちているだけのように見えます)て、スライダーなのかカーブなのか、素人の僕には判別がつかないです。そもそもチェンジアップという球種、ピッチャーによって、利き腕の方向に曲がったり(レッドソックスの松坂投手はこれ)もして、よく分らないし…。

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