テニスのセンスって？

試合に負けて「テニスのセンスがない！」と嘆いてる人　良く居ます。

テニスのセンスってなんでしょうね。

単純に思いつくのは　身体能力の高さ、運動神経、動体視力、身体の大きさ。

ここいらはどんなスポーツでも共通であればあっただけ有利になりますね。

ただテニスの面白いところはこれらの能力が絶対ではないって事です。

まず　テニスはラケットという道具を使います。そのため単純な身体能力の高さは

時には上達の妨げになります。

逆に道具を使うのが器用な人、ボールタッチの感覚が鋭い人も有利ですね。

トッププロになれる人達はこの単純な能力の高さがあり　かつ　キッチリ使いこなすセンスがあった人達なんですね。

具体的な例ですとテニスの初級者の時に運動神経の良い人は勘が良いのですぐに

ボールが打てるようになってしまいます。そのため　ちゃんとした基礎が身に付かないまま

中級、中上級に上がってしまったりします。

そのままだと周りのレベルが上がった時に壁に当たります。

我流だとこの壁を越える事が難しく　多くの人はここに留まるが辞めてしまいます。

テニスの場合不器用で運動が苦手な人が長くやっている方が上手くなれるスポーツ

だったりします。

目が悪くても、足が遅くても、勘が悪くても上手くなれるように前人が工夫した打ち方が

ちゃんと存在するスポーツなんですよ。

テニスの場合　身体も小さい方が有利な場合も多々あります。

ジュニアで中学生までは強かったのに身体が大きくなって将来を期待されたら

その先が伸びなかったという人がいるのは大きい身体に対応出来なかった

せいもあるし　大きい体を活かしたテニスをするのは難しいんですよね。

小さい身体をフルに使った方が良いテニスが出来たりします。

実際　私の身長は１６５ｃｍしかありません　サーブもスマッシュもなんとかなります。

手の大きさに至っては握手すると判りますが大抵の女性より小さいですよ。

更に体力も実はそんなに関係無かったりします(^^;

体力がなくて　走れなくなる。すぐに疲れてしまうと言う人でも　実際には自分が動けなく

なる限界まで体力を使ってるわけではなく　普段使い慣れてないのでぎりぎりまで

使う事が出来ないだけなんですよ。

私の場合は小さい頃から体力が無い状況だったため　少ない体力を効率よく

更に必要な時に一気に使う様に訓練されてきているので　テニスの時　体力がある様に

言われますが１日の試合で３，４キロは普通に体重が減ったりします。

こういう体力の使い方なので不摂生すれば簡単にパフォーマンスが落ちてしまいます。

そのため　試合前のコンディション作りは普通の人よりキッチリやらないと全く使い物に

ならなくなってしまいます(^^;

閑話休題　

体力が無いと言う人もダブルスならそんなに動き回る必要もないですし

ちゃんとしたポジションを身につけて　しっかり相手を観察して行けば

無駄に走らないでも　試合ではキッチリするべき事をして勝って行く事は出来ると

思います。

もちろんその場合ペアにはしっかり走れる人をチョイスして自分の欠点は補って

もらってくださいねｗ

結局　テニスのセンスって　身体的な事、感覚的な事、メンタル的な事と

いろんな面であると思いますから　センスが無い人なんて居ないと思いますよ。

一番大事なセンスは　「テニスが好き」「テニスしていれば楽しい」と思える事

だと思います(^^;