自分のテニス

テニスは一人で戦うスポーツです。


そのためになんでも出来る事が求められてると思いがちですが


実際はそんな事ありません。


 


サッカーで得意な事に寄ってポジションが決まるようにテニスでも


自分の得意なショットによってスタイルやポジションが変わります。


 


プロだってビックサーバー ストローカー ボレーヤー とプレイスタイルで


分類されていたりしますからね。


 


若い学生のテニスはサービスとストロークだけで構成されている事が多く


それでも十分強いです。


本来の身体能力が圧倒的に高ければそれだけで勝てるのも当然です。


 


テニスの面白い所は身体能力が劣っていても勝つ方法がある事です。


そもそも道具を使うスポーツは単純な身体能力の差を道具の使い方で


埋める事が可能です。


 


そのため 人それぞれ道具の使い方の工夫が違ってきます。


それがテニスのスタイルの違いとなり 人との違いがそのまま試合に置いての


優位になります。


 


スクール等では得意なショットより 苦手なショットの方が目立つし


欠点を指摘し易いので苦手なショットの指導を受ける事が多いです。


 


でもですね。テニスの場合人に寄って教わって出来る事と出来ない事があります。


骨格、関節の稼動範囲、筋肉の着き方が人それぞれ違います。


一番判りやすいのがドロップショット。


ドロップショットの上手い人はラケットの当たった瞬間にその場でボールを停める


事が出来るくらいですが そういう人にコツを聞くと


「ボールがガットに当たった瞬間に軽くラケットを引くんだよ」って言います。


これは手の感触で判るらしいのですが目で判断してる人には身体の反応時間の


関係で不可能な事です。


 


強いストロークを打つセンス 速いサーブを打つセンス。


これはみんな持って生まれたものである程度は真似できても無理に真似しても


故障の原因となるだけです。


 


身体能力の差をショットの技術で補う事は必要ですがあくまでも自分のプレイスタイルの


延長にあるものを覚えるのは大事です。


 


元々ストロークが強かった人がボレーを覚えてボレーヤーに成ろうとしても


元々ボレーが強かった人と対戦したら結局 勝てません。


 


なんでも出来る人は万能選手ではなくて 器用貧乏になってしまいます。


攻めどころが無いテニスより 攻めどころは判るけど、そこを攻めさせてもらえないテニスを


する人の方が強いです。


 


フォアハンドストロークが強いけどバックハンドストロークが苦手な人が


フォアだけで勝ち上がっていく事は出来ますが。


その人が一生懸命バックハンドを練習して人並みに打てるようになると


全く勝てなくなったりします。


どんな努力しても苦手なバックハンドより得意なフォアハンドの強打の方が


強いのは当たり前ですからね。


 


まずは基本的な部分の強化反復練習を必ずしていきましょう。


それにプラスで他の細々した事を覚えれば良いんです。


技に頼った変則なオジサンテニスもある程度以上になると全く通用しなくなります。


 


上手い人のテニスを真似して練習する事は良いですがその人と同じテニス


してても その人には絶対勝てません。


 


自分のテニスの取り得はなんなのか?試合の後に対戦相手に聞いてみましょう。


「xxが強くて嫌だった」とか大抵一番印象に残ってる事を言ってくれるはずです。


自分では判りませんから人に聞いて確認してくださいね。


 


相手は嫌だと思っているショットを打てるような展開、配球をしていくための


技術を練習しましょう。それを踏まえて練習していかないとどこへ向かって行くのか


判らなくなって迷宮に入ってしまったりしますからね。


 


それと『自分が楽に打てるショットは相手も打ち返すのが楽』なんですよ


 


楽に打って楽に入るショットで攻めると自分が楽で相手を攻められると思い勝ちですが


実際は自分が楽に打てるショットは相手も打ち返すのが楽なんですよ。


自分が苦労してリスクを背負って打ってるショットでないと相手を苦しめる事は出来ません。


 


楽に入るサーブで相手を追い込めないのは判りやすいですよ。


リスクを背負って攻めるショットは60%程度の確率で十分ですよ。


ファーストサーブとかそれ以上確率が高くても意味はありませんからね。

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