横浜DB物語 第58話「クロックアップ」

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    2012年06月20日 22:25 visibility61

東北楽天2-6横浜DB(クリネックス宮城)

 

スタメンを見て

7番小池ー8番鶴岡、と並ぶのは、

テストだと思った。

おそらくは交流戦明け、野手の入れ替えの示唆と、

選手の特性がどこまであるのか、を見たのであろう。

言い換えれば、この2名は、事と次第によっては、入れ替えますよ、

という想定をしています。

 

が、試合が始まって程なく、

9番に梶谷を置き、荒波、石川と並べて、

交流戦明けをにらんだ策略をめぐらしていたことに気付いたのですが、

序盤3回あたりからは、立て続けに第一ストライクから打つ展開で、

それが4回に花開いた。

中軸の「青い三連星」で先制した後、2死まで追い込まれながら、

鶴岡の2点目になるタイムリーが出た後からでした。2死一・二塁の場面。

 

梶谷・・・・・・ショートゴロが高いバウンドで内野安打となり、二死満塁。

荒波・・・・・・詰まった当たりのセカンド前への当たりにバックスピンがかかり、バウンドしたら

       本塁方向へ逆戻り。さしずめ「秘打・花のワルツ」風内野安打で3-0。

       更に二死満塁。

石川・・・・・・二遊間への強いゴロ、ショート松井が好捕するも、二塁へのトスが流れてでき       

       ず、またもタイムリー内野安打で4-0。

 

いわゆる「せこいぜ野球」と評されるものだったのかもしれないが、

その真意はこの3人による、

盗塁ではない世界、

「何故これがアウトにできない」の連鎖、

高速を超えた、音速の世界、

 

『仮面ライダーカブト』における「クロックアップ」超高速の世界が

展開されたのでありました。

この段階で、よほどのことがない限りの、勝ちは確信しました。

 

これがさらに発展しないと、

真のスーパーカートリオ、とは言い切れないので、

まだまだ、これからね。淡い期待は抱かずに。

 

ともかく、藤井に勝ち星が付きました。

本当は7回くらいまで投げていただかねばなりませんが、

5回、6回と不可思議な得点が続きましたので、

継投が、早かったと言えば、早かったのです。

けど、友利氏の強い意志も感じましたので、

投手陣は、さらなるひと踏ん張りを、願うばかりです。

 

大量得点差でも不安になるのは、どのチームも一緒。

ただ、ベイのような先発陣だと、まだちょいと不安かな。

その分、不安はより大きいのかもしれないが、

藤井にブランドンと、三浦以外も少々、そこそこ、出てこようとしているので、

はい、覚えましょう「藤井・ブランドン、藤井・ブランドン(以下10回繰り返す)」

 

ともかく、

 

交流戦終了。

24試合 9勝14敗1分け。

 

交流戦で9勝もしたのは、何年振りだろう。

 

そして、勝率差で、最下位を逃れたらしい。

 

 

そう、

昨日も書いたが、

 

強いチームには、いいようにひねられる。

ただし、スコアは以前のような大差ではなくなっている。

 

それと、

苦しんでいるチームには、

そこそこの抵抗を見せられるようになった、

と思っている。

 

 

可能性はあると思う。

ほんのわずかだが、進歩できたように見える。

 

それを結果に繋げるには、

失点した時のような、ミスやボロが出ると、

つらいかな。

 

 

ペナントレースは、まだまだ厳しい戦いが続くと思う。

どう得点を重ねられるか、について、

 

やはり梶谷は、地力がある。

今日の三塁打など見ていると、打撃も巧いと思う。

彼をどう定着させられるか、で、足も使える分だけ、

もうちょいと、攻撃が変わってくるだろう。

 

 

せこいぜ野球の神髄は、

やみくもな盗塁以上の、

今日のような連続内野安打や、6点目のゴロゴーでの得点にあるような

足の使い方である。

どの球団もやっていることだが、

ある意味それを超えた、音速、クロックアップの世界である。

 

たとえ内野ゴロでもセーフにできる世界。

それが、石川含めて3人いるわけだから。

 

力は発揮できるようになってきた。

あとは精度を上げること。

 

それを信じてる。

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