周りを変えたい時に自分はどう振る舞いますか? - twitterより -
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片野 寛理
2019年04月28日 02:04 visibility38
twitterの質問箱で受けた質問です。
140文字以内では答えられないのでブログで回答しようと思いました。
*僕のtwitterは @katano4_jp で出てくるのでチェックして見てください。
→ディフェンスやサイドバック理論を中心にアップしてます。
去年、僕はTRAT FCというT2(タイリーグ2)に所属するクラブにいました。
そのチームはT2に上がってから7年間ずっとギリギリのところで残留を決めているチームで、
年間予算もリーグワースト2。
ところが…
そのトップ5に入るのも難しいチームが最終節まで優勝争いをし、
2019シーズンのT1(タイリーグ1)への昇格を果たしました。
今回は、どうやってチームをまとめ、最大の成果をあげる事ができたのか?
<人を変えなくてもチームや組織が最大成果をあげる事ができる術>を教えます。
キャプテンを任された僕は、まず”どうやったらチーム力を最大限に発揮できるのか?”を考えました。
25人の選手で構成されているチームには、25人それぞれの考え方があり、やりたいプレーもあり、みんなピッチで目立ちたいんです。
いくら個々の能力が高くても向かう方向が一緒でも、イメージがバラバラでは強いチームを作ることはできません。
監督は戦い方を示し、イメージを共有させるために方向づけをしています。
しかし、これだけでは流れるようなパスワークから得点を取ることはできません。
選手同士がしなくてはいけないのは、各選手の得意・不得意/好き・嫌いを知ること。
選手たちはコミュニケーションを取りながらお互いの特徴を理解しあっています。
ですが…実はこれでもまだ不十分。
監督が行なっているのは”全体へのアプローチ”
選手が行なっているのは”個へのアプローチ”
個へのアプローチが終わったら、それを全体にフィードバックする必要があります。
全体→個→全体の繰り返しによって、戦い方のイメージと個の特徴がリンクしてきます。
なぜか?
それを繰り返すと全体と個の間にある”グループ”が形成されるからです。
グループが2人から3人、4人となり全員で1つのグループになった時にチームは大きな力を発揮する事ができます。
ここまではチーム作りの話です。
今回頂いた質問はここから先の話になります。
『周りを変えたい時に自分はどう振る舞いますか?』
きっと今のままではいけない何かを感じて質問くれたんだと思います。
僕はチームを作る時に必ず行う事があります。
それは相手を褒めてあげる。
例えば、同じ方向を向いてるにも関わらずバラバラになってしまう時は、
過度に自分がなんとかしてやろうと思っている場合が多い。
成功した時やいつも通りのプレーをした時に褒める。
失敗しても考えが良かったら褒める。
褒める指標は自分の作りたいチームのイメージや選手にしてもらいたいプレーです。
もちろん予想を超えたプレーをしたときも褒めてあげてください。
褒め方次第でチームとして良いプレー・良い判断の共有ができたり、個へのアプローチにもなります。
失敗した時も考えが良ければその考えに対して褒めてあげます。
しかし、ここで成功した時との違いは、そこに違う選択肢も付け加えてあげる事です。
すると彼の考えの中にもう1つの選択肢が加わり成功する可能性が増えます。
その時の重要なポイントを1つ。
彼がその後の行動で、そのもう1つの選択肢を選んだときは、結果に関わらず必ず褒めてあげることです。
そうする事で、彼自身が考えて行動することを変えずにチームがより良い方向に進む事ができます。
注意事項として知っていて欲しいことが2つあります。
1つ目は、絶対に選択肢や考えを否定したり奪わないこと。
彼(もしくは周り)が、あなたの考えを探って行動するようになったらうまく行くことは絶対にありません。
2つ目は、チームや組織の中には足を引っ張っていても変わらなくて良い存在の人が必ずいます。
その人を変えようと思っても変わりません。もし変わったとしても、また別の人が問題に上がってきます。
重要なことはみんながその人が問題だと認識しているという事です。
守備のスペシャリストである僕がチームをまとめ上げようと思った時に、
全員が自分の思うように動いてしまったら成功しないと思いました。
なぜなら僕が考えもつかないことをやってのける選手がいるからです。
つまり、僕は攻撃に関しては素人なので、できる人に任せた方がいいという事。
攻撃陣それぞれのストロングポイントを出して攻めてもらった方が破壊力はあります。
これは守備の僕から見たらリスクですが、チームにとっては大きな武器なんです。
なので、リスクを最小限に抑え被害が大きくならないように守備の決まり事を作りました。
練習では毎回ディフェンスの選手たちにテーマを与え、守備の約束事を1つ1つ増やしていきました。
そのベースがあると試合の時に相手の攻撃の特徴に合わせて対応できるようになります。
もちろん、攻撃陣にも失敗した時に先ほどの方法でアプローチして選択肢を付け加えてあげました。
1人1人が伸び伸びと、そして自分の意思で動ければ、そのチームは間違いなく強いし大きな結果を出します。
その部分があるからこそ最大の成果を得られるのだと思います。
今回、僕が経験したチーム作りから選手のまとめ方までを書かせて頂きました。
少しでも何かの参考になればと思います。
今日も最後まで読んで頂きありがとうございます。
*質問や相談などありましたら気軽にDMください^^
kata #4
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