勝つと負けない(試合での気持ち)

試合の時に思う気持ちの話。


いろんな人と話していると基本の思いはみんな「勝つ」なんですけどね。
負けても良いって考えで勝てる事はないですからね。

ただ、同じ様に思うけど「勝ちたい」「勝つ」「負けない」「負けたくない」と大まかに4つ
あると思います。

一番良くない思いは「負けたくない」これは気持ち的には完全に負けてる状態です。
更に願望が乗ってるだけで思いがなく気持ちがマイナス(負け)の方に向いてます。
「試合に出ても全然勝てない」「練習ではあの人に勝てるのに試合なると勝てない」
「もうちょっとで勝てた試合を落とした」という感じの人はこの「負けたくない」という言葉を良く口にしてるように感じます。

次に「勝ちたい」一見勝ちに気持ちが向いてるから良いように思いますがこれも具体的に
勝つための方針があるわけでなく気持ちだけの言葉なのでほとんど「負けたくない」と
同じような心境になってる場合が多いです。実際負けてるけど勝ちたいと言う感じですね。

では残りの「勝つ」と「負けない」強い意志で「この試合は絶対勝つ」凄く良い気がしますけど
実は「勝つ」と「負けない」の違いはその思いの強さにあります。

もちろん「勝つ」の方が「負けない」より思いは強いです。思いが強い方が良いように思いますが実際はというと人間の意志の強さは持続する事は非常に難しいものです。
集中力と同じで強い意志は一瞬なら素晴らしいパワーを発揮できますが長い試合や
特にトーナメントなどで1日に何試合もする場合とても持続することできません。

トーナメントの初戦で素晴らしいパフォーマンスで圧勝して2試合目に力尽きたように
あっさり負けてしまうタイプの人はたぶんこれなんだと思います。

それと「勝つ」気持ちには際限がありません。試合が終わるまでとことん続ける事になります。
恐らくサッカーや野球なんかだと1発逆転があるので「勝つ」って気持ちで行くのは必要なのかも知れません。

でも、テニスの場合1発逆転なんて事は一切ありません。どんなに素晴らしいエースのポイントでもちょっとした不注意でのミスでも1ポイントでしかありません。

テニスで大事なのは「負けない」気持ちなんだと思います。
強い人達に聞くと「絶対負けない」と言う人が多いと思います。

「勝つ」の気持ちは攻撃であり相手に関係なく自分主体の気持ちなんです。
「負けない」には相手があります。負けない為には相手を見てしっかり対策して受け止めて
それでも負けない事なんです。

「負けない」気持ちはには勝ちびびりもありません。「勝つ」は時に「勝ちたい」「負けたくない」の気持ちに変化して勝ちびびりになったりもします。

負けなければ、当然 勝てますが「勝つ」気持ちと「負けない」気持ちでは同じようで
違うと思います。

自分の力が試合で全て出せなくて勝てないという人は多いと思いますが「負けない」気持ちで
臨むと不思議と練習どおりの力が出せますよ。
もちろん「勝つ」技術と「負けない」技術の違いもありますからね。

平常心に近い闘志は「負けない」気持ちが大事なんだと思います。

思いは言葉になり、言葉は思いになります。小さく「負けない」と言葉にして呟いて負けない気持ちで試合してみましょう。

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